里山のきのこ

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著者 : 本田尚子
  • 幻冬舎ルネッサンス (2012年8月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779008412

里山のきのこの感想・レビュー・書評

  • 『きのこ ―ふわり胞子の舞』の関連で、図書館の順番待ちをしていた本。

    繊細で美しいスケッチ集である。画材は透明水彩絵の具。
    著者が間近で見つめ描いた絵を見ていると、まるで自分が著者の視点に立っているようにも思え、またきのこ自身になったようにも思える。
    密やかな息遣いが感じられる静かな絵である。

    色。形。大きさ。かおり。ひび割れ。
    さまざまな特徴を、著者は丁寧にすくい取り、描き出している。
    山歩きの際はスケッチブックを持ち歩く。きのこを見つけたら、目線をきのこに据え、現場でざっくりとスケッチする。写真は撮るが、参考程度。きのこを掘り起こし、持ち帰って色づけをする、というのが、著者の基本的なスタイルである。

    絵の間に挟まれたミニコラムもコンパクトでわかりやすい。

    きのこは菌類である。
    植物のように光合成をして栄養を作り出すことはできないし、動物のように動き回って捕食をすることもない。ではどうするかといえば、菌糸をめぐらせ、酵素の作用で有機物を分解して菌糸表面から吸収する。きのこは森の掃除屋さんである。
    (繁殖の際は胞子を飛ばす。いわゆる「きのこらしい」外見を形作る「傘」は、胞子を飛ばすための装置である。)

    地上に生えるきのこの多くは、「菌根菌」であり、植物の根との間に栄養のやり取りをする「菌根」を形成する。植物からは光合成による栄養分が、きのこからはリンや水分が提供され、相利共生が構築されているようだ。
    近年、マツタケが減ってきているのは、里山のバランスが崩れたことが大きいようだ。この辺り、興味深い話題である。

    きのこの形は種によってさまざまであり、また同じ種でも幼体と成体では形が相当変わることもある。種を判別するには、きのこをよく知る人に習い、とにかく時間を掛けて観察するしかない。
    毒きのこを避けるには、「これは食べられるきのこである」とわかっているきのこしか食べないことに尽きるという。きのこに関する俗信(「色が鮮やかなら毒」、「柄が縦に裂ければ食べられる」といったもの)はすべてウソと思った方がよい。

    声高に主張するわけではないが、「気がつけばそこにある」きのこ。見えない地中に細く広く菌糸をめぐらせ、静かに静かに息づいている。
    そんなきのこを見つけたくなる1冊である。

  • とっても素敵です。
    日本植物画倶楽部 新ギャラリー
    http://www.art-hana.com/gallery/a--ha-ho/hondatakako.shtml

    幻冬舎ルネッサンスのPR
    「里山の代表的なきのこ156種を、かたち、色、大きさ、特性、食毒、暮らし、成長記録などの分類別で紹介。きのこの初心者も上級者も楽しめる、きのこがもっと好きになる、きのこづくしのきのこ画集。 」

  • 300322625   474.85-ホン

  • 収録数200ぐらい?きのこの形別と色別と大きさ別の紹介。写真じゃなくてイラストなのが斬新。かえってイラストのほうが特徴をとらまえててわかりやすいってのはあるよね。割と大きい本なので家で読む用かな

  • 良い本を手に入れた。図鑑はやっぱりイラストがいいと思う。あ、画集だった。

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里山のきのこの作品紹介

あやしげで、摩訶不思議で、かわいい、きのこづくしのきのこ画集。きのこの初心者も上級者も楽しめる里山の代表的なきのこ156種が大集合。

里山のきのこはこんな本です

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