ぼくのゾンビ・ライフ

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制作 : 小林真里 
  • 太田出版 (2011年6月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778312619

ぼくのゾンビ・ライフの感想・レビュー・書評

  •  ついに本当の意味でのゾンビ主観な物語であります。しかも内容も素晴らしい。
     この小説の中のゾンビは、腐りかけた身体はボロボロでも思考能力は生前のまま。ゾンビの公民権を求めて地道に活動する主人公は、仲間を奪われ続けついに、、、。
     前半な人畜無害だったゾンビたちが、徐々に様変わりしていく展開はなかなか素敵であります。まぁゾンビファンなら冒頭のシーンで予兆を感じるでしょうが。
     それまでの展開をブチ壊してしまうラストも、ゾンビ映画ファンなら納得でありましょう。
     何となくほのぼのとしてるようで、しかしゾンビが受ける差別的な仕打ちは強烈に生理的感を催し、人体破壊などのゴアな描写もふんだんにあり、まぁそのあたりもゾンビ映画ファンなら納得でありましょう。
     そして、泣かせるのです。ゾンビなのに。

  • 死者の数%がゾンビとして蘇生する世界を舞台に、ゾンビ自身の一人称で語られる奇妙な日常と非日常。人種的マイノリティとしてのゾンビという視点は社会SFとして斬新なように思う。ちなみにゾンビに感染力がない点など、ホラー・テイストはかなり弱い。

  • 交通事故に遭いゾンビとなってしまったアンディは、妻、娘から離され、両親と同居することに。しかし、他のゾンビたちと仲間になり、ゾンビになった自分を受け入れ始め、なんとか人間たちとも共存しようとして…。
    ゲームや映画でゾンビをテーマにしたものはよくありますが、ゾンビ側の視点で進む物語は、他にはない斬新さがあります。

  • 凝った装丁と設定に惚れて即買いした本。生前の記憶あり、感情も思考も知能もそのまま。しかし、死んだときの傷もそのまま・・。そんなゾンビの一人称小説。ただ死んでしまっただけなのに、家族には距離を置かれ、生きている人間に虐げられてしまうという現実。そんなゾンビになってしまった「僕」が、カウンセラーを受け、友達をつくり、恋もして、そしてゾンビの権利のために社会運動をする・・・。そんな「かわいそうなゾンビ」の生活、そしてマイノリティの迫害について考えてしまう小説かと思いきや、中盤からは目が話せない怒涛な展開に!!身体以外は生きている人間と変わらない生き物と葛藤、そして身体は変わってしまったことを受け入れざるを得ないゾンビの本能・・・ゾンビを改めて考える機会になった満足の一冊。

  • ゾンビの一人称による全編ゾンビ視点のお話です

    突然の事故にあって、次に目覚めた時には自分がゾンビになってしまっていたら……しかも、それまでの記憶も感情も生きていた時と同じように保持されていたら……。自分は変わったつもりはないのに、腐っていく体、化け物を見るような両親や親しい人たちの目、
    今までは何の制限もなくできていた行動が、自分の過失でもないのにことごとく制限されていく様は、ちょっと戦時中のユダヤの人たちの扱いみたいです。理不尽だってわかっているのに、反抗したら身の破滅につながるなんて、悲惨だ。そして、彼らをさげずんでいいものだと決めた人間たちのなんて残酷なことか……。

  • 最初のマンネリさは最後の爆弾のための布石です!
    どんどん虐げられていくゾンビを見て、もどかしい気持ちになってくるが、後半大暴れをしてスカッとする。
    ジョージ・A・ロメロの記述が随所に出てくるところも、ゾンビ好きにはたまらないだろう。
    人間にとって驚異になるかもしれない奴らに、権利を与えるということは、実際の社会で起こると大激論を呼びそうだ!
    まぁ、とても楽しく読めた小説でしたよ。
    一気に読んでしまった。
    ゾンビ好きなら買って損無し!

  • 共存の難しさ 人間がすべて正しいのだろうか?
    なんか 考えさせる そんな本

  • ゾンビ伝説がかたいので、交互に読み始めましたぼくのゾンビ・ライフ。ほかの方もレビューされてますが、表紙やタイトル・コミカルな装丁に騙されちゃいけません、これはけっこう真面目で深い。ってか、なんでこうガンガン食べ物投げつけられるんだろう、日本人的感覚でいうともったいない感じがするけど、これが飽食(?)のアメリカの象徴なのでしょうか、、、ゾンビ=マイノリティで且つ、人類を超えた新人類に思えなくもないのですが、やっぱり人間がひとりももいなくなったら自ずとゾンビも(ry)なんだろうなぁと。それにしてもアメリカ人って、この題材がお好きですね(汗

  • コミカルなタイトルに騙されてはいけない。
    これはゾンビという存在でコミカルさを装ったラブストーリーであり、シビアな人間としての戦いの物語であり、胸熱くなる友情ドラマだ。

    ところでアメリカではゾンビってのはメジャーなジャンルなのか??

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ぼくのゾンビ・ライフの作品紹介

交通事故から目覚めたアンディは、自分がゾンビになっていることに気づく。妻、娘と離れ、そのまま両親と同居することになったアンディは、他のゾンビたちと出会い、仲間になり、ゾンビになった自分を受け入れはじめる。なんとか人間たちとも共存しようとするが…。全編ゾンビ主観で綴られる、"脳のあるリビング・デッド"たちの「人生」と戦い、そして恋。現在世界同時多発中の「人間性を持つゾンビ」小説の究極型、待望の邦訳。

ぼくのゾンビ・ライフはこんな本です

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