ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由

著者 :
  • 太田出版
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感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778315504

感想・レビュー・書評

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  • タイトルを見るとビジネスノウハウ本のようだが、中身は著者の経営哲学のような本。

    メニューは1種類だけで毎日日替わり。

    まかないやただめし、あつらえなど独自のサービスはよくぞまあこういった方法を実現し、そして継続させているな、と思いました。

    未来食堂の店主である著者の「覚悟」が本のなかにぎっしりと詰まっています。

    非常に刺激的で読み応えがありました。

  • メディアでよく取り上げられる未来食堂の運営ノウハウを惜しげもなく記述している。このノウハウだけでも面白いのだが、やはり理念というかこだわりを強く感じる。飲食だけでなく、価値あるビジネスを作ろうとする人には参考になる一冊。

  • ブログ更新:『ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由』「未来食堂」店主 小林せかい
    「お金がない人」を救うこと自体をシステム化したのが”まかない”だ。金銭的に苦しい人を受け入れるのが真のねらいだが、実際どんな人なのだか尋ねることをしないのでわからない。無理に何かを話さなくても良い、ただ暖かいご飯を食べてほしい。飲食店開業の修行として来ているまかないさんに受け継いでほしいのは、”人を受け入れる姿勢”だという。
    http://earthcooler.ti-da.net/e9382500.html

  • 「芯が強い」が文章からひしひしと。まかないやただめしなどシステムも凄いがそれを実行してしまう強さ。世間の良いに流れず自らが持つ正解を人のために形にする凄さ。自分の良いを社会でそのまま出して勝負する姿はかっこいい。そんなシブい食堂。

  • オペレーションの効率化、どこでも儲けて、どこで自分のやりたいことを実現するかがしっかり考えららている。

  • 未来食堂で一食無料に惹かれ購入。いや、せかいさん凄いわ。自分の理念を簡潔にあらわす文章力。実際に起こったことを想起させる記述力。
    並大抵ではない。

  • 筆者の未来食堂への熱き想いと、私の信念に対する熱き想いがシンクロしたなーというのが率直な感想。

    「本当に世の中にとって見たことのないもの、ワクワクするものを考えたいのであれば、既存の"良い"に振り回されてはいけない」

    まさにその通りやってしみじみ実感。

  • 「子供食堂」に興味があり、同じ様な感じかなと思い手に取る。

    ・50分間お店を手伝うことができ、ただめし券を入手出来る
    ・そのただめし券をお店の前に貼ることにより、ただめし権を別の人に譲渡できる
    ・お店の前にある途切れたことのない「ただめし券」を使えば、ただで定食が食べられる

    と言うユニークなお店の店主、マルマルさん( 日経WOMAN ウーマン・オブ・ザ・イヤー2017受賞)

    東京勤務と言う事は通勤時は大変だが、こういう時良かったなと思う。行きたいイベントやお店が見つかったら直ぐに行けることだ。
    早速明日のお昼にでも行ってみようかとHPを見てみると

    「5/29まで産休の為休みます」

    とのこと。行けないのは残念だが、おめでとうございます!!!

  •  できそうもない事をやってみる能力が格段とある人には何ら得るところはないだろう。あらゆる人間にできることなどないなか、すべてに富という自由を与えられればと考え、考え抜くとこうなるのだろう。

     これ以上も、これ以下もない良くできたシステムとしてこれから先々そう未来に向けて残ってもらいたいものである。

  • 未来食堂という実在する飲食店。1日1メニューしかない。この食堂の特徴はメニューの少なさではなく、運営システムにあります。誰でも50分手伝うと一食無料になる「まかない」。この権利を他人に譲る(無料券を明け渡す)「ただめし」。体調に合わせておかずをオーダーメイドする「あつらえ」。飲み物の持ち込みは自由だが、半分の量をお店に置く「さしいれ」。

    この斬新過ぎるシステムを考えた店主は、飲食業とは無関係な仕事をしていました。自身の偏食によって肩身の狭い思いをしていて、誰でも受け入れてもらえる飲食店をつくりたいという気持ちからつくったそうな。

    一見、善意から立ち上げた食堂で、犠牲の精神で運営しているのかと思いきや、著者は利益がなければ運営する意味がない、といたってクールです。読み進めると、それぞれのシステムに利益がきちんと出るしくみがあり、これら斬新なシステムがブランディングと絡まって、他にはない食堂を形成していることが分かります。

    斬新なシステムゆえに、著者自身もまだまだ手探りだとのこと。個人的にはこの店の理念からして行ってみたいと思わなかったですが(本当にこの店を必要としている人に行ってもらいたい、という意味で)、食糧問題、貧困・格差問題を少しでも解消するシステムとして興味深い。

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