- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778312558
作品紹介・あらすじ
バレリーナと結婚して15年、日本一バレエを見ている映画監督による、愛に満ちたバレエ論。周防監督による草刈民代インタビューも収録。
感想・レビュー・書評
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バレエについてすごく分かりやすくて、ダンサーの給与体系についても触れていて、良い部分ばかり触れていないところは好感が持てる。でも周防さんと草刈さんのラブラブ具合はちょっと気になるし、ジャケだけはなんとかしてほしかったなぁ・・・(笑)
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『シコふんじゃった』では相撲に縁なかった本木雅弘に相撲に没頭させ、『Shall we ダンス?』では下心から始めた社交ダンスに役所広司を大会出場までもっていき、『それでもボクはやっていない』では濡れ衣を着せられた加瀬亮に法廷で全面的に争わせる。
そういった「ひょうんなことから関わったことに徹底的にはまっていく男性の姿」を映画にしてきたのが周防正行監督。
そしてこの本は、ひょんなことからバレリーナと職場結婚してしまった彼自身が、どんどんバレエにはまっていき、ついに妻主演のバレエ映画を作ってしまった、という本です。主役は彼です。裏表紙に彼のアンオー5番ポジションアテールの写真があります♪
バレエ好きには大満足の本ですが、第三章については映画を見ないとよく理解できないので、DVD見てから再読します。 -
踊りで、芸術で、生きていく食べていくことを考えさせられる。
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映画監督であるという視点と夫であるという両方の視点と専門外であるという立場から、踊ることに真摯に立ち向かっていた草刈民代というバレリーナと、そこから派生してバレエという芸術やローラン・プティという芸術家へ導いてくれる、よい本。
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ダンシングチャップリンを見て即購入した本。
もの凄い勢いで2時間くらいで読み終わりました。
それくらい映画とセットな本だと思います。
美しさを表現する仕事の裏側や
それを支える日本のバレエ界の現状、
ダンシングチャップリンの背景、
その綴られ方は確かにバレエ入門というくらい
わかりやすく、視線の優しい文章でした。
バレエを見るのは好きだったけど、
まだまだ次の段階の見方があることを教えてもらえて
バレエのチケットをとりたくなりました。
やっぱり綺麗なものを見るっていいなって思ったし
私もキレイになりたいなって思いました。 -
妻・草刈民代さん、そしてバレエへのオマージュ。
肉体で[表現]することの意味、日本で言えば「能」のような存在の西欧の伝統文化への挑戦、修行僧のような日常。バレリーナとは、かくも過酷なライフワークなのかと思いました。
映画「ダンシング・チャップリン」を観たいと感じさせたのは、パブとして成功かな。 -
周防監督が妻である草刈さんにあれこれバレエについて質問しているところがおもしろかった。 草刈さんって、バレリーナでしかも美人ってだけじゃあなくて、やっぱりすごく頭もよくて芸術もわかっていて仕事もできる、本当にデキル人なんだなーと。日本だとバレエダンサーって職業として成り立たないのがおかしいと思っていて、どうにかしたいと考えていて、踊るだけじゃなくてプロデュースもするようになって。 草刈さんがこの先どうしようと考えたとき、ローラン・プティに、自分で考えてやるしかない、だれも助けてはくれない、ってなことを言われたってのが印象的だった。もちろん、何かやるなら協力する、と実際協力してくれるわけだけど。 ……ほんとに、なんでも、だれも助けてはくれないんだよね。自分からなにかやらないかぎりは……、とか思ったり。で、そこでちゃんと自分でやることを考えて行動して成功させるところが草刈さんのすばらしさ。