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  • 太田出版 (2016年2月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778315078

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atプラス27の感想・レビュー・書評

  • 岡さんの蟻鱒鳶ルの話、それから山口智美・北田暁大の「行動する女たちの会」から昨今の日本会議系右翼についての話、それからブレイディみかこの欧州の革新政党(というのもどこか古めかしい言葉であるが)の情況についての報告など、おもしろい特集で買ってみた。

    問題は、アナキスト研究者、栗原さんの文章である。

    ここでは、今の働き方を中心として我々の生き方が問われており、その対抗策として、「正社員として働く、みたいな、この社会のメジャーなあり方から離脱すればいいじゃん」ってなことが書かれている。そして「働くことからの離脱」の文脈で、けっこうな部分で就活デモのこと(というか僕の書いた文章)が言及されているのだけれど、ここについて、ちょっと補足というか訂正をしておきたい。

    というのも、そもそも就活デモは(必ずしも)「働かないぞ」というアピールではない。基本的には、就活に代表される、若者の置かれてる情況をもっとなんとかしろやっていうアピールであり、「改善」を求めるである。だから、基本的には「もっとマシな働き方、生き方を」ってことであって、「働かないぞ」を前面に押し出したわけではない。
    では、栗原さんの文章は誤りなのかというと、必ずしもそうではなく、つまり「改善」(もっとマシな就活を)と同時に、「こんなもんやってられるか」という「否定」の動きもあり、ややこしい言い方をすれば、「働かねーぞ」を多義的に、暗に内包しているのである。

    だから、僕からすると、栗原さんの文章は「働くことからの離脱」という文脈に回収して就活デモを論じているという意味で、3分の2ぐらい牽強付会の感がある。3分の1ぐらいはまぁ合ってる。

    もちろん、「別にデモなんかしなくても良い」というのは一理あるし、栗原さんの文章は全体的に極論みたいなことを提示して賛否を煽るというところがあるので、細かい指摘をしてもあまり仕方ないのかもしれないけれど。とりあえずメモまで。

    ちなみに、栗原さんが引用している僕の文章自体は、もっともっとナイーブで、微妙なことを書いているので、興味を持った人は直接読んでみて欲しい。長いけど。
    http://sunset-strip.cocolog-nifty.com/blog/files/syuukatsu-demo.pdf

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