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- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784779111099
作品紹介・あらすじ
「ほんとうにカッコ良いフレーズって、即興で演奏したときに出てくるってことなんじゃないの……」(後藤)、「名盤1枚が年間に発売される新譜300枚分に勝ってしまうという厳然とした事実があるわけです!」(中山)、「傑作がどんどん生まれたり、天才ミュージシャンがいっぱいいるっていうことは、おそらくもうあり得ないという気がします」(村井)——後藤が吠え、中山は断言し、村井が煽る。聴く人も書く人も読む人も、この本なしには「ジャズ」については考えられない。『ジャズ構造改革』を読む前と読んだ後の、己の目と耳の感覚の違いにおそらく誰もが驚くはずだ。待望久しい「バトルトーク・セッション・ライヴ・アット《いーぐる》」のすべて!
感想・レビュー・書評
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20世紀初頭に発生(諸説ある)したとされてから1970年前後までドラスティックな進化を続けていた、そして80年代以降、そうした意味での「進化」の歩みは止めたようにもみえるジャズという音楽を、「いま」聴くとは、語るとは……というテーマについての突っ込んだ議論が詰まった1冊。
閉じた懐古趣味でも権威主義でもないジャズ視聴について、「進行形の音楽としてつねに新しい"過去の名盤"」という視点をふくめ、示唆にあふれた発言が飛び交う。
1958年録音のレコードであっても、それをいまターンテーブルに乗せて聴いているときには、その音は2018年の価値観にさらされながら、2018年の空間に響いている。……そのことに意識的になることで、語る言葉も変化していくんだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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