ホメロス英雄叙事詩とトロイア戦争: 『イリアス』と『オデュッセイア』を読む
- 彩流社 (2012年2月1日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
- / ISBN・EAN: 9784779117725
作品紹介・あらすじ
なぜホメロスの叙事詩が世界文学の頂点なのか!
トロイア戦争の戦場(『イリアス』)とその帰路(『オデュッセイア』)を歌った作品。その誕生の歴史的背景と全巻を平易に読み解くガイドブック。
「『イリアス』『オデュッセイア』を一つの作品と考えて、これは「反戦文学」以外の何物でもないと、私は考えています。『イリアス』はトロイア戦争の戦場の叙事詩であり、『オデュッセイア』は帰路を歌った叙事詩でしょう。単なる奇想天外な冒険物語ではなく、中国文学でいう覊旅歌(きりょか)に相当するのではないでしょうか。しかもオデュッセウスは勝者の側に立つ将軍です。勝者にしてこれだけの苦しみを耐え忍ばなければならなかった。当時トロイアからの帰国途中で落命したギリシアの将卒を、ギリシア人は「トロイアの呪い」と囁いて恐れおののいたといいます。戦争には昔も今も、勝者と敗者の別はなく苦しみはみな同じこと、帰国の旅も戦場と同じように苦悩に満ちていることを詠(うた)っているのです。」(「まえがき」より)
感想・レビュー・書評
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2021/5/29
序章のみ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
トロイア戦争全史と同様にトロイア戦争の全体像がわかる本。こちらは主要人物の家系図や文献成立時期を交えながら各文献の解説をしてくれる参考書的立ち位置。
後半にはイリアス 、オデュッセイアの概説も掲載されている。
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