- Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778310509
作品紹介・あらすじ
顰蹙は金を出してでも買え!!僕はこうやって生きてきた。いや、こうやってしか生きられなかった。
感想・レビュー・書評
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ほれた人に、本を書いてもらうため、狂ったように入れあげて、時間をそそぎ、ありとあらゆる努力をする
とことん考え抜いて、用意をして、眠れずに、迷いながら、躊躇しつつ、最後には前に進む
ベストセラーを生み出すためだけにすべての力を注ぎこんでいく。
なんという幸せな漢なのでしょうか。
気になったことは以下です。
僕はつねづね、売れるコンテンツは4つの要素を具えている
①オリジナリティがある
②明解であること
③極端であること
④癒着があること
・生きることは暗闇のなかでジャンプの連続だ
・自分を感動させてくれた人と仕事をしたいと願う
・どんなに無駄に思えても、無駄なことなど何ひとつない
・麓でぬくぬくと太って平和に飼いなされている羊よりも、頂上をめざして飢えながら牙をむき続ける豹でありたい。ここではない、どこか他の場所を求めて。
・長く生きていると、人はみんな、さみしいね。
・ぼくは時代に恵まれた
・一人一人とどれだけ深く関係し合えるというだけです。ぼくの場合はまず人ありき。
・自然とあらゆる努力をしてそいつと仕事をするように近づいていく。音楽でこれだけ感動させるんだから、こいつを活字にすれば売れるに決まっている
・自分で感動したものを、とにかく観にいけ。とにかく、読めと、みんなにいえること。それは独断的でも、他の人が見て、「なんだ」といわれてもいい。
・劣等感のないやつはだめですね。ぼくは劣等感のかたまりで、人間の暗黒の感情というか。負の心理というのにわりあい通暁しているんです。
・入れあげるということができない編集者はだめですよ。
・凶暴って、結局臆病なんです。臆病だからいつも最終決戦なんですよ。やるべき努力は総てやったうえで、どうやって鮮やかに勝つかってことでしょう。
・小さなことにくよくよせずに、大きなことをプロデュースできるわけがない。小さな約束も守れない奴に大きなことをできるわけがない。
・しかし結局迷ったときに前に出るしかない。
・彼等が10やってほしいことがあれば僕は10やってきたと思う。でも、どうしてもこれをやりたいという1の仕事のため僕は10をやってきたんです。
・どんな本でも、売れる本はいい本なんです。
・人間で何かに狂ってきたか、狂ってこなかったかというのが大きいと思うんです。
目次
序章 悲惨の港を目指して
愛1章 SOUL OF AUTHOR
第2章 SOUL OF EDITOR
第3章 SOUL OF PUBLISHER
ISBN:9784778310509
出版社:太田出版
判型:4-6
ページ数:304ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2007年06月05日第6冊詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
熱量、熱量、熱量。必読。
編集がむちゃくちゃに感じる方もいるかもしれないが、それを上回る熱量。 -
津田沼ブックオフ
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『文献渉猟2007』より。
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とにかく冒頭からストイックエピソードのテンコ盛りで今だ消化不良。
決して否定はしないけど、人生もう少し気楽に生きてもいいんじゃないかと思う。
それにしてもあれだけ濃密な人生だと短命になるんじゃないかと心配。
著者が書で述べている自らの寿命である70歳は来年。
自ら命を絶つようなことは避けて欲しいけど・・・。 -
KUにて。いろいろな雑誌のインタビュー記事などをまとめた一冊なので同じ内容が何度も繰り返されるので、一冊の本としてのおもしろさはイマイチだが、何度となく繰り返される見城氏の哲学には胸を打たれるものがある。ただ、やっぱりそういう哲学だけを純粋に学びたいのであれば『たった一人の熱狂』を読んだ方が楽しめるだろう。まったくもって、編集者というのはイカレタ連中である。
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見城徹という人間に興味がわき手に取りました。
多くの著名者とのエピソード、見城氏の仕事に対する覚悟は非常に興味深かったが、雑誌等の掲載記事をかき集めての書籍化なので構成にまとまりがなく同じ話の繰り返しが多かったですね。
300ページくらいの本ですが、内容自体は100ページもあれば足りた感じです。 -
編集者、知り合いにも何人か、おりますが。
だいたいは単なる「ロマンチスト」だけで終わってしまう気がする。本書は「ロマンチスト」と。売上が全てという「現実主義」が同居している、そしてその二者間の振れ幅がものすごい編集者によるテキストの集成、というのがこの本で、す。
まったくその現場の熱にも当てられない読者からすると「暑苦しい」とも「病的」ともとられそうな様子ではあるけれども、一方で現場の端くれにいるものとして、このくらい仕事に対して熱量のある人がシーンの先駆者である、というのもまた事実です。
熱量の差、という点において読者であるあたしなんぞとは次元の違う感があるなぁ。 -
著者の生き様が熱い。死を思うとき生に1番近くなると言う。著者は死を思いながら今を一生懸命に生き切っている。その一瞬一瞬の刹那の積み重ねが人生を周りの人を動かしていく。もっと頑張らないとと背中を押してくれました。とても良い本だと思います。