統治新論 民主主義のマネジメント (atプラス叢書) (atプラス叢書 9)

  • 太田出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778314262

作品紹介・あらすじ

国家といかにつきあうか。主権、憲法、民主主義、新自由主義を歴史的な根源から問い直す、二一世紀の政治哲学!

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で予約したが取りにいけなかった。

  • この本は、ホッブズ、ロック、ルソー、シュミット、ベンヤミン、フーコーといった哲学・思想の蓄積に学びながら現代の権力についてラディカル(根源的)に考える政治対論だ。
    近代政治哲学が立法権を中心に考えてきたこと(例えばロック『統治二論』)の限界を指摘し、行政の民主的コントロールを焦点化する國分功一郎の素朴な問いかけに、政治哲学の成果を踏まえて理論状況を整理してみせる大竹弘二は、さらに統治が国家の手から離れていく新自由主義化(民営化、外部委託)の流れに着目する。
    「行政権の肥大」は決して新鮮なテーマではないが(この本では行政学の知見にほとんど触れていない)、「立憲主義」が論争のテーマになるほどに政治の正統性をめぐる議論が前景化している今、最新の問題意識と近代史・哲学史の間をいったりきたりするこの対論が「役に立つ」。確かに、時代が哲学を求めている。

  • 2015/2/16

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著者プロフィール

1974年生まれ。南山大学外国語学部ドイツ学科准教授。専攻:現代ドイツ政治理論・政治思想史。著書:『正戦と内戦──カール・シュミットの国際秩序思想』(以文社),『統治新論──民主主義のマネジメント』(共著,太田出版),訳書:デュットマン『思惟の記憶──ハイデガーとアドルノについての試論』(月曜社)同『友愛と敵対──絶対的なものの政治学』(共訳,月曜社)など。

「2016年 『真理と正当化 哲学論文集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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