立川談志の正体―愛憎相克的落語家師弟論

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  • 彩流社 (2012年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779117572

立川談志の正体―愛憎相克的落語家師弟論の感想・レビュー・書評

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  • これはむちゃくちゃ面白かった。談志に対する悪口雑言の数々。でも、これこそが「もし談志が同じ立場だったらするだろう」対応なので、一番分かった弟子の態度であろう。談志も「小さん師匠の話はしないよ」と師匠の逝去まもなく言ってましたねえ。

  • 立川談志の正体を「誰よりも落語を愛し、誰よりも落語に誇りを持ち、その道を極めようとした究極の落語馬鹿だと答えよう。そして誰よりも金に執着した男でもある」とする弟子であり大ファンであり被害者?でもある著者が、どこまで本当か分からない談志のスキャンダラススクープを赤裸々に実名批判し卑猥で不謹慎ネタたっぷりに料理している。ただ最後、サゲの後のつぶやきで談志師匠への本当に深い愛を知ることができる。このしみじみとしたさりげなさが落語家としての著者を信頼できるところだと言えよう。

  • ちょっと自分に甘い感じだけど面白い。

  • 文体が噺ことばみたいで読みにくいところもあるけど、とても面白い。
    ブラック師匠は談志師匠が好きだったのか嫌いだったのかよくわからん(。・w・。 )
    でも読み終わったら私は談志師匠がますます嫌いになりましたよ~

  • ブラック師匠ならではの視点――カネに汚く、自分に甘い立川談志の姿が見られる。というだけでなく、「家元の落語」という一節がすばらしい。「談志師匠って何が良かったんですか『芝浜』ですか?」と聞かれて「よくねェよ、あんなもの。家元の『芝浜』がいいって奴はよっぽどの田舎者だよ」と説明する。たしかに、談志の「落語は業の肯定」だという落語論と、『芝浜』は合わない。なのになぜやるのか? 〈名も無い落語好きの少年が、志ん朝師のようなサラブレッドとライバル視され、努力して遂には落語会のカリスマと呼ばれるようになった。そんな自分を投影できる「芝浜」とか「鼠穴」とか、コツコツと努力した人間が最後に報われるって話が、実は大好きだったんじゃなかろうか〉
     続いて「何が良かったんですか?」と問われて「『黄金餅』『富久』『鼠穴』金に執着する人物を描かしたら天下一品」「『らくだ』のように自分の中に屈折した恨みを持っている人間も凄かったね」。
     ここだけでも1冊の値打ちがある、と思う。
     

  • 快楽亭 ブラックによる談志本。
    人が亡くなると、どんな人でもあたかもすごくいい人だったかのように
    書かれることが多いが、この本はそういったことがないのは良かった。
    本の内容がどの程度まで本当か知らないが。

  • 立川流応援団(必ずしも熱狂的な談志ファンではない)としては、一応目を通しておくべき本と思い、読了。真実かそうでないかは別として、色々面白いエピソードが満載。ブラック師匠の一門内でのかつての位置づけがわかって面白かった。さくさく読めます。

  • 人間だれしも富士山みたいなのかもしれないなー。文章は軽快で読みやすい。ただ誤字脱字が多いけどね。

  • 立川談志は偉大な落語家である。ただ、そのことと談志の人間性とは別問題だろう。その区別がはっきりしない手放しの礼讃が氾濫しているのには、はっきりいって食傷している。
    それに異を唱え、神輿に矢を射掛けたのが、談志の弟子でありながら立川流を除籍になった快楽亭ブラック師。本書は、談志の死の直後、独演会でかけた「談志が死んだ」やマクラでふっていた談志ネタをまとめた内容となっている。金に汚い落語馬鹿・談志の姿が浮き彫りにされる。
    でも、突き放すようにしながらも、ブラック師は談志への愛を捨てていない。塚越孝さんの「談志はしか論」(ムック『日本一の落語家』)のとおり、ブラック師も「はしか」にかかった一人なのだ。
    塚越さんの書くように、談志のことは「神格化せず、いい距離で付き合って行きたい」と感じる今日この頃である。

  • 愛憎と照れとシャレが入り混じった愛すべき追悼。晩年の声も出ない体調でも落語を続けた全身ドキュメンタリー落語家の追悼には、野暮な神格化よりこういう俗世臭い文のが相応しいのではないか。

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立川談志の正体―愛憎相克的落語家師弟論の作品紹介

談志が死んだ!
落語への想い。師への入門。師のスゴイところ、セコイところ。師の取り巻き連中。師とお金等、「落語家・立川談志」の核心をブラックが切っ先スルドク突く。
立川談志、2011年11月21日死去。版元各社は早速追悼本の準備を始めたという。漏れ聞くところでは、最大手K社は立川流の弟子で小説も書ける落語家Dが書くらしい。間違いなく大半は礼讃本になるだろう。しかし、それでは落語家にとってシャレにならない。様々な事情で立川流を「除籍」となり、その後はフリーで落語家を続ける快楽亭ブラック。本書では、師弟のあいだであったことのほとんどを開陳し、さらに「談志論」にまで至る。

立川談志の正体―愛憎相克的落語家師弟論はこんな本です

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