ブスの本懐

著者 :
  • 太田出版
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本棚登録 : 591
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778315474

感想・レビュー・書評

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  • この本は"ブスに厳しいブス"カレー沢さんからの愛のムチです。1ページ1笑いのごとく乱れ撃ちしてきますので、覚悟をして読んでください笑

  • 毒舌ブスコラム!
    美人は三日で飽きるが、ブスは三日で慣れる。これを考えたのはブスであるを冒頭に、あらゆる角度からブスの生態を描き出した一冊。自分のブスを横に置いて、大いに笑わせてもらいました!

  • OL兼漫画家・コラムニストの方による、ブスについてのエッセイ。同じ女性が書いていなかったら完全にハラスメントになっているのでは?というくらい強めの言葉がどんどん出てきて心配になります。
    どうも元は連載モノのようで、編集者からテーマを貰っているようなのですが、そのテーマ出しがまずどうなの?というレベル。「ブスの老化」とか、何でもブスってつければ良いってモンじゃねぇぞ、ってモノから、最終的に「量産型ブス」「自撮りブス」まで至っては、何がしたいのか正直良くわかりません。

    文章のテンポはメチャクチャ良くて、そういう意味では勉強になるのですが、1行にブスが3回か4回出てくるとなると軽くゲシュタルト崩壊を起こしそうになります。
    文章自体も、やたら男性に媚びているような印象を受けたのですが、それは読み手の自分が男性だからでしょうか。そこまで自分を貶める必要は無いのでは…と思ってしまいます。
    ギャグと言うか、面白い文章として書かれたものだと思うのですが、最終的にはなんか笑いきれない本になってしまったように思います。
    文才はあると思うんですが、なんでこんな本書かせるかな…。

  • 「ブス」をテーマに、色々なブスについて語る。
    あくまで軽く、バタバタ切り捨てる。

    担当の方が、色々なブスのワードを考えて、それについて筆者が書いているらしい。
    例えば、ワーキングブスとか、ブスハラとか、ボタニカルブスとか、お題が決められて、それについてあれやこれやブスの生態について、面白おかしく語る。

    ここまで、ブスについて考えられるのが凄いなと思う。
    やはり筆者が女性であるからこそ、自分のこととしてブスを考え抜けるのだなと思う。

    女性としてルックスで判断される立場にいるからこそ色々なしがらみから、自己のメンテナンスを怠らないようにすることできれいに保たなくてはいけないという暗黙の呪縛があること、それに対してめんどくせーと思うともうブスの始まりであること。
    自分も女性だったら、本当にめんどくせーと思ってしまいそう。

    この本は、ブスをこき下ろしているように見えるが、男子目線で、自分と無関係に、「ブス」と言っているのと全く違って、女性として、ブスの立場から自虐的に書いてある本だと思う。あとがきで筆者も言っているように、書いていてブルーになった。ということ。
    ブスという言葉が持つマイナスパワーもさることながら、ブスという考え方が女性にまつわる色々な価値観や、ジェンダー的なしがらみを体現してしまっていて、自らがブス目線で、その核心に触れることがやはり疲れてしまうのだろう。

    あと、筆者の観察眼と例え方にははっとする部分が多々あった。

    言われてみれば当たり前なんだけど、なるほどーと思ったタイトル。
    ・「美人は3日で飽きるが、ブスは3日で慣れる」はブスが考えた言葉
    ・ワーキングブスの顔には「女の武器不使用」と書いてある。
    ・ブスの上に面倒くさがり、そして見た目に気を遣う女をバカにする「ブスの三冠王」

  • ブスという言葉が何回出てくるのか分かりませんが、この本はブスがどうこうというよりも、カレー沢さんの立て板に水の文章と、サブカルチャー比喩の秀逸さを楽しむ本だと思います。
    何度も筆者が何も残らない本と自虐的に言っていますが、全くその通りで読んだ後何も残りませんでした。でもそこがいい。

  • ブスこそ最強なのである。

  • 漫画「ひとりで死にたい」で知ったカレー沢薫さん。
    かつて読んだ「ブスのマーケティング戦略」と、色々な意味で真逆の一冊でした。
    前半、本当に「ふふっ」って笑っちゃうくらい言い回しとかが面白いんだけど、後半は少し慣れて飽きてくる。でも面白いです。
    「ブス」を色々な角度から考察していくんだけど、なるほど!という鋭い指摘も多々。でも、著者が自分のことをブスだと思っているという前提があるので、自虐っぽい雰囲気が全体から漂っていて悲しくもなければむかつくこともない。そして一貫してブスであることも肯定も否定もしないので、穏やかな気持ちで読めた。何の価値判断もせずにここまで掘り下げられるのもすごいよ。

  • 読み終える手前で、面白いと思いながらなぜか放置していたのだけれど、かなり面白かった覚えがある。

  • この人の文章がわりと好きで、自前で購入。持って回った言い回しで下らない事を言うのが、内田百閒とかに似てる気がする。ブスをディスる語彙がいちいち強烈で笑える。まんべんなくブスに紐づけてはいるが、内容的には、うざい女子あるあるや、女子の生きづらさにも言及していて、共感しながら読めた。
    本人も言っているが、読んだ後に特に何も残らない。まあ、あるあるネタなので軽く読めるのは当たり前なのだが、かなり毒を吐いている割に後味はそんなに悪くないというところは褒めるべき点かも。「負ける技術」も自前で買って、一通り読んだらなんかすっきりして、特に惜しいとも思わず(失礼)処分したんだよな。
    ファッションやメイクで、雑誌等の情報をただ真似するのではなく、もっと盛ろうとした結果、よりブスになるというのが笑えた。

  • あ~そうだよね~さすがよくわかってらっしゃる~と妙に感心しながら読んでしまった。言葉の選び方、切れ味がすごいのにこんなに中身がないなんて逆にすごい。

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著者プロフィール

時は2009年。モーニング(講談社)主催の漫画新人賞「MANGAOPEN」に本名・無題で応募し落選した作品が、カレー沢薫『クレムリン』(ともに本人命名 講談社)に変容を遂げ、月刊モーニング・ツー(講談社)でほぼ即連載となり、漫画家デビューを果たす。ほどなくコラム『負ける技術』(講談社)も連載となり、コラムニストとしてもデビューを果たす。以来、雑誌やウェブに連載超多数、本数未詳の大車輪で体力を使い果たす。最長不倒連載作品は開始以来すでに10年を超えた東京都写真美術館広報誌別冊「ニァイズ」。なお、本作『ひとりでしにたい』はコミックDAYS(講談社)にて、隔週日曜正午の更新時刻に「いいね!」数が爆増しTwitterのタイムラインが歓喜で満ちる好評連載中。第24回(2020年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。なので図書館とか一家に一冊とかそんな感じで置いていいお墨付きもありますよ。安心してお読みください!

「2023年 『ひとりでしにたい(6)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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