共産党宣言 (まんがで読破)

  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781602080

作品紹介・あらすじ

古代、中世、近代と、繰り返される階級闘争の歴史。支配する者と支配される者はどういう経緯で生まれたのか、そして現代の資本主義社会に蔓延する問題とその解決策とは…?歴史の流れを科学的に検証する「唯物史観」の視点から、人類がたどるべき道を解明したマルクスとエンゲルスの革命宣言の書を漫画化。

感想・レビュー・書評

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  • ・共産党宣言
    労働者は資本主義社会が発展するほど市場の競争にさらされる。他の商品と同じく、自分自身を切り売りすることを要求され、次第に個性ははぎとられ、機械の付属物と化すことになる。労働者は使い捨て同然に扱われる。"資本家と労働者の対立"

    労働者はひとりから始まり、同じ工場、そして地域の労働者たちへと拡大していく。団結の輪が広がっていく。

    1811年、イギリス、ラッダイト運動。
    機械に仕事を奪われた職人が機械の打ち壊しを始めた。

    社会主義=ユートピア。賃金の分配を平等にし、搾取がなく、貧者も富者も存在しない世界を作る。
    社会主義の主張の本質=労働者は生きるための賃金労働に縛られている。自由なのは財産を多く持つ資本家だけである。その偏った私有財産制を廃止しないと社会に自由はない。

    歴史を振り返ると、封建社会の頃は、少数の王侯貴族の支配のもとで多数の職人や農奴たちが苦しめられていた。労働者を搾取するための資本家の生産手段、資本の私的所有を廃止すれば、などと新たな搾取制度は生まれない、というのがマルクスの主張。

    労働者が放棄し、政治権力を勝ち取った実例は、1871年にフランスで誕生した人類史上初のプロレタリア政府、パリコミューン。普通選挙制の採用、官僚制や常備軍国家の抑圧的側面の廃止などの政策を実施した。

    共産主義が西側諸国で弾圧された理由は、これまでに形成されたいっさいの社会秩序の暴力的転覆を志したから。支配階級への挑戦がテーマだったから。

  • マルクス、エンゲルスの資本論を読んでいないからか結末の意味が分からなかった。続資本論も読んだ方が理解出来そう、かな。

  • 市民革命によって、貴族階級(支配者)が倒され、自由を手にする。
    自由を手にした人々が産業革命によって、資本家(支配者)となり、労働者を酷使する。
    富の独占がある限り、立場は違っても歴史は繰り返す。

    「敵を知り、己を知れば、おのずと道は開かれる」
    孫子の兵法っぽい言い回しも好き笑

  • 2022/10/23
    資本論の流れをくみ、資本家は労働者から搾取をしているという前提に立つ
    人類史を通じて資本を使った搾取が行われており、私的所有をなくすことでしか搾取はなくならないとする。
    私的所有の廃止のためには、被抑圧者の抑圧者に対する階級闘争をするしかなく、既存の秩序の暴力的転覆でしか成し遂げられないとする

    ★所有がなくとも管理は必要であり、管理者が搾取をする側に回るとは考えなかったのか

  • 色んな国で失敗した社会主義というシステムだけど、今こそ再評価、再考する時

  • NDC(9版) 726.1 : 漫画.挿絵.童画

  •  11円で購入(Kindle版)( ´ ▽ ` )ノ

     搾取され続けてる労働者らが結束し、万人平等の社会主義の町「ユートピア」を建設。資本家や国家警察と対立( ´ ▽ ` )ノ
    「妖怪がヨーロッパに出没する
     共産主義という妖怪が」( ´ ▽ ` )ノ

     原著がどんなだかよく分からないけど、本書は「カムイ伝」っぽいドラマ仕立てになってて、ストーリー的に直前に読んだ同シリーズ「資本論」(←これまた勝手なドラマ仕立てにされてる)の続編っぽくなってるところが面白かった( ´ ▽ ` )ノ
     まあ、お話としては「資本論」同様まったくの途中でだしぬけに終わっちゃってるけど(>_<)
     絵的にも描いてる人は別人だろうけど、これまた「資本論」同様すっごいクセの強い画風で読む手をかなり選びそう(>_<)
     まあ、そもそもこういう本を読む人は、この手の作品に「まんが」としての完成度ははなから求めていないんだろうけど……(´ε`;)ウーン…
    2021/01/19
    #1667

  • この世は金か,魂を売るか.
    暴力と共産主義の連関が理解できました.

    https://note.com/hidenor/n/n6e4754f3f0cb

    原作を未読のため,さしあたり評価なし

  • o

  • まんがで読破を読破するシリーズ。
    共産党宣言をベースに物語化したってあるけれど、前半の労働闘争の部分は創作なんだと思うので、どこまではマルクスとエンゲルスの言いたいことで、どこから編集部が補ったのかよく分からないかも。
    搾取されるだけだった労働者層にとっては共産主義革命っていうのは意味があったんだと思う。でも、革命が常態化すると、そこに矛盾が生じるということは歴史が証明してきたこと。
    働けど働けど、わが暮らし楽にならざりけり。
    持てる者と持たざる者。機会平等と結果平等。
    絶対っていうものがないから、何度も革命がおこるんだろうな。

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著者プロフィール

マルクス
1818‐1883。ドイツの経済学者、哲学者、革命家。20世紀においてもっとも影響があった思想家とされる。資本主義経済を分析し、エンゲルスと共に共産主義思想を打ち立てた。階級の解放と廃止というその思想は今なお受け継がれている。晩年は『資本論』の執筆に専念し、自宅の椅子に座ったまま死去

「2020年 『資本論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

マルクスの作品

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