ライチ☆光クラブ (f×COMICS) (Fx COMICS)

著者 :
  • 太田出版
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感想 : 454
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778320171

感想・レビュー・書評

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  • 多分これからもぐちゃぐちゃになるまで何回も読むんだ………(雷蔵チャン❤︎)

  • 年下の友人で
    グロテスクや個性的な漫画ばかり
    持っている子が居て
    その子に
    グロテスクな漫画で
    オススメはある?と聞いたら
    ライチ光クラブは
    一番の傑作ですが
    グロテスクに耐性がある私でも
    キツかったですから
    オススメかと言われても
    なんとも言えません
    軽い気持ちでは
    買わない方がいいです


    そう言われ
    どれ程の物か、
    気になったから購入しました

    結果、素晴らしい作品でした
    大人には酷いですが儚くて脆く

    憎み合いライチを
    作成し
    最終的には悲しい結末
    描写はかなりグロテスクですが
    古屋兎丸さんの
    絵の綺麗さには惚れ込みました

    ☆☆少々ネタバレ☆☆


    個人的には
    ジャイボや雷蔵が
    一番グロテスクな
    死に方だったと思います

    美しさに惚れ込み
    顔は止めてと言い
    顔を引きちぎられる雷蔵

    ゼラに惚れ込み
    大人になるのが嫌で
    ゼラが
    カノンに美しいと言った事から
    カノンに
    手をかけようとするジャイボ
    そしてライチに頭から潰される


    ジャイボの死に方には
    吐き気と悲しさが
    入り混じりました


    あの後、
    カノンはどうしたのか
    気になります。

  • 合う人と合わない人でかなり好みは分かれると思う。
    個人的にはかなり好きなお話でした。
    中にはかなりグロテスクな描写も含みますし(特にラストシーン)やほのかにBL要素がありますので耐性の無い方にはかなりキツイと思います。

  • 映像化不可

  • これがアングラなんですね……
    前から気にはなってたけど読んでなくて
    グロいのちょっと苦手意識あったけど全然いける、これのおかげで性癖歪んだ、、タミヤどこまでもかっこよくて好きです

  • 螢光町の片隅にある少年達の秘密基地「光クラブ」。そこには帝王として君臨するゼラを筆頭とする9人の少年が集い、ある崇高な目的のために「機械」を作っていた。
    やがて完成した「機械」は「ライチ」と名付けられ、「美しいもの」を連れて来るよう命令されるが、ライチは「美しいもの」が何なのか理解できず、違うものばかりを集めてくる。
    そんなある日、特殊な設定を施されたライチはようやく「美しいもの」が何なのか理解できるようになり、1人の美しい少女「カノン」と数人の少女を光クラブに連れて来た。
    光クラブの面々はカノンを玉座に据えて女神として崇め、次の目的へ進もうとする。
    しかしある時、メンバーのタミヤとダフがカノン以外の少女達を密かに逃がそうとしていたことが発覚し、タミヤは粛清として自分の手でダフを処刑することになってしまう。
    更にゼラと親密な仲にあった少年・ジャイボが仕掛けた罠によってゼラは疑心暗鬼に陥り、光クラブの少年達の結束は徐々に崩壊し始める。
    東京グランギニョールの舞台を、古屋兎丸が漫画化したカルト的な人気を誇るロングセラーコミック。
    14歳で皇帝になったエラガバルス帝に憧れた常川ことゼラが、「永遠の少年のまま世界を手に入れる」ために、廃工場の秘密基地で無敵のロボットを造り、「永遠の美の象徴」美少女を捕らえて世界征服に邁進する光クラブの破滅を、ゼラの寵愛を独占しようとするニコとジャイボの対立と狂気、ゼラの狂気に危機感を感じかつての光クラブを取り戻そうとするタミヤの奮闘、囚われの少女カノンにより人間性が芽生えたロボット・ライチの暴走、カノンにより人間性が芽生えたライチとカノンの異形の恋を絡めて描いたストーリーは、少年期特有な男同士の憧れや友情や嫉妬、思春期特有の「大人」と「成長すること」を汚い醜いものとして軽蔑し「永遠の少年」でいようとする狂気的な傲慢が描かれている残酷な大人へ成長するための通過儀礼の傑作青春残酷絵巻です。

  • 美しく儚く汚い。舞台を元にしているからか、テンポが独特で本当にキャラクター達の声が聞こえてくるかのよう。東京グランギニョルの舞台がどれほど衝撃的であったかを感じる。生で観劇した古屋先生を羨ましく思う。

  • 映画から入りましたが、最初は気持ち悪いなと思っていました。でもその気持ち悪さがすごく好きになってしまった…

    誰か忘れたけど、この作品は思春期と反抗期を拗らせた少年たちの話って言っててその通りだと思った。

    「大人になりたく無い」と足掻き、自分達が最頂点だとしているゼラ。その偏った考えと抵抗が童心のまま大人になってしまった私に響く。

    そして、そんなゼラに執着するジャイボ。大人になることを恐れ、ゼラに見捨てられることを恐れた事から崩壊が始まる様は頑張ってほしいと想いながらも、あれが1番よかったのだと痛感する。

    まぁ私は雷蔵ちゃん推しですがね!キャハ!!

  • 残酷さと美が同居した作品。
    シリアスな場面が多い中でも、キャラクターの個性がひとりひとり際立っている。

  • あんぎゃー、なんじゃこの凄絶な残酷劇(グランギニョル)は! 想像の数倍残酷でしたね。読むまではもうちょっとポップな感じかと・・・・・・・。

    これ演劇だったのか・・・、ちょっと見て見たかったかも。幻の劇団、東京グランギニョルに影響を受けた古屋兎丸先生が、その圧倒的耽美な画力で、この作品を残してくれたことに感謝したいですね。自分にとっても、衝撃と深い感動を震え起こさせた作品でした。

    光クラブのメンバーは全員中学生ということもあり、自分たちだけの秘密基地で過ごしたり、大人を醜いと蔑んだり、力を誇示したりするなど、様々な形で叛骨心を燃やしています。それを私たちは「イキってる」「中二病」などといって、まあ小笑いしているわけですが、それにしたってこの話の登場人物はキャラが濃すぎて狂いまくっているでしょう! 恐らくそれが人気を博す一因なのでしょうが、凄すぎる。でも、繰り返す残虐に酔い痴れたような顔をする彼らは、確かに魅力的でもあります。その惨さ、恐ろしさが、ページをめくる手をとめさせてくれませんでした。

    やはり印象的なのは、残酷の象徴のようにも、人間のようにも描かれた「ライチ」でしょう。「私は人間だ」――「本当の人間になりたい」ライチの懊悩と成長が、光クラブのメンバー、殊にゼㇻと、ものすごい対比をなしている。この対比がこの作品をグランギニョル足らしめる要素であり、物語の核であり、真理だと思います。カノンがゼㇻに言う、「ライチの方がずっと人間らしいわ!」という叫びからも、このことはよく分かります。そしてライチが行う最後の復讐で、デンタクもこう言っています、「まだ誰もやってないプログラムを僕は作ったんだ‼ 人間の・・・心を」と。極めつけはライチの最期のシーンでしょう。薔薇の漂う水の中で沈むようにカノンからキスを貰ったライチの姿。私はこの姿は、かの有名なシェイクスピアの『ハムレット』の悲劇のヒロイン、オフィーリアの最期にそっくりだと思いました。ライチの死は他の誰よりも穏やかで、美しい。ライチはここで人間と認められ、同じく、一番の悲劇を被った存在として描かれているのかもしれません・・・・・・・。

    こうやって見ていくと、この作品にはただの残酷劇で終わらせない、切なくて耽美な、時代を超えて引き継がれていくであろう魅力が感じられると思います。私自身もこの作品が大好きになりました。本当に、本当に感謝ですね。ありがとうございます!

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著者プロフィール

一九六八年東京都生まれ。九四年に『月刊漫画ガロ』より「Palepoli」でデビュー。卓越した画力と多彩な画風で熱狂的な支持を集める。著書に『ライチ☆光クラブ』『帝一の國』『女子高生に殺されたい』などがある。

「2021年 『谷崎マンガ 変態アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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