運命の向こう側 (ショコラ文庫)

著者 :
  • 心交社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778125554

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  • 安西さんのオメガバース。通常のオメガバと違った視点が秀逸。
    オメガバ世界のカプが、バース性のない世界へと転移してしまう。オメガの制約のない世界で、初めて自由に生きることを実感する春間だが、αの冬至はそうではないようで―。
    設定は面白かった。でも、BLとしての萌えは少ない。
    どちらかというと、オメガバースの世界に行ってしまったカプの方を読みたかったような。そんな気持ちにさせられたお話でした。

  • バース性が存在しないパラレルワールドに飛ばされるという発想が面白かったです。
    オメガバースにありがちな悪い人が出てこず、バース性を差し引いて自分たちの心に向き合おうとする姿勢は清々しく、気持ちよく読むことができました。αの冬至が健気で可愛い。
    反対にパラレルワールドに存在していた彼らは、こちら側でどんな風に過ごしていたのかも気になりました。

  • ★3.9

  • 正直評判はよかったけど、期待していなかった。
    オメガバなのにそれのない世界へって?状態。
    その飛ばされたのもあまり意味がわからないし、ちょっと強引だとは思う。
    北斗の兄CPも一緒に飛ばされるのもなかなか見ない設定。

    とはいえ、安西さんは上手です。
    運命にとらわれていると思っていたけどちゃんと思い合っていた。
    だからそれは好きということという認識ができてよかったね。でした。

  • オメガバースでパラレル設定だけど、ふたりが悩んできちんと地に足をつけて生きていて、とてもよいお話でした。春間がポジティブで冬至が春間をとても大切にしていて、ふたりがとても仲睦まじく安心して読めました。
    もうひとカップルのほうも想いのすれ違いが解けてよかったです。

  • オメガバースに拒否反応があるので、全く読んだことがなく、
    でも大好きな安西リカさんのお話だし…と悩みに悩んで誘惑に負けて読みました。
    結果、読んでよかったです。安西リカさんの作品だからよかったです。
    やっぱり男性が子供を産めるようになったり、オメガは弱者のように扱われたり…
    んーー、その設定は今も受け入れられないままですが、
    このストーリーはふたりの愛情があふれていてとても幸せな気持ちにしてもらいました。

  • ソフトな、読みやすいオメガバース物。
    SFっぽいけど、普通感が(笑)

    こんな感じ、好きだなぁ~。

    小夏がカワユス!

  • 安西先生もいよいよオメガバースをお書きに!どんなお話になるんだろうとワクワクしながら読み始めた。
    まず住んでる世界の土台が安西先生らしくてフェア。オメガだからと蔑まれることはなく(少なくとも法令上社会保障上)他の人と同じように学校、就職できる世界。
    物語のかなり冒頭で運命の番に出会いすんなりくっつく二人なんだけど、その後『バース性のない世界』に二人揃って飛ばされてしまう。というか、『バース性のない世界の二人』とそっくり入れ替わってしまう。
    過去も家族も職業も、『バース性』に関わること以外同じ。でもフェロモンが出ない。番じゃないからこのまま戻れなければ、お互いが他の相手を好きになることがあり得る。『運命』じゃなくなった二人が、どうやってお互いの気持ちを確かめ、絆を保っていくのか。やっぱり、ひと味もふた味も違う「オメガバース」で面白かった。「俺たち、こんな風に(好きだ、とか)言葉にして行こう」って台詞が好きだなぁ。伝えようとする言葉と態度、大事。

  • 一途で濃厚ラブを繰り広げるオメガバースの世界観も、センセにかかるとただそれだけじゃなく、もっと深淵で普遍な愛情のありかたをみせてくれました…

    当然のこととして番との関係を受け入れ、ずっと愛し合って生きていく恋人同士。そして、二人の間に命が授かって家族になるというドリーミングに何か違和感を感じた時、二人の関係はどうなっていくのか?というのは、世の中のどんな恋人同士にも当てはまる問題ですよね。
    急にオメガバースの設定のない世界へ来てしまった春間と冬至が、最後に二人で辿り着いた結論にとても胸アツになってしまいました。
    ちゃんと考えてなかった二人の関係を見つめ直すことの大切さと、相手への愛がたまらなかったです。
    ラブラブでくっついてた春間と冬至に訪れた試練は、普通ならまあ大体の恋人同士は経験してるはずなんだけど。
    フェロモンでしっかり結ばれてるから、嫉妬や疑念もなく当然のように恋人同士でいるなんていう関係は、うらやましくもあったんですけどね…

    でも、試練を乗り越え相手の存在の意味を再認識した二人は、精神的にもすごく成長したと思います!
    エロ的にもかなり濃厚なシーンがあちこちにあって、しかも全部ラブラブなので萌えました。

    周囲も良い人ばかり。白露も水無月も、揺れる春間をとても支えてくれてましたよね~
    あと、風花と清明がステキでした。清明がめちゃくちゃセンセらしくて、ハイスペックなスパダリと見せて、実はダサかわな攻様キャラでよかったです…!
    ミドリノエバセンセのイラストがピッタリでした。
    心に沁みるストーリーでした。

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