ボックス! 下

著者 :
  • 太田出版
4.18
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本棚登録 : 1532
感想 : 171
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  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778312060

作品紹介・あらすじ

ボクシング部で憧れの鏑矢の背中を追って地道な努力を続ける木樽。周囲も驚く成長にともない鏑矢との関係には微妙な変化が忍び寄る。最後に勝つのは誰なのか!?女性教師・耀子、マネージャー・丸野、監督・沢木、孤高のライバル・稲村、個性的な部員たち他、多彩な人々との出会いを背景に少年たちの友情を感動的に描き出したスポーツ青春小説の金字塔!本当の強さとは何か。

感想・レビュー・書評

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  • R1.11.19 読了。

     上巻から引き続き、ボクシングの試合やスパーリングの攻防シーンから目が離せない。また、カブちゃんとユウちゃんの友情や超高校級のライバル稲村君との手に汗握る試合シーン、天才の挫折と復活、ラストのエピローグなどなど見どころ満載でした。
    いまさらだけど、スポーツ青春小説はやっぱり良いですね。努力は裏切らない。そして、元気をもらった作品でした。

    ・「パンチは恐ろしいものや。しかし怖がってては勝てへん。かと言うて全然怖がらへんような奴もあかん。大事なんは、怖さを知った上で、その怖さを克服して戦うことや。」
    ・「やったらやっただけ強くなるのがわかってるんですから。努力するのが楽しいですよ。」
    ・「才能のある子は努力の喜びを知らない子が多いのよ。出来ないことが出来るようになる喜びを知らない。ある意味でそれは不幸なことやと思う。」
    ・「本当の才能というのは、実は努力をする才能なのよ。努力と言っても、苦しんで苦しんでしんどい思いを克服してやるのは違うの。さぼりたい気持ちを抑えつけないと努力出来ない人は才能がないのよ。本当の天才って、努力を努力と思わないのよ。」
    ・「それが楽しいからする、好きだからする、面白いからする、という人が本当の才能の持ち主なのよ。」
    ・「男の子の強さって見た目なんかでは全然わからないものだ。」

  • 上巻では
    遥か遠くにあった暗雲が、
    下巻の空をすっぽりと覆いつくしてしまった。

    激しく降り続ける雨に本がびしょ濡れ。
    濡れているのは
    本なのか?
    それとも
    誰かが泣いてでもいるのだろうか。

    どうか上がって欲しい!
    と、強く願いながら見守り続けた。

    雨も。
    そして、
    リングから降りてしまったカブちゃんも。

  • 行き着くところはある程度予測出来るのだけど、鏑矢や木樽の成長の過程が見たくて読ませられてしまいます。そして、予想と違った最後、ウマいな〜。本心で言えば、稲村との死闘のあとを端折らないで、木樽の活躍を詳細に見たかったけど...そうすると鏑矢の失意をも目にしなきゃならないんだよね...やはり百田さん、上手いってことですね。

  • ―鏑矢、行ったらあかん!
    ―やめて、鏑矢!
    思わず感情移入してしまった。

  • 上下巻、颯爽と吹き抜ける風のようにあっという間に読みきります。

    もっともっと物語が続けば良いのにと思ってしまいます。

    そして、どっちが勝つの?どっち?
    という展開で、手に汗握るような緊迫としていて、混ぜ物なしの青春ストーリーです。

    下巻の表紙は木樽君ですよね?

    • chie0305さん
      あ!ヒューイチさんも読まれてたんですね!この本、良かったですよね!
      あ!ヒューイチさんも読まれてたんですね!この本、良かったですよね!
      2017/10/03
    • chie0305さん
      そ、そうなんですか。きっとヒューイチさん堅実な方なんですね。お返事ありがとうございました!
      そ、そうなんですか。きっとヒューイチさん堅実な方なんですね。お返事ありがとうございました!
      2017/10/03
  • 青春!!ですね!
    読み終わりのさっぱり感がいいです。
    登場人物の性格が好きですね。
    最初はボクシングとか興味ないし、
    友達に勧められたから読んでみたけど
    読み出したらとまらない。
    ボクシングの見方が変わりました。
    読む価値あります!

  • 努力する才能が天才に勝る、という単純なストーリーではなく、最後まで稲村とどのような決着がつくのか、果たしてカブちゃんとユウちゃんのどっちが倒すのか目が離せない展開でした。惜しむらくは、語り手の一人である燿子先生の感情的な部分が少し出過ぎていてちょっと邪魔に感じてしまったことですかね。井手や野口、飯田たちの初勝利のシーンに勝つことの素晴らしさを実感。「勝利が尊いものでなければ誰が苦しい練習なんかするもんかー。」の言葉が印象に残りました。そして、ボクシング部の守護天使となった丸野の笑顔がとても素敵でした。

  • ボクシングって、テレビでしか見たことないけど、ただの殴り合いだし、顔が腫れ上がって血も出るし、やる方も見る方も何が楽しいの?って感じでした。
    この本は、私のその感情を綺麗に取っ払ってくれました。
    とてもすがすがしく、気持ちのいい読後感です。

    ストーリーはいい意味で予想を裏切られ、登場人物みんなに感情移入してしまい、うずうずしながら読みました。

    ひとこと、最後の10年後のエピローグがイイ!装丁がスキ!

  • 高校生ボクサーのストーリー。
    ボクシングの知識は0の私でも、楽しく読む事が出来ました。
    ちょっとスラムダンクとかに近い感じです。
    努力天才ユウキがこれからどのように成長していくか楽しみです。

  • 下巻読了。上巻のときに想像できないほどのそれぞれの高校生の成長。爽やかな話とスポーツの熱い話。なにかを一生懸命やることの素晴らしさを改めて実感。百田さんの著書もっと読んでみたくなる。

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著者プロフィール



「2022年 『橋下徹の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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