ウツボラ(1) (F×COMICS)

  • 太田出版
3.98
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778321130

感想・レビュー・書評

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  •  ネタバレあり。

     この方の絵を見たことがあって、iPadの中に『鉄道少女漫画』があって、嗚呼だからかと思った。そもそも『鉄道少女漫画』自体もどうして知ったのかは覚えていないのだけれども。
     さて、『ウツボラ』というタイトルの意味がつかめないまま読み進めた。検索してみてもこの漫画しかヒットしない。ということは造語なのだろうと思うた。
     しかしながらネタバレサイトを見ていくうちに『空洞』という単語がうつぼらとそらんじるという旨のことを知り、ああそうなのかと。

     のっけから女性の投身自殺が描かれて、吃驚する。
     年配とまではいかぬけれどダンディズムを兼ねそろえた男性が一心不乱にパソコンのキーをたたいて文字を書き込みながら途中で消してしまう。
     携帯電話が鳴り、それを取れば、警察からの電話。
     今かけている携帯電話の持ち主が死んだという。

     死んだ人間とそっくりな人間が、目の前にいる。
     双子の片割れだという。
     ダンディズム溢れる男性は小説家で、彼は投身自殺した人がファンだというので番号を交換し、何度か会ったそうな。
     なぜ、彼女は、死んだのか――?

     表情で心情がわかる。
     こんな描きかたをする人は、最近いないと思う。
     流れるように読み進めていける。迷わない。
     ただこの作者さんはおもに同性愛を描いていらっしゃるので、ほかの作品はあまり読めないかなあとちょっと残念に思う。
     それにしても野宮という女流作家は気持ちが悪いものだと思うた。
     恋をするということはいい。ただそれは餓えたけものの瞳をぎらぎらとさせているような雰囲気で、ただセックスしたいだけならば別の人間も探せばよいのにとげんなりした。

    ▼ネタバレ且つ推測・考証
    (これでようやくどちらが生き残っているのかが理解できた←遅)
    http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-c60c.html

  • 中村明日美子さんの描く少女が大好きです。
    三木 桜が美しい。
    伏線いっぱい張られてるけど何一つ理解できてません。

  • 朱と桜がどんな関係なのかとても気になる。桜の目が怖くて、見たいけど見たくないような、どうにもザワザワする。

  • 描写の丁寧さが中村さんの魅力だとおもいます

  • 感想は2巻のレビュー一括で。

  • こんなかんじの子になりたい。

  • 1巻だけだと謎が多すぎて、まだ内容の良さがそこまで分からない……続きを読んでみないと分からないだろうし、読んでも分かんないかもしれない。全巻通して読んで、それから何度も何度も読み返してみたら、評価が変わりそうな気のする、そういう漫画でした。明日美子先生特有の絵の耽美さ、作中にただよう雰囲気の悪さが、逆にとても心地良いと感じました。

  • 難しい。結局どっちがどっちか、一度読んだだけではすぐには分からないかもしれない。私は分からなかった。直接的な描写と間接的な描写の差も激しく、全編通して不穏な雰囲気が漂い続けている感じだった。最後に一筋の光が見えたかと思いきや…という落とし方も、明日美子先生ならあるある。

  • 中村明日美子さん初のサイコ・サスペンス
    絵柄とマッチしているエロいと言うか耽美的っていうか…

    藤野朱=投身自殺(顔が潰れて判別不能)
    三木桜=朱の双子の妹

    溝呂木=作家
    辻=編集者、溝呂木の担当

    海馬=刑事(妹を投身自殺で亡くしている)

    ↑皆さん色んな意味で雰囲気醸し出してます。

  • 中村明日美子って、名前よくきくけど初めて読んだ。絵と作者名も初めて一致。

    妖艶な黒髪美少女がいいかんじです。あんな体型になりたい!細くて儚いかんじ!「彼女を彼女たちだと証言できるのは先生だけなんです」って刑事さんの言葉よかったな。続き気になるー

著者プロフィール

二〇〇〇年に「コーヒー砂糖いり恋する窓辺」でデビュー。爽やかな青春物語からボーイズラブ、官能的な物語まで、多岐にわたる世界観で読者を魅了する。著書に『同級生』シリーズ、『薫りの継承』『あの日、制服で』などがある。

「2021年 『谷崎マンガ 変態アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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