東アジアジャーナリズム論: 官版漢字新聞から戦時中傀儡政権の新聞統制、現代まで (龍谷大学国際社会文化研究所叢書 第 11巻)

著者 :
  • 彩流社
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 3
感想 : 0
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779115233

作品紹介・あらすじ

米国人が中国で発行した最初の中国語新聞『中外新報』の原紙と日本版(官版漢字新聞など)を発掘し、同紙の編集方針と「国益論」についての分析、また汪精衛南京「国民政府」傀儡政権の新聞理論と管理体制に関する考察、さらに百数十年にわたる華字新聞の特徴と役割を総括する第一部。
第二部では、十数年間に起きた大事件に対する東アジアのメディアの反応とその相互報道の基本的論調を分析し、表面的には関連性がないように見えるが、長期的視野で見ると、過去と現在のジャーナリズムの少なからぬ共通点(接点)、相呼応する痕跡と現象が認められることを指摘する。
編集方針のダブルスタンダードや新聞管理体制とその辻褄合わせの新聞理論など、今日にも通じる国際ジャーナリズムの本質と機能の論議を提示する。

著者プロフィール

1942年、シンガポールで生まれる。66年、日本留学。早稲田大学政治経済学部新聞学科卒業。立教大学大学院社会学研究科博士課程修了。朝日新聞社で研修。73年帰国以来、シンガポール『星洲日報』論説委員、『南洋・星洲聯合早報』論説委員を歴任。87年、同紙東京特派員。89年、東京大学新聞研究所助教授。94年、龍谷大学教授となり、同大学国際文化学部で現代ジャーナリズム論、国際コミュニケーション論などを担任。社会学博士。
現在、北京大学、厦門大学、華中科技大学などの客員教授を兼任。北京大学新聞学研究会副会長兼導師、中国新聞史学名誉顧問。2010年4月から北京大学世界華文伝播研究センター執行理事長兼学術主任。
主要著書:『日本のアジア報道とアジア外交』(台北・巨流出版社)、『卓南生日本時論文集』(全三巻、北京・世界知識出版社)、『日本のアジア報道とアジア論』(日本評論社)、『国際化日本の壁』(田中宏・吉井敬雄訳、東洋経済新報社)、『中国近代新聞成立史』(ぺりかん社)、『大国の夢と盟主論』(台北・聯経出版事業)、『戦後への決別』(米国・八方文化企業)など。

「2010年 『東アジアジャーナリズム論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

卓南生の作品

最近本棚に登録した人

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×