- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784779113918
作品紹介・あらすじ
心の神秘を描くアメリカの巨人、知られざる作品集! 降霊術師を母に持つジャック・ロンドン…極北の自然を舞台にした『荒野の呼び声』『白い牙』の作家が、死の直前に描いた幻想に満ちた四編の初訳を含む五編で編む。
感想・レビュー・書評
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初読
初ジャック・ロンドンなんだけど……
かなりの苦痛。訳が良くないの?
「夜の精」
プロットは面白い。
働き続けた女性が夫も捨て、インディアンの酋長に収まる話。その女性と若い時に出会った男が過去として語る。
夜の精、のタイトルにもあるようなネイチャーの幸福、とでもいうような描写、
もっと入り込めるなにかはあるような気がするんだけど…
「赤い球体」
苦痛の序盤、どうなるのーと途中から盛り上がるも
結局なんだったの、、、的な。
白人の「野蛮人」に対する思い上がり、女性差別の方が気になってしまった。
首云々、ちっとも興味を惹かれない。訳なの…?
「コックリ占い板」
アメリカにもコックリさんあるのね
結婚してくれない男とその男を愛する女、
女の死んだ父親が殺しちゃうよ!
全然よくわからんのですが、人馬一体的な
自然と馬の描写は美しいので(楽しめ切りないけど)
柴田元幸訳なら良いのでは…?という期待も生まれた一遍
「古代のアルゴスのように」
これ面白かった。わりと読みやすいし。
老人が金を発見するまでのあれやこれや。
人物が魅力的だし、自然の描写がいい。
老人はイアン・マッケランで脳内再生。
「水の子」
没する1ヶ月前に書かれた作品らしい。
老人と唯物的な若者のやりとりから浮かぶ対比、
が醍醐味なのかもだが、鮫と少年のおとぎ話の印象の方が強くて。
解説を読むと「赤い球体」がメインらしいんだが、
確かにムードあるし、ちゃんと読めばそうなのかもなー
とー思いながらも、やっぱり苦痛だったw
「火を熾す」を少し時間空けて読みます……
マークトゥエインとの共通点、母親がスピリチュアルに傾倒して
成人後、それを嫌悪するも晩年になるとそちらに関心が、
というのが興味深かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
学者の訳。がんばってはいるのだが、なにぶん日本語のセンスが…
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こんな秘境SFみたいなもんも書いてたんだな。人間の弱りかたの描写が細かくて臨場感あって面白いんよな、ジャックロンドン。
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訳が興ざめ。