- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778321062
感想・レビュー・書評
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誰にもいえない「秘密」を持った彼らの、妖しく切ない短編集。
全体的ににじみ出ている色気が半端ないです。ストーリーも「秘密の事」が題材なのでそうなりますが、とにかく絵が。これみてSP漫画版を見ると優秀な人間の裏の顔が…と考えてしまいます。
特に蛇の話はインパクトが強すぎました。。。蛇って。
感想詳細
http://d.hatena.ne.jp/rain202/20110120/p1詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
暗い森をさ迷うような短編集。秘密の恋や、性癖を隠しながらも生きていく人々。女子高生の「ウォーター」と「死滅回游」が特に好き。それぞれの話の登場人物が繋がっているのがおもしろい。
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「他人の秘密を覗きみるような背徳感がつまった一冊」と紹介されているのを見かけて気になっている。
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灰原薬さんの作品『回遊の森(2010)』を読んでみた。ずっと気になってた作品。なかなか読めてなかったんだよなー。 しかし、不思議なストーリーたちだなー。 特に良かった作品は・・・ ”舟幽霊”がGood!!
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コミック
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この疾しさが、いとおしい。
「普通」の「日常」のすぐ隣にある、小さな秘密たち。
灰原薬が紡ぐ、この疾しさをご堪能あれ。
風呂でじっくり読んでたらふやけてしまう程度に面白い。
とりあえず、1話目の1ページ目が衝撃。 -
夜の森とか海の中のような、ほの暗い感じのお話の短編集。暗いんだけど、絶望の暗さではないので後味の悪さは全くない。
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いくつかの短編があり、主人公は全てバラバラなんだけれども、彼彼女らは何処かでつながっており一冊読み終えるとぐるりと、ぐるぐる一周。しつつ、一歩先へ。
短編全てに共通しているのは《愛》。
愛情恋愛偏愛情愛愛妻愛人愛欲、、、。
色んな愛の物語
どかなんとか言って、《これって「愛」の物語だよねー》っていう奴、私は苦手です。 -
おすすめされて。
全体的に森や水底など、どこかほの暗い場所へ帰る人々のオムニバス。
「逃げ水」
昔小さい子が好きだと洩らした男。ミヨの空気感に圧倒された。
「金魚の墓」
埋葬のために掘る女。幸せになれたらいいな。
「ウォーター」
彼氏が途切れない優等生顔の不真面目女子高生。切ない百合風味で、お気に入り。
「アンダーグラス」
蛇を愛するエリート。狂気的な話だった。
「黒い森」
元恋人へささやかな復讐。後日談好き。
「舟幽霊」
水から出る手に恋をした大学教授。妻の手なのに妻の手ではない。
「死滅回游」
卒業前のミヨ。回游に絡めてて上手い。