永遠の0 (ゼロ)

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著者 : 百田尚樹
  • ¥ 1,728
  • 太田出版 (2006年08月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778310264

永遠の0 (ゼロ)の感想・レビュー・書評

  • 太平洋戦争を俯瞰できるような書き方をしてある。此処彼処に筆者の思いが出ている。

  • やっと読めた
    評判通りでした
    構成も登場人物も良かった

  • 「生きて妻のもとへ帰る」<BR> 日本軍敗色濃厚ななか、生への執着を臆面もなく口にし、仲間から「卑怯者」とさげすまれたゼロ戦パイロットがいた……。<BR> 人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎とフリーライターの姉・慶子は、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。祖父の話は特攻で死んだこと以外何も残されていなかった。<BR> 元戦友たちの証言から浮かび上がってきた宮部久蔵の姿は健太郎たちの予想もしないものだった。凄腕を持ちながら、同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する戦闘機乗りーーそれが祖父だった。<BR> 「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻に志願したのか? 健太郎と慶子はついに六十年の長きにわたって封印されていた驚愕の事実にたどりつく。<BR>はるかなる時を超えて結実した過酷にして清冽なる愛の物語!

  • 特攻隊や戦闘機の話をよく知れたのは良かったと思うし、普段本を読まない人にも手に取りやすいところがいいと思った。

    ただ、軍とかメディアとかが悪いというのを押し付けすぎて、くどい感じがした。
    そういうのを雰囲気だけで匂わせるのがいいのに。
    キャラが立ってないラノベみたいで、私は好きではないなと思う。

  • 読み終えたあとで、栗田艦隊や二・二六事件、五・十五事件、登場したパイロットについて調べた。学生のころの授業で知ったつもりになっていたことたちが、表面をなぞっただけだったと気づけたことは大きい。

    第二次世界大戦時、ゴムや鉄などの物資が欠乏していったことと軍事力の差で日本は敗北したと思っていた。勝てる見込みのない戦争を日本はしたと思っていた。
    物資の不足で日本が苦しんだのは事実だし、最終的な軍事力の差は歴然としている。しかし、開戦時にはそれほど差がなかったことを知り、幾度かの作戦ミスにより日本が結果として自分の首を絞めていたことに驚いた。

    歴史にifはあり得ない。ただ、真珠湾攻撃でのアメリカ軍の施設と空母を破壊できなかったこと、ミッドウェー海戦での慢心、栗田艦隊のレイテ沖でのUターン。
    この3つがなければ、もしかして日本は勝利国になっていたかもしれないと思った。でも勝つことが良いかどうかはわからない。社会主義国として繁栄して自由の無い国になっていたかもしれない。ifの話であり、間違いを犯さないようにするということであれば、アメリカと戦争をすべきではなかったということなんだろうし、中国とも戦争するべきではなかったのかもしれない。
    後からなら何とでも言える。ただ、その時代の人たちが必死で生きたことは誰にでもわかる。十死零生の特攻隊の気持ちを想像すると本当につらいものだ。現代の世のなかでのうのうと生活していることが恥ずかしくなる。

    神風特攻隊の人たちをイスラム過激派のテロリストと対比させる場面がある。イスラム過激派にも思想があるのだろうし、無理やり自爆テロをさせられてるのかもしれない。それなのに”テロリスト”と片付けてしまうのはどうかと思った。集団ではあるがそれを行うのは個人なのだ。
    神風・回天・桜花の自爆攻撃をしかけた若者たち全員に葛藤があり、行かねばならぬ状況があったのだろうということがわかる。彼らをテロリストと蔑むことはできない。そういう時代だったとしか言わざるを得ない。自爆攻撃を指示した司令部があまりにも鬼畜だ。

    また、責任の所在が不明確な点に、現在の日本と同じものもを感じた。戦争中、暗号が解読されているのにも関わらずそれを使い続けたのは、暗号がバレていることが明らかになればそれが自分の責任になってしまうためということだったり、司令部の作戦ミスでも司令部の責任を追及しない点。そして戦後、責任を追及したのは新聞と勝利国であり、内側からの追及が少ないように感じた。新聞などのメディアの責任ももちろんあるはずなのに、いつだって新聞は自分は正義のような顔をして正しいと言い張っている。
    東日本大震災での原発事故のときのおかしな事態の数々も戦後の日本と何も変わらない。責任を明確に出来なかった。日本は経済的にも成長したはずだが、責任逃れの本質はかわっていないのかもしれない。

    机上の空論のようなバカげた作戦の前でも侍として逃げなかった特攻隊たち。彼らは皆若くして亡くなった。
    いつだって苦しい思いをするのは市民であり、若者あり、現場の人間だ。
    それをどうにかするのが政治じゃないのだろうか。政治の責任を追及するのが新聞ではないのか。三権分立なんて建前ばかり言ってないで、政治をやる人間は何百万人の命を預かっていることを意識するべきだ。それこそ必死の思いで取り組まなければならない。そうでなければ、特攻隊のような悲しい若者たちをまた生み出してしまうことになる。

    -------------------------------------
    高山さんは朝日新聞の記者なのだろうなと思いながら読んだ。あからさまに悪役で少し気の毒。まあ。毒が利いてなければ盛り上がらないし。悪役は高山さんと軍の司令部だったな。

    物語の最後は60... 続きを読む

  • 自分はいままで戦争ものには目を背けてきて、
    でも、この永遠の0は直視させてくれた
    描写も生々しくなくて、こんなにも綺麗に表現できるのか、しかし深い
    もう一回読みたい

  • 泣けてしまった。やくざの親分の話が一番よかった。

  • やっと?図書館でも普通に借りられたので読んでみた。
    最後にそう来たか!という面白さはあったし、戦争ものは史実を淡々と読むよりは小説のようになったもののほうがはるかに胸に迫るものがあり理解もスムーズになる。
    が、最後のところでは目頭を熱くさせられたにもかかわらず、残念ながらカタルシスへとまっすぐには連れていかれなかった。途中くどさを感じ少々シラけてしまったのだ…。
    今、著者が置かれているスキャンダル(「殉愛」騒動)は、その“くどさ”を周りが持ち上げ過ぎたためか?という気がしなくもない。

  • 色眼鏡なしで、百田さんの著書は読みやすく、次第に引き込まれ、終盤で畳み込まれる。
    前半は淡々と事象が語られていく。徐々に感情が加わり、それが加速していくところが百田さんの腕前でしょう。
    最初はどこに感動して泣くところがあるんだろう??と思いながら読み進めました。これはフィクションであり、最後の方はわざとらしさもなきにしもあらずでしたが、私は泣かされました。
    特攻を美化してるとか、戦争賛美とか、パクリとか、色々なバッシングが多かったので、いったいどんな内容なんだと読んでみたわけです。
    フィクションとしては十分だし、戦争に関しては、どちらかと言うと反戦の色が濃かった。
    右寄りと言われている百田さんの「永遠の0」は左寄りの私から見ても別に悪い小説ではなかった。
    戦争小説や記録は苦手でほとんど読まないので、他の作品と比べ様が無いし、パクリとか丸コピーとか言われてもわかりません。
    いいじゃないですか、これをきっかけに参考文献を読みたくなる人もいるかもしれません。
    映画は見てませんので、またチェックしようと思います。
    儲け主義の本でもいいじゃないですか。読む人によっては薄っぺらい作品としても、いいじゃないですか、世の中は大半が薄っぺらい人間なのです。
    薄っぺらな人間にも少しでも反戦について意識してもらえるきっかけとなる様な小説だと思います。

    これがヒットしたのは大変良い事だと思います。

    ちなみに私の祖父は反戦を唱え非国民として投獄されていました。
    幸運にも処刑される前に終戦となり、生き延びる事ができたのです。
    そんな今は亡き祖父を尊敬しています。

  • 戦争の話はやはり重い。
    原爆ドームを訪れた時もそう感じた。
    だから、積極的に関わらなかったし知識もなかった。
    著者が言うように、確かにこの本は可哀想な本かもしれないけれど、ただ戦争の悲惨さだけに終わらなかったところが、この本がベストセラーになった理由でもあるんだと思う。

  • 「生きて妻のもとへ帰る」
    戦争中、生への執着を臆病なく口にし、仲間から「卑怯者」と蔑まれた零戦パイロットがいた。

    人生への目標を失いかけていた青年 佐伯健太郎とフリーライターの姉 慶子は、太平洋戦争で亡くなった祖父 宮部久蔵のことを調べ始める。
    祖父は特攻で亡くなったとされているが、なぜ妻との約束をこだわった男が特攻を志願したのかー?


    元戦友たちの証言により、祖父は凄腕を持ちながら幾つもの戦局を潜り抜け、終戦間際には特攻志願の若者の教員として航空技術を伝える人であったことを知る。

    祖父は終戦の数日前、特攻として出撃することを命じられる。祖父は特攻が出撃する際、不時着の事態には、喜界島に着陸することも昔から知っていた。
    祖父が乗るはずだった飛行機は零戦52型。
    だが離陸直前に21型と交代してもらうよう予備学生に頼む。予備学生は一度断るが再度頼まれ承諾する。
    その日の特攻は零戦だけ喜界島に不時着。乗っていたのは大石健一郎。健太郎たちの義理の祖父だった。

    戦後、健一郎は宮部の妻 松乃を探し対面する。終戦から9年後、松乃と健太郎が出会って6年後2人は結婚する。



    この話で強調されているのは
    どんな場面でも自分の生を大事にし、生への執着をもつ宮部の姿と
    当時軍は兵を使い捨てに見ていたことと
    特攻は志願という形をとっていたが、実際はほぼ命令であったということの3点か。

    姉 慶子と仕事を共にする高山は新聞記者で、元戦友が特攻の様子を証言する時、新聞批判をする場面がある。この場面を通じて、戦争経験者の中にはマスコミ(当時は主に新聞)のことをよく思っていない人もいることを伝えたかったのだと思う。

    一人の人間が生きる自由を一部の人たちによって歪められてしまった、ただ哀れとか悲しみとかの一言では表せない、物語である。

  • 初め読んだ時は、ただ単に自分のした事が返ってくる話だと思っていたが、この本の素晴らしいところは、そうではない。戦後もうしばらくで70年。太平洋戦争の本や映画などは、どれも泥臭く焦げたような匂いがしていた。だが、この本は何故か美しさを感じる。私はそれを、戦争を体験した事がない者の文章だとか、このように美しい話にしてくる者が出てきたのかとか思っていたが、それも違う。私は戦闘機の飛び交う空を知らない。空はただ美しく、飛行機はその美しさに溶け込んでいく。そんな平和な空しか知らない。この本の美しさは、どこから来るのか。平和な世代のものか、悲惨さや過酷さ、それらすべて遠いもののようで、ずっとこの美しさは何が考えていたが、これは鎮魂歌なのではないのか、というところにふと、辿り着いた。だから美しいし、永遠なのではないのか。現在は過去に繋がっている。決して断絶はしていないのである。そして空は、世界中どこにでもある。次の世代に戦争の愚かさを伝えていくのと同時に、命を落とした人への鎮魂の思いがなければ、私たちはまた同じ過ちを犯すだろう。その約束の話だと、僭越ながら思った一冊だった。

  • 「何か打算で結婚するみたいだね」「男性にとっては、誰と結婚しても人生に大きな違いはないでしょうけど。女にとって、結婚は全然比重が違うのよ。言うなら一番大きな就職問題よ。だってそうでしょう。どんな男と結婚するかで、一生の収入と生活がほとんど決まってしまうのよ。慎重に選ぶのを打算って言えるの!」「でもね、私も含めて、なかなか結婚しない女たちは、結婚フリーターみたいなものかもね。でも、仕事の場合は転職しても戸籍には載らないけど、離婚するとバツイチになるから、よりハードルが高くなっているかも」
    「特別攻撃は十死零生の作戦であるから、志願する者だけがこれに参加することとする」「志願する者は一歩前へ出ろ!」しかし誰も動かなかった。「行くのか、行かないのか!」一人の士官が声を張り上げた。その瞬間、何人かが一歩前に進んだ。つられるように全員が一歩前に進んだ。わしも気がつけば皆に合わせていた。戦後になって、この時の状況が書かれた本を読んだ。士官の言葉に搭乗員たちが我先に「活かせてください」と進み出たことになっていたが、大嘘だ!

  • 配置場所:広呉図書
    資料ID:93076498
    請求記号:913.6||H

  • 読後、自分の祖父母のことを考えずにはいられなかった。今まで(自分も含め)戦後の人間が戦争について批評するとき、どこか他人事のように思っている気がしていた。でも自分たちの祖父母のことは、他人事だと思いたくない。そんな意識を強めてくれた本だった。

  • 特攻隊への考えがかわりました。言葉に表すには、私にはボキャブラリーが足りません。

  • 先に映画を観てから、読んだ。
    本では、宮部さんがパラシュートで脱出した敵兵を撃つ場面があったが、そこだけ何か違和感を感じた。

  • これは。。。。涙が止まらない。
    詳しい史実はわからないけど、ひどい状況だったんだな。
    奇しくもこの前読んだ「ルーズヴェルトゲーム」と同じような事が書いてあった。
    戦後の急成長や不況で変わったのは人間の心だと。8こちらでは「道徳」をなくした、と)

  • 昔、サイキックで北野誠が勧めていたのを聞いてネット書店で購入(2006年)。しかし、しょせんタレント本とそのまま放置していたが、8/15にBS11で斎藤公達が激賞していたのを見て気になり読み始めた。2週程度で読了。感想は「百田さん、許して下さい。」(386㌻)。特攻隊についての幻想が吹っ飛んだ。

  • 自分の知っていると思っていた戦争はなんだったのか。想像力さえあれば。

  • 今更ながら読んだ。図書館で予約してやっと手にする事ができた。
    そして、これは一気に読もうと思った。休みを使って。
    戦争中の話は難しく頭に入らないところもあったけど、やっぱり評判通り凄く良かった。
    最後の最後、いい段階で読書の邪魔が入らなかったら絶対涙がこぼれただろう。
    生き残ったのが・・・もうゾクッとした。百田さんって凄いな。
    だけど、改めで戦争の悲惨さ、惨さ、過酷さ。胸が苦しくなりました。
    今の時代を生きていられる事に感謝。
    戦争というものを知らない世代に大いに読んでもらいたい。私も読んで良かった。

  • 映画がよかったので、原作も読んでみました。
    読み応え十分でしたが、個人的には映画の方がよかったですね。
    それぐらい、映画の出来が素晴らしかったということです。

    この本については、おかしな日本語や誤植の多さがちょっと気になりました。
    おそらく、編集者の力不足ですね。

    構成的には、「いろんな人にインタビューを行う」という形をとることで、同じ太平洋戦争であっても、違う立場、違う目線から、やや頃なる時期について語ることで、内容に厚みが出ていると思います。
    そういう意味では、湊かなえの『告白』に近いものを感じました。

    以前読んだ『落日燃ゆ』、『日本型リーダーはなぜ失敗するのか』といったあたりの内容が頭をよぎることも多く、太平洋戦争に対する認識が深まったように思います。

    百田さんは、ここのところ、突飛な発言で話題を振りまいていますが、この本に限れば、読む価値十分です。

  • 零戦の話や戦争体験は読みやすくてよかった。特に零戦の戦闘場面は夢中になった。感動したかと言われると...うーん...わかりやすい感動の場面はあったけど、そこまで深いと思わなかった。脚本家らしいドラマ展開だけど、それが私には合わなかったのかもしれない。取っつきにくい戦争物語の入口としてはいい本だと思った。

  • 既に映画化までされているなか、ようやく読了しました。第二次世界大戦、特攻で戦死した宮部の謎を、主人公が様々な人との関わりながら紐解いていくストーリーでした。やはり印象的なのは宮部の思慮深さで、彼の思想はまさに現代に生きる我々に、生き方を問いかけるものでもあったように感じます。

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永遠の0 (ゼロ)の作品紹介

日本軍敗色濃厚ななか、生への執着を臆面もなく口にし、仲間から「卑怯者」とさげすまれたゼロ戦パイロットがいた......。
人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎とフリーライターの姉・慶子は、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。祖父の話は特攻で死んだこと以外何も残されていなかった。
元戦友たちの証言から浮かび上がってきた宮部久蔵の姿は健太郎たちの予想もしないものだった。凄腕を持ちながら、同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する戦闘機乗りーーそれが祖父だった。
「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻に志願したのか?
健太郎と慶子はついに六十年の長きにわたって封印されていた驚愕の事実にたどりつく。

2009年、講談社文庫により文庫化された。
映画化も決定。2013年公開予定。

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心温まる人情と猫情の物語、ひとつひとつじっくり読んでみてほしい一冊です。

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