- Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
- / ISBN・EAN: 9784780306453
作品紹介・あらすじ
マルクスがぼくたちの言葉で革命論を語っている。
感想・レビュー・書評
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▼つまりはマルクスの資本論とかいくつかの著作から、「抜粋」して。
それを分かりやすい日本語に「超訳」したもの。
で、けっこう薄い、言ってみれば「パンフレット」。
なんだけど「今の日本の世相に引きつける、解説本」ではなくて、一応、マルクスの時代背景の、マルクスの発言を訳している、という姿勢の一冊。
▼パンフとしては決して悪くない。
なんだけど、超訳してもそこそこ、分かりにくいところも。
どうしてかっていうと、マルクスの時代のイギリスなりドイツの政治や社会について、マルクスが言っていることをそのまま超訳しているから。
つまりその時代の、社会背景や前提が、輪郭はっきり分からないと、今一つ腑に落ちなかったり。
つまり、書き手(訳し手)が、19世紀終盤?のヨーロッパの社会経済軍事外交に、どのくらい「ハッキリとした、ダンコとした、ゆるぎない理解」を持っているか、が、問われてしまうんですね。
▼そういうわけで、いや、全然悪くは無いんだけど、そんなに良くもなかった、という印象で。
そうなると、やっぱり個人的には「鹿島茂さんあたりが書いたマルクス解説」とかを改めて読みたいな、と思いました。
(ちょうど今、なんでかはともかく、読書テーマとして「ルイ14世~第二次大戦終わり、のヨーロッパ史を、”パリ” というキーワードで眺めて楽しむ」というのを立てて楽しんでいるので)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マルクス経済学…言葉は知ってるけど中身は知らない…そんな人多いですよね?
私もそうでした!教養として知っておいて損はないですよね。
本書は(恐らく)正確性は捨ててますが、楽しくマルクスの概要を知る事が出来ました! -
翻訳の問題もありますが、「国際労働者協会創立宣言」、「相続権についての総評議会の報告」、「〈手紙〉アメリカ大統領リンカーンへ」、「個々の問題についての暫定中央評議会代議員への支持」、「『ザ・ワールド』紙通信員とのインタビュー」、と、この5つを、マルクスのこれまで出版された著作から選択した観点に感心します。当時の社会に対するマルクスの意見が学べて、元気が出ました。
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紙屋くん、やりすぎやで
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非常に分かりにくい「超訳」でした。
読みにくい日本語。読者のことを考えられていない。流れが雑。