夢を売る男

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著者 : 百田尚樹
  • 太田出版 (2013年2月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778313531

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夢を売る男の感想・レビュー・書評

  •  うわあああ。面白いです。これは、傑作です。私たちのような本読みに、ばっちりと当て嵌まるシチュエーション。
     なんども、「え、それ、私のことじゃん・・・」って思ってしまいました。


     敏腕編集者、牛河原の働く丸栄社が売り出す商品「ジョイント・プレス」
     それは、ほんの出版を夢見る作家と丸栄社が費用を折半して本を出版するというもの。
     作家が出す費用は150万から200万。決して安い金額ではない。それでも、牛河原はあの手この手で客を掴み取っていく。いやあ、見事でした。
     
      「素晴らしい作品です。これが世に出ないなんてもったいない!!」なんて、いっておいて、裏では、
     「こんなクズ作品売れる訳ねーだろ」って思っているわけですけれど。

     でも、私も150万円で自分の本が出せるんなら、絶対払います。

     現代の日本の出版業界の裏常識に、これでもかこれでもかと切り込んでいて、たしかに帯に書いてあるように、「作家志望者は読んではいけない」作品かもしれないなあと思いました。
     けれど、本読みの私たちなら、必ず「あるあるー」とうなづいてしまう作品だと思いました。

  • 活字を読む人が減り
    本が売れなくなった。

    と、世間はわいわい騒いでるのに
    なぜか
    自負出版する人は増えているらしい。

    出しても
    売れる、とは限らないのに
    一体何故?
    そして何を書くのだろう?
    (しかも大金を叩いてまで!)

    彼らは
    いわば、エネルギーの塊の様な人達だった。
    体中から
    世間に対して言いたい事、言わなきゃ収まらない事が
    あふれかえっていて、もうパンパン状態。

    そんな人間を目ざとくみつけては
    ぷすん、と穴を開け、楽にしてくれる人がいたのだが、
    とにかく
    その丸栄社の敏腕編集者 牛河原さんが面白くてたまらないんだ♪

    裏表もあるけれど、
    本に対して
    (作家が書く、という行為に対して?)
    真摯な愛を持っていたこと、
    最後の最後の一行でそれを確信できて、
    大笑いしながらも
    じん、と心に余韻の残るいい本に出会えた、と嬉しくなった♪

  • 読書会でお世話になっている方からお借りして、あっという間に読んでしまいました。
    題名や表紙の獏が示すように、なんとも人を喰った話でしたが、非常に面白かったです。

    とても『永遠のゼロ』や『海賊とよばれた男』と同じ人の作品とは思えませんでした。
    そして、これが全て「事実」だとしたら、作家志望の人は相当に覚悟しないと、とも。

    それにしても、ご自身も劇中のネタにしているのは徹底してますね。
    主人公の牛河原からして某小説の人物をパクリ、、もとい参考にしてるようですし。

    そんな実在の小説へのオマージュがあちこちにちりばめられていて、ニヤニヤしてしまいました。
    そういや『バトルロワイヤル』の人の新作は聞いたことがありませんね、、うーん。

    娯楽や余暇のためのコンテンツの在り様に、一石を投じていると感じます。
    小説は時代を映す鏡であるかな、と、受け入れられる(売れる)かどうかも含めて。

    そして、時代とは民衆の雰囲気でもあり、娯楽を提供して金を稼ぎたいなら、
    その娯楽を消費する民衆に寄り添う必要がある、、とは至極まっとうで。

    それを拒絶するのも一つの在り様だが、それには相当の覚悟がいるのは事実ですね。
    個人的に『本は10冊同時に読め!(成毛眞)』と同時読みすると面白いかも、と感じました。

    ん、いわゆる「作家」になりたい人は、手に取る前に一考された方がいいのかな。。

  • なんともブラックな...と思いながら読んでいくと、最終的にはなんかちょっと素敵ないい話なんじゃ、と思ってしまうのは、まさに作者の思う壺なのか。
    牛河原がなんか情に厚いいい男に思えてしまうのがすごく悔しい。
    東野圭吾の短編集にもこういうのあったよね。
    出版業界を皮肉るブラックユーモアみたいなの。

    ボロカスに言ってるけど、でもやっぱりこれは本への愛情があふれた一冊だと思います。

  • 本を選ぶとき、まず手にするのはお気に入りの作家さんの本。
    次に、ブクログなどのレビューで気になった本。
    そして、ジャケ買い、もしくはタイトル買い(笑)。

    でも、その本がどんな経緯で単行本となったか、文庫本となったか、などということは考えたこともありませんでした。

    最近、書店に並べられる本のからくり(というほどのものでもないけれど・・・)をほんの少し知ったりして、興味は湧いてきてはいたが、それ以上、積極的に知ろうとは思ってもみません。
    それが、こんな形で知ることになるとは・・・

    好きな作家さんのひとり、百田尚樹さん。
    古本屋さんで「夢を売る男」を見つけたときには本の内容も知らぬまま即買い。
    で、読み始めてみると・・・
    ジョイント・プレイス方式と言う名を借りた自費出版で、本を出してみたいと思っている素人作家を見事に丸め込み、200万近いお金を出させて本を出版する。
    実際に本は出版されるし、一部の書店には並べられるのだが・・・
    前半、そんな手口で次々に契約を成立させていく様子からこの本はどこへ連れて行くつもりだ?と思っていたら、後半の章では“小説家の世界”が暴露される。
    わわわ・・・、百田さん、そんなことおっしゃってもいいのですか?
    もしかしてケンカ売ってる???と、我がことのようにちょっとビビったりしていたらご自分のこともちゃっとおっしゃってました。
    「元テレビ屋の百田某みたいに、毎日、全然違うメニューを出すような作家も問題だがな」って・・・

    私にはひとつ、以前から疑問に思っていたことがあります。
    それが「小説誌」。
    読書好きを公言しているが、この「小説誌」というものを読んだことがなく・・・。
    それで、読書好きって言ってよいのか・・・、と、心の片隅で思ったりしたこともありましたが・・・
    百田さんの暴露で、「小説誌」ってそうなのかぁ~!!とスッキリ。
    おかげで(?)、罪悪感なく読書好きを公言し続けられます。

    そしてもうひとつの謎、「書き下ろし」。
    私の個人的感想ですが、「書き下ろし」っていまいち好みではない場合が多かったりするのですが・・・
    でも、この謎もちょっと納得したりして。

    ちなみに、この「夢を売る男」も実は「書き下ろし」でした。

  • 小説の形式の文学論のような本。
    作者自身のことも直に消える作家と手厳しい。
    死後に再評価される作家は生きているときに売れている作家だとか、小説誌が売れないなんていうのは、確かにその通りだと思う。

    でも、文学的な文章よりも読みやすくてわかりやすい文章の方がいいっていうのはどうなんだろう?読みやすくてわかりやすい文章しか読めないままでいいのかなと思うけれど。文学的な文章も読むことができる力っていらないのでしょうか?
    それから、この本を読んでいると本には未来がないような気がしてくる。

    ただ、ラストはとてもいいです。
    ハッピーエンドは好きなので。

  • ☆5つ!

    本好きな読者、そして書店員、出版社編集員、果ては有名無名作家さんまで、誰が読んでも面白い本です。キッパリ!

    特に、読書が一番の趣味で年に150冊以上の本を読んで、もしかしたら私も本ぐらい書けるかも知れない!と本気で思っている人は絶体絶命的に読むべき本だと思います。物語小説としてもすこぶる面白いし、百田さんが本屋大賞に輝いたという事とはほとんど関係無く久方ぶりブリ鰤の りょうけん超おすすめ作品です。

    物語の中には、小説そのものを否定するような発言もありますが、その場面には果敢にも百田さん自分を実名で登場させて、いづれ消える作家だ!とハッキリ言っている。

    まあ、まづわわたし自分自身がこの夢を売る商売のお客になってしまいそうな事が今一番危惧されることなので、この本はそうなりそうな場合に備えて是非読んでおくべきです。

    でわはい、高田渡の『自衛隊に入ろう』のメロディに乗せて!

    ♪皆さん方の中に 自費出版したいと思っている人はいませんか。一旗揚げたい人は居ませんか。丸栄社じゃ原稿待ってます。♪
    すまんこってすごすご。

  • ベストセラー『永遠の0』の著者、百田尚樹さんによる最新書き下ろし小説は、
    出版界を舞台にしたブラック・コメディ!
    敏腕編集の牛河原のもとには、本の出版を夢見る人間が集まってきます。牛河原
    がもちかけるのは、ジョイント・プレスという耳慣れない出版形式 で……。

    内容の過激さから「百田さんは今後小説を出版できるのか」「これを出した太田
    出版はどうなるんだ」との心配の声も多々届いていますが、読み始める と一気
    読みのおもしろさです!

    出版ビジネスに興味のある方、作家志望者の方、おもしろい本を読みたいという
    方、是非是非ご一読ください!

  • めちゃめちゃ面白かった!!
    あと、身につまされる部分があったw

    私もこうやって物を書いてる時点で「発信したい人」
    だもんな〜。

    小説の購買率は下がってるのに小説家志望の人は増えてるってのもなんか納得です。

    それにしても、ここまで言葉巧みに人を気分よくさせちゃうと騙されてもいいか。
    って気になるんじゃないかと思う。

    これを百田さんってベストセラー作家が書いてるのが凄いよなw

  • 出版社の話し。
    通常、出版社のお客様は書籍の買い手だと思いますが、丸栄社では書き手が最大のお客様ということになっています。現在、ブログなどに自己主張や日々の出来事を簡単に世の中の人に公開できます。もしかしたら、自分も本を出せる?というところに目をつけている商売です。

    これに食いついた駄作の作家をターゲットに、巧みな営業テクニックで、出版社と作家の折半で自分の本が出せるという商売。編集部の牛河原という主人公は、人を悪い気にはさせない一見ペテン術での営業を繰り広げています。世の中に何かを訴えたい人は本を出すことで満足し、時にはクレーマーもいるけれど、結果的には少々の自己負担があっても幸福になることができます。

    自費出版よりもキチンとした形で本が出るし、胡散臭いけれど痛快で後味の良い作品でした。

    途中、ライバル会社の出現もあったりしますが、本来牛河原は悪い人間ではなく本を愛する人間。素晴らしい本を出したいと思っているところもあってホッとします。そして憎めない人物。

    牛河原の発言はなんだか出版業界に対して百田尚樹さんが言いたいことのような気もして・・・楽しい作品でした。

  • 私の中では「永遠のゼロ」で有名な百田氏による小説で、昨年(2013)の2月に出版されていたようで、私は最近本屋さんで手にしました。面白い本というのは数ページ、いや最初の数行でわかるのですね。いつの間にかレジに行って、帰りの電車から夢中になって読んでいました。

    主人公は、以前は老舗の出版会社で編集長を務めていた人で、新しい会社でお客さんの原稿を集めて、それを本にするというビジネスをしています。

    いろんな見方があるとは思いますが、本を出版すると言っておいて著者から出版代を出させたり、絶版を予告しておいて在庫本を引き取ってもらったりと、ビジネスとしては利益が出ると思いますが、詐欺と思う人もいるかもしれません。

    しかし、本を出すという夢をかなえる手伝いを、ある一定の金額で支援しているという見方もあり、ある意味上手なビジネスであると思いました。

    小話が10個あり、各々は独立していますが、主人公やそれを守り立てる脇役は同じメンバーで、会社も同じです。それぞれが素晴らしく、続編を読みたくなる気分にさせてくれました。多分、”続編は読者が頭の中でイメージしてください”ということなのでしょう。

    一作毎に全く異なるジャンルを生み出すと著者紹介に書いてありましたが、まさしく「現代のピカソ」なのでしょうか!

    以下は、本の中に書いてあり、気になったポイントです。

    ・2006年に、世界中のインターネットのブログにおいて一番多く使われている言語は日本語で、英語を抜いた。(p53)

    ・「君はやればできる」という言葉を使っていいのは、一度でも何かをやりとげた人間のみ、そうでない人は軽々しく口にする台詞ではない(p90)

    ・子供が上手にできると笑って、できないと悲しい顔をする教育方法は、一時的には有効だが、そういう子育てをされた子は、親の顔色を見なければ何も行動できない子になる(p119)

    ・詐欺というのは、本人が騙されたと思ったときに成り立つ犯罪である(p238)

    2014年4月27日作成

  • 最近は情熱大陸などテレビでもたまに見かける百田尚樹氏作品を初読。
    討論会での発言などに違和感を覚えていたが、少なくともこの作品にはそれがそのまま出てしまった感じ。
    様々な人が一生懸命になって書いた作品をお金儲けの為に使っていく出版社担当の話が最後まで続く。
    夢を売る男とはよく言ったものだが、夢を売っているからそれでいいんじゃないかと言わんばかりの、傲慢でルーズな考え方が透けて見える。
    それぞれの登場人物の描き方も色眼鏡で見まくり。
    筆者が生きる世界の不条理さを面白おかしく描いた作品とも言えるかもしれないが、少なくともその世界で成功を収めている人間が書いているので、自分は違いますけどという解釈ができる。
    とにかく、全てに共通する上から目線の考え方に違和感たっぷり。
    唯一好意的に解釈するなら、この作品自体、大したことないのに作者名で売れているものなんですよ。というアンチテーゼ的意味合いを持つという事なのかも。
    自分がネガティブに読みすぎなんだろうか…。

  • 読み終わって、なんとなく受け入れがたい様な感じが残った。
    自費出版本ではなく正式な本である、と言われその違いは何なのかと思う。本を出すことは自己満足なのか、また本の売り方は現状でいいのか色々考えた。
    小説=売れなくては意味がない、には抵抗があるが、現実的にはそうなんだろうと思う。

  •  出版業界をとりまく不況を背景にしながら、出版社と著者とで出版費用を負担しあうジョイントプレス事業を題材にしている。本を読む人は減っているが、印税生活にあこがれ、自己顕示欲から本を出版したいという人は増えているらしい。
     日本人が読書に当てる時間は雑誌も含めて1日平均13分。しかしブログにしめる言語の割合は日本語がトップなのだと。

     「夢を売る仕事もビジネスとして成立し、健全でなければ長続きしない。情熱が無ければ夢は売れないし、ビジネスとして成立しない。」と訴えている。

  • 本屋大賞を受賞した百田さんの新作。
    舞台は出版社です。
    出版業界の裏事情なんかは興味深く読みました。
    出版社の営業部長、牛河原の言葉が、出版を夢見る人に対して容赦ないです。
    誰しも自分を表現したいと思っているだろうし、人間の自己顕示欲について遠慮ない指摘があふれています。うわぁ、キッツイ( _ _ ); とても笑えません。
    売れていない作家についての物言いも強烈でした。
    ブラックコメディですか…。
    最近そんなに元気がないせいか、あまり楽しめなかったです。
    読んでいい気持ちがしなかった。
    私は特に人に薦めようとは思わないかな。

  • 百田氏の新刊。早速買って読んでみた。

    今まで読んだ著者の本とは違う類だがおもしろい。出版に関する暴露本のようにもとれ、少しでも本を書いてみたいと思ったことのあるような人は絶対にハマる一冊。

    悪徳出版社の部長が、カスみたいな内容の本を世に出したがる素人を次々にだまし金を巻き上げていく。彼が自分の部下に、いかにしてカモを見つけ、いかにしてお金を引き出すかを教育していく様子が会話調で描かれている。

    本はどんどん売れなくなっているのにブログ等の影響で自己の存在を知らせたく本を書きたい人はどんどん増えている、誰も読みもしないのにブログを更新し続ける人程自己顕示欲が強く騙すかっこうの的になり得る、最後まで書ききる人は自分の作品が絶対面白いと思っているからこそであり、作品を褒めれば簡単に騙せるなど、、、部長のセリフは的を得ていて納得できる。

    でも最後は部長の人柄が出てくる、、、おもしろい。

    ただ、この本、私が買った本屋では入り口付近の平置きではなく、少し奥の目立たない位置に置かれていた。

  • 本の出版を夢見る人を、言葉巧みにほとんど騙すような形で半自費出版させる出版社の話。出版業界の裏話を詰め込んだブラックユーモアで、単なる自費出版ではなく「夢を売る」構造が実際になりたってしまうんじゃないかと思えてくる。

    さんざん業界や小説家を皮肉った上で、編集者の心意気というか一本気が最後のオチで見えて感動さえしてしまう秀逸なラスト。

  • 敏腕編集者「牛河原勘治」の働く丸栄社に集まる本の出版を夢見る人々。自伝を残したい団塊世代の男、ジョブズのような大物になりたいフリーター、ベストセラー作家になりたい主婦。牛河原が持ちかける「ジョイントプレス方式」とは。。出版業界の裏話を詰め込んだような内容。言葉巧みに「夢を売る男」牛河原が面白い。いろんなことを考えるものだと感心しながら読んだ。一作ごとに異なる作品を送り出す百田さんらしい作品。

  • ついに百田尚樹が出版業界と世の中のSNS愛好者を相手に喧嘩を売ったのかと心配になるほどのブラックな物語。その中にも滑稽さもあり、百田尚樹自身の自虐ネタがありで、ブラックさがオブラートに包まれて少し安心する。

    たまに新聞広告で目にする『あなたも本を出版しませんか』の業界の内幕を鋭く描いている。恐らくは脚色してると思うのだが。なるほど、読者を相手にするのではなく、著者を相手にするビジネスか。面白い。

    少しはオブラートに包まれたものの、このまま百田尚樹は喧嘩を売ったまま物語が終わるのかと思ったのだが…

    …ラストが非常に良い。ラストの一行を書くためにこれだけのフリをしたとしても許せる…

    そして、そうか、『幸福な生活』のような作品なのだなと最後の最後に気付いた。

  • 最初に思ったのは「百田さん、楽しんで書いていらっしゃるな!」ということ。
    なんというか、百田さんがニヤリニヤリとしながら書いている様子が目に浮かぶようで。
    途中、「百田某」として登場してるし。
    ここまで書いていいのだろうか、と心配になったが、これはもう作家、百田尚樹 勝負の一冊!。
    「これは、戦争や。牛ちゃん、徹底的にやったれ!」と書かれているけど、
    「これは、戦争や。百田さん、徹底的にやったれ!」だな。

  • 自らの本を出版することで強い自己顕示欲を満たしたい人に“夢を売る”丸栄社の編集部長牛河原。抜群の人心掌握力でフリーター、主婦、団塊世代の男などカモに対してどんどんと夢を売っていく。読み進めていくにつれ、牛河原のやり方に恐ろしさを感じながらも、出版業界や小説家の現実や裏常識を知ることができた。途中、牛河原が語る出版業界の現実や文学賞のからくりは百田さんの心の声を代弁したものだろうか。ブラックばかりの話のラストは牛河原の編集者としてのプライドを感じられ、ほんのり温かい気持ちになれた。

  • 爆裂に面白かった。やってることは後味が悪いと思いきや、シッカリした軸をもって実行することで、ここまでカッコいいのかと…
    営業部分もピカイチ❗️

  • 話題になっていたので。百田尚樹の人柄が透けて見える感じがしてダメだこら。『永遠の0』はNHKのドキュメンタリーの焼き直し、『海賊と呼ばれた男』は出光の社史の焼き直し。結局のところ小説家というよりこの人はやっぱり構成作家なんだと思う。高視聴率番組を生み出せるから人々のツボを得た書き方ができるから売れてるんだろうなぁ。

  • 小説家なるんやめよ、本出版するんやめよ。と思った自分は、たぶんこの編集長に騙されるんやろな、でも正直ゆうたら、ちょっと騙されたいな。

  • 百田さん、初読み。
    出版の裏側を知れたような気がした。
    自己顕示欲が強いのか、なるほど。
    納得させられることが多々あった。
    百田さんの小説は作品ごとに作風が異なるということなので、違う小説も読んでみたい。
    エンターテイナーだな、と思う。

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夢を売る男の作品紹介

敏腕編集者・牛河原勘治の働く丸栄社には、本の出版を夢見る人間が集まってくる。自らの輝かしい人生の記録を残したい団塊世代の男、スティーブ・ジョブズのような大物になりたいフリーター、ベストセラー作家になってママ友たちを見返してやりたい主婦…。牛河原が彼らに持ちかけるジョイント・プレス方式とは-。現代人のふくれあがった自意識といびつな欲望を鋭く切り取った問題作。

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