- Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778321680
作品紹介・あらすじ
少年作品の名手・鳩山郁子、待望の傑作集。
描き下ろし「ゆきしろ、ばらべに」に加え、「ニオラの黒い騎士」「ルケッタ」「すみれとピッケルハウベ」「白い金平糖の島」など珠玉の小・中篇と、1987年発表の貴重な未収録初期作品「少年ロンド」を特別収録。
感想・レビュー・書評
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読み終えるのがもったいない~となる本でした。(鳩山さんの作品はいつもだけど)どの作品も美しいです。そしてなんか切なくなるな。
表題の「ゆきしろ、ばらべに」。少女を少年に置換するだけでもこんなに印象が変わってドキドキするのに、+αの仕掛けがたまらなく良い!
他の童話でも描いて欲しいです。 -
森の奥深く、沢山の本と動物たちに囲まれながら、穏やかな日々を送るふたりの兄弟、「ゆきしろ」と「ばらべに」。寄り添い暮らすふたりのもとに、ある厳しい冬の晩、寒さに打ちひしがれた大きな大きな“熊”がやって来ます。心優しいゆきしろとばらべには、“熊”を家に迎え入れ、冬のあいだ中むつまじく暮らすのですが、そんな蜜月は長くは続かず――。
グリム童話“Snow White & Rose
Red”を原作とした表題作のほか、少年たちの一瞬のきらめきを繊細な視線でとらえた至高の5篇。他の追随を許さない闊達な想像力と、精緻な筆先が誘うのは、まさに夢幻の世界。私たちの魂を、高く、遠く連れ去ります。
中村明日美子氏もため息をついた、まさに宝石箱のような少年傑作集です。(「ゆきしろ、ばらべに」モチーフの美麗ポストカードつき!)-
2012/07/17
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ここは不穏な砂糖細工のお家なので、好奇心にまかせて地下室のさびた扉を開けたりすると奈落の底に真っ逆さまに落ちたりしてしまいます。
だから気づかぬフリしてクスクス笑い乍ら甘いお菓子を齧っているのです。 -
絶対的な世界観がある作品集だと思いました。一言で言うと耽美というのかな。美しすぎて壊れそうな少年たちが歌うように紡ぐ、この世のものではない物語はため息が出そうなほど。刹那のような永遠のような危うい世界に圧倒されました。
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2012-7-6
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本屋で表紙買い。
表紙絵はもろ好みだったけど、
本編の絵柄のせいかな?ちょっと入り込めなかった感あり。
珍しく本との出会いタイミングが合わなかったみたい。
ダゲレオタイピストの方が好みだった。 -
リリカルなお耽美漫画短編集 「白い金平糖の島」がすきです 金平糖ってそうやって作られてるんだ…! 廻転する釜と金平糖を、星景写真の夜空と星に例えるカットが素敵でした どの作品も独特の余韻が残されて心地いい