13歳からの拉致問題―弟と家族の物語 (13歳からのあなたへ)

著者 :
  • かもがわ出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784780305920

作品紹介・あらすじ

もし、自分が拉致されて、家族の元から引き離されて外国で暮らすことを強要されたら。どうなるのだろうと想像してみてください。

感想・レビュー・書評

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  • 2002年に実際に拉致被害者5名が帰国し、「本当にあったことなのだ」と周知された北朝鮮による拉致問題。
    しかし、その後20年が経過した今になっても問題は解決しておらず、膠着状態が続いています。

    すでに被害者家族(拉致被害者の親など)の中には鬼籍に入られた方もいますし、被害に遭われた方も高齢化しています。
    解決までの時間がたてばたつほど、「生きて日本の土を踏む」ことが難しくなります。
    拉致被害者の帰国当時は過熱していた報道も今ではすっかり影を潜め、今の中高生の中には「拉致問題」がどのようなものなのか、きちんと知らない人も少なくないように思います。
    仮に知識として走っていたとしても、「未解決であり、どうにかして解決してゆかねばならない」という認識は薄いのではないでしょうか。
    韓国ドラマやK-POPなど、韓国への関心が高まり、またドラマ「愛の不時着」によって北朝鮮という国に対しても一定の関心が高まってきたであろう今だからこそ、一刻も早い問題解決に向けて何ができるのかをしっかりと考えなければならないと思います。

  • 研修の課題図書だったので読んだ本。中高生にはわかりやすくていいと思いました。
    帰国した薫さんの複雑な心情はお兄さんにも簡単に理解できるようなものではなかったのでしょう。次は薫さんが書いた本を読んでみようと思います。

    途中に豆知識やコラムを入れずに、時系列で一気に読めたほうがいいような気がします。

  • 拉致ついて、書かれている図書をいくつか読みましたが、この本はとてもわかりやすく、中学生から上の人に読んでもらいたい作品でした。

  • 家族からの視点での話、当事者の置かれた状況、政治、歴史、戦争…あらゆることが絡んでいることに触れている本。簡単に解決しない背景がみえてくる。

  • 拉致被害者・蓮池薫氏の実兄・透氏の著。メディアを見ているだけではわからない、家族の経験や心情が綴られている。中学生を対象に書かれていて、言葉は易しいが、内容は非常に濃く、日本と朝鮮半島の長きにわたる歴史を含め、近代以降の資料や出典も充実している。

  • 391

  • 13歳向けに書いているためか、今までのどのような拉致問題の本よりもわかりやすかった。経緯、歴史、どのような交渉があったのか、よくわかる。そして13歳向けにかかれているから、心に迫るものがある。これは大人も読むべき。
    拉致されていた人がどのような生活をしていたか、どうしてそういう思想になったかもわかる。
    それにしても北朝鮮はどうしようもない国だ。

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著者プロフィール

「拉致被害者家族会」元事務局長

「2010年 『拉致問題を考えなおす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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