幻の近代アイドル史;明治・大正・昭和の大衆芸能盛衰記 (フィギュール彩)
- 彩流社 (2014年5月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784779170140
作品紹介・あらすじ
漱石も、谷崎も、川端も……みんなアイドルにハマッていた!?
アイドルとアイドルヲタ現象は明治からあった。1887年から1945年、明治・大正・昭和にかけて活躍しながらほとんど忘れられている「アイドル」に焦点を当てた異色のアイドル論にして“キワモノ”として埋もれてしまった大衆娯楽に光を当てた新しい大衆芸能史。
感想・レビュー・書評
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いつの世にもアイドルというものは存在し、ドルヲタも存在する。それは明治の時代から変わらない。そんな事を思い知らされる一冊。
これも大衆芸能史のひとつの側面。アイドルとは、大衆芸能とははかないもの。そこが魅力なんだけどね。
それにしても、戦時中のムーラン・ルージュでのエピソードは胸に迫るものがある。
「明日待子が、『これから軍隊に行かれる方、いらっしゃいましたらお手をお上げ下さい』と言うと、今まで遠慮がちだった者たちも次々と手を挙げていった。そして舞台から降りて来た明日待子と踊り子たちは、一人一人の手を握って『ご苦労様。ご武運長久をお祈り致します』と、目に涙を浮かべながら挨拶をして回った。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「下手を選びましょう。それと若さを」この阿久悠の審査基準がアイドルとは何か?の全てを物語っているように思えるが、内容的にはそれなりに知られたタダの芸能史でありちょっと期待はずれ。もうちょっとファン心理を中心とする社会学史的なものを期待していたのだが、ネットに既にあるような事実の羅列ばかりで本人の考察・分析が殆どない。
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歴史上の偉人を片っ端からドルヲタに仕立てあげていくスタイル。
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http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784779170140