新・人が学ぶということ―認知学習論からの視点

  • 44人登録
  • 4.00評価
    • (3)
    • (0)
    • (1)
    • (1)
    • (0)
  • 3レビュー
  • 北樹出版 (2012年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779303210

新・人が学ぶということ―認知学習論からの視点の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 熟達には下位技能の自動化による手続き的知識の搭載が必要であるという。それによって高度な処理を要する領域に意識をより集中することができるからだ。そして、それは創成的反復、つまり、知識のチャンク化と他概念との連合によって自己組織化されていく。
    その興味深い一例は、Street Mathematicsと呼ばれるもので、路頭で生活している少年層が、物売りをする過程で自発的に身につけた独自の計算手法である(p. 200)。

    学習の本質とは、自己目的によって必要に迫られたブリコラージュなのだと感じた。それがやがて手法となり、方法へと発展していく。また、その方法も脱構築されてブリコラージュに戻る、その円環のなかで知性は深化する。

    本書で紹介される内発的動機づけを志向する米国の教育手法は、それはそれでなかなかに興味深いものだ—



    しかし、学習の過程では、特に若年層においては、本書で強調される現実的な「問題解決志向」そのものよりも、空想、ファンタジーに心ときめくものです。日本には古代から受け継がれる様々な面白い物語があります。学習には、何かに「なりきる」、演じるという要素があってもよいはずです。
    また、それに付随して、本書では紹介されていない、米国では「Civilization」や「シムシティ」などのゲームを利用した教育手法もありますが、個人的には疑問符がつきます。これから採用されるかもしれない、VRやARの利用も同様です。それは空想によって自らの身体を高揚させるという人間の大いなる想像力をこれらの機械が大部分補完してしまうからです。

    妖怪だとか鬼だとか桃太郎だとか、魔法使いだとか占星術師だとか練金術師だとか、歴史教育においては実際に参謀になりきってみるとか、極力、機械に頼らないそのような演技的身体のなかで、問題解決能力を養うことができれば面白いと思います。それは若年層だけでなく、嬉嬉とディズニーランドに出かけたり、制服というコスプレで日々を演出したりしている「大人」にも言えることです。

  • 「言葉を覚えるしくみ」の方が良書だなと思った。

  • これは面白い。
    専門分野は限らず、現代人必読と思う

全3件中 1 - 3件を表示

新・人が学ぶということ―認知学習論からの視点を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

新・人が学ぶということ―認知学習論からの視点はこんな本です

ツイートする