だって、女子だもん!!: 雨宮まみ対談集

  • ポット出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784780801903

作品紹介・あらすじ

全国のこじらせ女子の心を
わしづかみにした、雨宮まみの第二作。
もてあましたくなる「女子」を語らせたら、
この人!という5人を迎えての対談集。
雨宮まみ+5人の女性が語る
「こじらせ女子の幸せ」とは!?

感想・レビュー・書評

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  • 2022/07/26
    面白かった。
    湯山さんの話を読んで自分のぼーっとしてる時間の使い方を何とかしなきゃ、、と奮い立たつ気分になったし小島慶子さんの誰もしていないレースを自分だけがしているという話に身に覚えがありすぎて、うっ…となった。

  • 雨宮まみさんと、こじらせ界の名だたるメンバーとの対談集。
    雨宮さんが亡くなってしまった今読むと、とても哀しいものもあり……。
    もっと生きて、若い子たちに勇気を与えてほしかった。

  • サブカルチャー

  • 酒井順子がいうところの「負け犬」による「負け犬」論的な対談集。
    いわく<blockquote>「普通の女の子」として存在できなかったあなたへ</blockquote>

    でもさ、このスクリプトをそのまま男に当てはめても成り立つよな。
    キーワードは承認要求なんだけれど、「若い女の子」はただそれだけでセックスの対象となって(なりえて)、それによって「承認要求」が満たされる(一時的にせよ)から厄介なんだろうな。それと、よくもわるくも「外見」だけで判断される上に(男に比べて)若いうちから世間に値踏みされる=商品化されるからキツイんだろな。
    下手したら小学校入学前から「美人」と「ブス」に分けられるからな・・・。

    以下、パンチライン抜書き。

    <blockquote>湯山 調子悪くて当たり前だし、難しい本読んでみたり教養としての映画を観たりして「こんなことして何になるんだ」って思っても、絶対にそれは40代になってから花開くし、役に立つってことを信頼して、頑張ってやるしかないと思う。
    雨宮 知識を貯金して送ってことですね。
    湯山 知識と経験をね。思い出話のストックを増やしておくと、中高年になっても使える。外見伸びも体力も無くなったときに、人の心をつかむにはもう話術しかないじゃない?(P.96)</blockquote>
    昔は美人だったんだろうけど人として薄っぺらいなぁ〜って人はホントきついよなぁ。長●川理●を想起したw



    <blockquote>能町 最近、男だと、童貞の事を語れる機会が増えたから、童貞の恥ずかしさはだんだん消えてきてる気がするんですよ。
    雨宮 童貞の選民意識ってうざくないですか? 「オレは童貞のルサンチマン知ってるから」みたいな。(P.120)</blockquote>
    童貞は物語にしやすいからだと思う。思春期男子のリビドーって女の人が考えている以上に異常だし、社会的な意味でなくて身体の構造的にセックスの主導権を握りやすいから、物語をはじめる同期として描きやすい。処女であることに悶々とするのって内面の描写を中心にせざるえないから、絵として描きにくい。

  • 2018.4.22

    雨宮まみの「だって女子だもん」を読んでめちゃくちゃ学ぶことが多かった
    全部メモしてしまった↓
    能町みね子
    ・付き合ったとき彼女キャラになる(自分が思う女の子らしい言動をやってみること)のが気持ち悪すぎるから結局あんまり楽しくなくてその人と一緒にいるのがつらくなってきてっていう悪循環ある
    ・女の子ってこうなんだよな~みたいなこと言われて全然違うんだけど普通の女の子扱いされてる女扱いプレイ
    ・結局グッと来る人とどうにかなりたいのがモテである
    ・自分の中途半端さが嫌だし我が道を言ってる人への憧れという気持ちと一般的に受け入れられるモテる感じになりたい気持ちが同時にある
    ・本当はチャラみたいな可愛いけど媚びてない路線に行きたかったという気持ち、女らしさ(自分の女性性や恋愛に正直)がちゃんとあって自立してる(自己表現もしてる)幸せじゃないしつまんなくなるのがマジで最悪でも幸せでつまんなくなるならおもしろさ全然捨てる

    小島慶子
    ・ムカつくもの、気に入らないものをなぜ気に入らないのかめちゃくちゃ丁寧に分析する必要がある、結局それは自分自身の問題だったりする
    ・その人のどんな属性を憎んだり好ましく思うか属性で相手を分析していうと結果としてその属性に対する自分の評価が見えて来る、欲望や正義感、信じるものが、わたしはこういうものを求めている、自分の普遍的な法則が見つかる
    ・女の仕掛けられるレースをいかにかわすかが大切

    おかざきまり
    ・恋愛は仕事である=どう生きるかということ
    ・仕事も恋愛もできるだけ選択肢が多いほうがいい、選択肢 逃げ道、倒れずに済む
    ・女の子は全員こじらせるもんである、というか女は生き物としてこじらせやすい。なぜなら口唇期に初めて愛情を交換するのが男は異性だけど女は同性、そこから父親にうつらなければいけないけど今の時代父親が家にいないことが多い、異性との原体験がないまま父親に承認を受けないまま社会に放り出される、次に承認してくれるのは恋人なんだけどそこでひどい体験すると一生こじらせる 親に愛されない、承認されていない不安、恋人と別れる否承認,男がきれないけど誰と付き合っても長く続かない、ちゃんとした関係を築けない挫折感を持っている人なにじれてウロウロしている女に向けて世の中が用意するものが
    恋愛である、恋愛は商品
    ・結婚する意味 子育てだと思ったからこそ、この人と子育てしたら面白そうだなと思って結婚した
    ・ただ男の人は原体験があるので掘れてないとだめらしい、マザコンでないと信用ならない、俺の中のママをクリティカルヒットすれば一本釣りできるぞ! ! !
    ・性欲につけいる恋愛はうまくいかないぞ!!!
    ・夫婦はふたりで変態になるしかない、同じくらいこっちを見つめてくれてて殴りあえる相手が恋愛の成功型

    峯なゆか
    ・共通点を見つけた途端こっち側の人間なのか?って思っちゃうのめっちゃ童貞の発想
    ・難しさの順序でいうとセックス→恋愛→結婚 恋愛や結婚はそんな奇跡誰にでもできることじゃないと自我を保ってられたけど男がほとんどすべての女とやりたがるとされてるセックスの相手にすら選んでもらえないかもしれんという新たな基準が出てくると死ぬ
    ・もう勘違いブスでもいいと思ってどエロい格好で街を練り歩くようになった、すごい田舎の雪国でホットパンツと乳丸出しで寒さで足が真っ赤になる
    ・人が羨むのは自分よりちょっとだけ上の人である、非モテだった頃はセフレ層がこの世の頂点に見えた
    ・自信と余裕のある男や女はすごく魅力的で絶対モテる
    ・こじらせてテクニックモテに移行しようとしてる人ほど自分の釣り堀を嫌がる!!!今の自分じゃだめだもっと高みを目指さなきゃと思っているから今の自分をすきと言ってくれる釣り場がぬるく見える
    ・こじらせてる人って自分と同類の匂いがする人を嫌う

    湯山玲子
    ・女はわたしという人間の本質ではない、性だとか本質ではなく利用して遊ぶコスプレ間隔でやればいい
    ・モテる女は喋らない、面白い必要がない
    ・本来はそのままの自分で輝いたほうがいい、しかし人がそれを認めてくれない時がある、自分らしく生き生きと生きてるんだけど女というファクターに頭を叩かれて認めてもらえない、そこでこじらせるかねじ伏せるかどっちか
    ・むしろそこそこ可愛かったスクールカースト上位者のがやばい。仕事や男ゲットの場では結局おもろい女が勝つ、30,40になると経験を積んだおもろい女たちが出てくる、学歴や顔や若さを武器にするな 特にモテて実力のある男はものすごい美人かどセクシーか話のわかる頭のいい女にしか興味ない
    ・わたしをちやほやしろって態度を見せるな!きもいから!
    ・とにかく勉強をしろ!本を読め!暇だから悩むんや!いかに自分が熱中できたりワクワクすることを集めたり体を動かしたりそれを強化していくライフスタイルが大切
    ・自分が何をしていると楽しいのか見極めてそれを自分で見つけなきゃだめ、ここで人並みな女の幸せとか外部の視線や尺度が入ると自分なりの回答が霧散する
    ・何をするにしても一般化しないことが大切、もっと厳密に自分が幸せと思った瞬間、たのしいことを総ざらいして考えてみたほうがいい
    ・いつも冒険を、ちょっと無理めなことをする、達成した時すごい快感を感じる!自分が何をするのかその決定権を他人にあずけるのもやめる、やってみてつまんなかったら人のせいにできるようにしとくのはやめる 冒険したり自分は違う人間って認められたいと思ったり、みんなと違う方向に行くことしか楽しみはない!
    ・いい男はその人自身が魅力的である女を選ぶし、そういう女に心を打たれる。だから、猛勉強でも仕事でもなんでも自分を充実させて名実ともにおもしろ女っていう部分を磨け! ! ! !
    ・恋愛をするのか結婚をするのかをできるだけはっきり決めたほうがいい、決めないのは自分で決めたことに将来に失望したくないから、という甘ったれ根性行動を起こさなければ絶対失敗しないしずっと夢みていられる。一番だめなのはずっと占いに通って家でテレビ見て週末はテキトーな女子会に行ってその繰り返しで40歳とかになること。リスクを背負って賢くなれ、悩んでる暇があったらどっかいけ外でろ!!!
    ・SNSで小さい承認欲求みたすのやめろ、
    ・教養をつけるには辛く厳しいこともしなければならない。。。、我慢して頑張る!!!面白くないものはなんでおもしろくないのかそれに対して悪口を言う用意をする、待ってたら誰かがなんか持ってきてくれることなんかない、自分でリサーチして掴んで全うする
    ・年齢とか体力のせいにするな
    ・知識と経験を、思い出話のストックを増やしておくと中高年になっても外見の魅力がなくなった時に人の心を掴むにはもう話術しかないから、ネタを作っとく!!!そのためにもお金は使って経験に血肉に変える!!:

  • 峰さんと能町さんとの対談が、雨宮さんと目線が同じくらいで面白かった。
    他3名はどちらかというと先輩的な立場なので、ちょっと鼻につくところもあったり。
    湯山玲子は初めて触れたけど、アラサーからすると興味深い。今後少し読んでみようと思う。

  • 雨宮まみさん追悼コーナーで見つけて購入。
    買ってよかったと、2ページ読んだ時点で思った。

    とにかく、共感の嵐!

    峰なゆかさんとの対談では自分を「ブス」と蔑みながら「可愛くなりたい」気持ちとのジレンマで身動きがとれなくなるエピソード。

    そうそう、あったあった!
    私だけじゃなかったんだ、こじらせていたんだ、って
    自分の境遇に解説がついた気分になって、かなりの読み応えを持って読了。

    恋愛のスレ違いの参考にもなるかもしれない。

  • 367.2

  • さまざまな経歴を持つ女性たtじと雨宮まみさんの対談集。

    はたからみたら人生を謳歌していて、女性としての幸せも掴んでいるようにみえて、その実、思い悩んだり、迷ったり、壮絶に「こじらせたり」しているんですね…

    そしてこじらせているのは自分でもなかなかわからない。いろいろと勉強になりました。

  • 「女子をこじらせて」という本で「こじらせ女子」という言葉を流行らせ、あらたな「こじらせ」の概念を提唱した著者雨宮まみによる有名人こじらせ女子たちとの対談集。著者も対談相手の写真もないので、自分の知っている範囲だけだが、雨宮まみ、峰なゆか、小島慶子はいずれも美人の部類の人たちなのに、尋常じゃないこじらせっぷり。もっと女子を謳歌してきた人たちだと思ってただけにちょっとびっくりである。

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著者プロフィール

ライター。エッセイを中心に書評などカルチャー系の分野でも執筆。著書に『女子をこじらせて』(幻冬舎文庫)、『まじめに生きるって損ですか?』(ポット出版)など。

「2016年 『愛と欲望の雑談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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