- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784780801408
作品紹介・あらすじ
2011年4月、公文書管理法施行。
日本は公文書を残していけるのか?
国や行政法人の活動の記録である公文書を保存・公開するルールである「公文書管理法」。
その成り立ちから、社会的・歴史的な意味、運用に当たっての課題、そして、一人ひとりの人間が生きた証としての私文書まで、日本の記録資料の現状を取材した日経新聞編集委員が書く体験的アーカイブズ論。
アーカイブズの海は、深くて広い。
感想・レビュー・書評
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アーカイブズについて取材を続けていた記者が書いた図書。全体像を理解するのに便利。公文書管理法の成立過程、必要性などが述べられている。地方自治体においても公文書管理のための整備があり、その整備が大変というのを知った。
アーキビストの養成が必要というのも主張されている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とにかく事例が満載です。アーカイブズという言葉の内包する意味がこれだけ広範囲であることを示している気もしますが、明確な目的を持たずに読んだら、「へえー」で終わってしまう気がします。浅く広く知るにはよい本だと思います。
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今年の4月に公文書管理法が施行となった。本書の前半は、公文書管理法の意義、施行に至るまでの経緯、成立に関わったキーパーソン、公文書管理法の課題、などについて読み取ることができる。後半は、具体的な事例に基づいたアーカイブズ論である。著者はジャーナリストであり様々な側面から論じられている。これからのアーカイブズの主流となるデジタル文書は共有や利用の面では強力であるが、保存となると取り扱いが難しいメディアである。アーカイブズに関する全体像、日本の状況を知る上で、役に立つ本である。
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公文書管理法のような地味な法律は福田さんの周到な根回しで成立した。
日本の役所は文書に基づいて事務や事業などを進める文書主義だと思われてきた。ところが、法律で文書作成を義務付けたのは今回の公文書管理法が初めてである。
日本には世界最大級のデジタルアーカイブがある。 -
2010.02.07 日本経済新聞に掲載されました。