寺山修司著作集 第5巻 文学・芸術・映画・演劇評論

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  • クインテッセンス出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (513ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781200538

作品紹介・あらすじ

世界の涯てへ。ことばのテロルは向かう。暴力としての言語。事件としての書物。機械仕掛けの俳優。行動する観客。鏡の引力、円環の迷路、仮面、変身、地獄、夢、愛。ボルヘス、アルトー、ル=クレジオ、…と縦横無尽に世界の謎を解読、来たるべき書物の世界を開示する。

感想・レビュー・書評

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  • モダン・ジャズが自由詩ならば、ボクシングは定型誌である。「定型」は、集団的な想像力の産物に、はっきりした輪郭を与えることであり、いわば存在を公約するためのカテキズムである。それは、ことばの法のようなものだということもできるだろう。
    私は、あらゆる詩は定型であるという感じを拭い去ることはできない。ただ、それがことば以前の「定型」であるか、ことば以後の「定型」であるか、だけの違いなのである。私は、自分が詩を書こうと思い立った時から、この「定型」をいかにぶちこわすか、ということを企みつづけてきた。それは、私の内なる支配者への挑戦であった。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784781200538

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著者プロフィール

詩人、歌人、劇作家、シナリオライター、映画監督。昭和10年12月10日青森県に生まれる。早稲田大学教育学部国文科中退。青森高校時代に俳句雑誌『牧羊神』を創刊、中村草田男らの知遇を得て1953年(昭和28)に全国学生俳句会議を組織。翌1954年早大に入学、『チェホフ祭』50首で『短歌研究』第2回新人賞を受賞、その若々しい叙情性と大胆な表現により大きな反響をよんだ。この年(1954)ネフローゼを発病。1959年谷川俊太郎の勧めでラジオドラマを書き始め、1960年には篠田正浩監督『乾いた湖』のシナリオを担当、同年戯曲『血は立ったまま眠っている』が劇団四季で上演され、脱領域的な前衛芸術家として注目を浴びた。1967年から演劇実験室「天井桟敷」を組織して旺盛な前衛劇活動を展開し続けたが、昭和58年5月4日47歳で死去。多くの分野に前衛的秀作を残し、既成の価値にとらわれない生き方を貫いた。

「2024年 『混声合唱とピアノのための どんな鳥も…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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