- Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778320096
感想・レビュー・書評
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男だとか女だとか
そんなものは超越してしまって、
ただただ美しいとしかいいようのないものがある。
両親にすら愛されることを知らなかった少年は
貪るように愛を求め、
傷つき壊れながらも、
愛を知ることによって再生していく。
中村明日美子の画は繊細で華麗で
ひたすらに妖しく美しくわたしたちを魅了する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
起承転結でいうと転の部分が大半をしめていて
しかもインパクトが強いので、特にラストのまとめ方に不満が残る。
もう少し、日常風景の描写がほしくなる。なんだか物足りない。 -
完成度が高すぎるこの世界観に魅了され過ぎてしまう。物語がこういう終わり方をしてくれてとても良かった。
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モンローの死を契機に、視点人物はポール・アンダーソンへ。
新聞記者エドモント・クレモンスとともに、Jを助けようとする……否、自分の恋のためにもがく、その結果……。
ここで母という要素が加わり、どこかしら萩尾望都「残酷な神が支配する」をも思わせ。
いやー3巻でここまで。すごい。そして「ばら色の頬のころ」へ。 -
Jの人々の再会。
やはり明日美子先生は最高です。
性別に関わらず人を好きになる尊さ、様々な形の総ての人の愛の形の物語。 -
みんなが最後一緒にいてくれて良かった
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Jが可愛い。
最後の新婚生活…ニヨニヨしてしまう。 -
ポールは5年間もJを想い続けていたのか?と思ったけれど・・・。結果、ハッピーエンドで終わったから安心した。BL漫画は初めて読んだけれど、初めてが中村明日美子の漫画で良かった。
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刑務所に入ったJは、そこでギムナジウム時代の友人モーガンと再会、さらに弁護士になった初恋の人ポールとも。ポールは、なんか1巻と3巻でキャラがちょっとブレてる(苦笑)。再登場後は、最近の作者好みのクール系メガネキャラに変貌(過去編の「ばら色~」のキャラはこっち寄り)。モーガンが良いヤツで大好き。Jを孤児院から引き取ったポールの伯母さんが当初はただの偽善者キャラみたいだったのに、すごく良い人だったのも微笑ましい。珍しいくらいに手放しのハッピーエンドでよかった。
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良かった(*T∇T*)2巻まではどうなることかと思ったけど。ポールの涙ながらの告白がJに届いて良かった。そして最後のおばさま…良いキャラ(*≧m≦*)
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NYでの失踪から1年半、「J」は流れついた刑務所で初恋の人・ポールとの再会を果たす。突然の再会に、戸惑いすれ違うふたりだったが...。
運命の恋、カミングアウト、母親との邂逅...、マリリン・モンローに憧れ、自らのジェンダーに翻弄され続けた少年は運命を乗り越えられるのか―。
「J」をとりまく絶望と愛の物語、ついに完結!
"ふたりのその後"描き下ろしショートストーリーも収録。
(出版社より) -
物語の終わりとしてはベストだったのかな、と思います。世界観の完成度が素晴らしい作品。
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こういった種類のシリーズは珍しい。最後まで読み終えた時に、やっと「ああ、読んで良かった」と思わされるのだ。読んでいる途中は、気分が重い。耽美的な作品、故にグロテスクなまでのエロス。もうやめてくれ。一体何度そう思っただろうか。しかし、後悔は決して起きない。不思議なまでの読後感である。最後は希望を感じさせる終わり方であり、それだけが救いである。
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Jは誰よりも男らしく、誰よりも女らしい。
生命力に満ち満ちてます。
また読みたい! -
表紙同級生に近い・・・
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3巻まで一気読み。
まとめて感想。
多分私たちの身近にはなくても、世界にはこういう現実が珍しくないくらいにあるんだと思う。
そう思えるくらい、リアルと甘美の狭間を漂った作品。
夢のように美しくも、儚いというには鮮烈過ぎたJ。
子供は親と生まれる環境を選べず、持って生まれたモノも選べない。
生きづらい人間は世の中にたくさん居るけど、それを善しとする生き方は一層生きづらい。
だからこそ、そんな風に自分の生き方を貫こうとしたJは愛しい存在なんだと思う。
初恋が実ったという綺麗な事実だけではないけれど、Jを幸せにしてくれたポールに感謝を。
ラストの夢のような幸せを、読み手にもおすそ分けしてくれた中村先生にも感謝を。 -
2巻の後半あたりから、顔ぐっしゃぐしゃにして大号泣しながら読みました。明日美子先生の表現力は本当に素晴らしい。暴力的な、グロテスクな描写はなく、ただ綺麗なものだけが出ていれば、読んでるほうは勿論気持ちいいのだろうけど、それではここまで心揺さぶられなかったろうと思います。人間の「生き様」というものを、まざまざと見せつけられた。
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Jもポールも幸せになって良かった。
ぜひモーガンも幸せになって欲しいです