インドまで7000キロ歩いてしまった

著者 :
  • 彩流社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779116131

感想・レビュー・書評

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  • 神戸市北区に住む写真家がなんとなく西に向かって歩き出し、そのいきおいで九州まで歩く。仕事をしながらなので連続ではなく、仕事の合間を見つけて1日あるいては自宅に帰る。そして数日あるいては自宅に帰るをくりかして、九州に到達。そのままの勢いで、韓国、中国、ベトナム、ラオス、タイ、ミャンマー、バングラデシュ、インドと歩いてコルカタまで7000キロを8年間かけてあるいた話。写真家なので掲載されている写真はさすがにきれいである。言葉も必要最低限の勉強で、食べて、歩いて、泊まっての繰り返しで、比較的淡々とした記述。ベトナム料理がフォーばかりで単調でラオスの料理が美味しいというは驚いた。ベトナム料理の芳醇さに感心している身としては、なぜベトナムで料理が単調なのかよくわからなかった。外国行くにはその国言葉学んだ方がいいね。l

  • 過剰な言葉もなく大きな事件が起こるでもなく、歩いていればあるだろうなぁという範囲のトラブルを超えて、兵庫からインドまで7000kmを踏破した記録。
    だからというか、エンタメ性は薄く、地理もピンとこない国外以降はちょっと辛かった。

  • 図書館で、このタイトルが目に入った途端、思わず手に取った本。
    著者が2002年1月から2009年12月までの徒歩旅行記。
    日本の山陽路、韓国、中国、ヴェトナム、ラオス、タイ、ミャンマー、
    バングラディッシュ、そして、インド。
    ずーっと行きっぱなしというわけではなく、大体4、5日歩き、一旦日本に帰り、
    数か月後、前回の最終地に行き、そこから再出発する、を何度も繰り返る方法でインドまで到達。
    この方法は、とても大変な方法だと思う。いつでもやめてしまえるから。
    日本からもう出て行かなきゃいいんだから。

    この本の最初に
    『自宅(神戸市北区)から有馬温泉まで歩いて行こうと思った』と書かれている通り、
    最初からインドまで歩こうと思っていたわけではなかったようだ。
    最初にものすごい覚悟があったわけでもなく、インドまで歩くなんて・・・
    でも、いつでもやめてしまえるのに続けたのは、
    日本を出るたびに覚悟を決めていたのかもしれないなあ。
    最後の章に書かれた著者の気持ちはインドまで歩いたことのない私にも理解できる。

    私の大好きな沢木耕太郎著「深夜特急」。
    こちらは、何度読んでも新しい発見があり、心地よい文章に心を奪われる。
    それと比べて「インドまで7000キロ歩いてしまった」は、文章は上手くなく、
    臨場感もあまり感じられず・・・そのため読んでいてあまり面白みが感じられなかった。
    でも旅のゴールが近づくにつれて、私はこの著者を尊敬し始めていた。
    続けることの困難さを充分知っているから。

著者プロフィール

1956年大阪生まれ。写真家&旅行家。小学6年生で「乗り鉄」「撮り鉄」となりひとり旅をはじめた。受験就職の荒波に揉まれた後、いつしかディープな海外旅行にハマり、写真やエッセーを雑誌等に寄稿する。ミニコミ誌『テクパチ』(テクテク歩いてパチリとシャッターを切る)主宰。おもな写真展「裏通りの中国人」「メコンデルタ」(いずれもキヤノンサロン)、「メコンの船旅」(コニカサロン)、ネパリーハル(銀座、中之島、高知)。主書『オランジュパン』(長征社)。

「2011年 『インドまで7000キロ歩いてしまった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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