IDOL DANCE!!!: 歌って踊るカワイイ女の子がいる限り、世界は楽しい
- ポット出版 (2012年12月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
- / ISBN・EAN: 9784780801927
感想・レビュー・書評
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「同じ作品を二度みるなんて時間のムダありえない!」と常々思っていたが、気付いたらラブライブのライブディスクをもう20回以上は観ていた。それ以前はせいぜいPerfumeのダンスをなるほどなるほどと眺める程度だった自分が、どうして演者の振付から表情、立ち位置、動線、コンビネーション、フォーメーションの遷移まで追うようになってしまったのか。他の人は何に惹かれて観ているのかということで読んでみた一冊。
だが本書はアイドルダンス解説本、とするにはだいぶ個人的。歌詞とのリンク、振りコピ、フォーメーション移動など、解説らしき部分もないわけではないが、大部分は筆者が振付してきたグループのダンスの解説と関係者へのインタビュー。そのグループのファンであれば十二分に楽しめるとは思うが、それならば無理して一般化せず、そのグループのファン本として出してくれれば僕の目に留まることもなかっただろうに…。
文筆家以外の職業人が出す本の良し悪しというものは、個人の経験である特殊事情をどこまで一般化して書けるのかというところにかかってるんじゃないかと改めて認識した次第。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本は、振り付けの仕方に的を絞っている。本書はYouTubeを見ながら読むとより理解が深まります。
提供側からの視点で書かれているところは新しいと思うが、もう少し顧客視点で分析がしてあればもっと面白くなったと思う。
アイドルの表情、しぐさ等で男どもが何故惹き付けられてしまうのかに踏み込んで、しかもそれを振り付けに活かしているというような裏話を期待していた。アイドル全般に渡ってこのような分析をするのは、もっと大きなお友達でないと無理なのかな。 -
第一章で「振りコピ」カルチャー(見るのではなくマネする)を中心にしたダンス論を展開していて、ここは面白いが…中盤以降はダンスを論じるのではなく漠然としたアイドル論になっていってしまう。残念。