空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business)
- イースト・プレス (2009年10月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781602387
感想・レビュー・書評
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【目次】
1. 本を読め。人生は変わる
2. 本を読め。答えは見つかる
3. 「手」で読め。そして「脳」で読め
4. 本を読んだら、「自分」を読め
5. 本は安く買え。そして高く飛べ
6. エロ本も読め。創造力を養え
7. マンガを読めば「世界」がわかる
【概要】
著者自身の読書体験に基づいた読書論。
なぜ本を読むのか、どう本を読むのか。
【感想】
・本を読んだら、アウトプットする。
「内容を消化しながら、自分の中にオリジナルな知の世界を作っていく。これが読書です。だから、読書の室は、読む前と読んだ後にどれだけ自分が変わったかで測ることができます。読書の前後でどれだけ変わったかを確認するには、アウトプットをするのが一番いいでしょう。」
・一度目は手で読み、二度目は考えながら読む。
「なぜ」についても、「どう」についても、同じ著者による『本を読んだら、自分を読め』の方が内容が充実している。読むならそちらを。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
了。
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子飼弾の読書本です。
読書の大切さと、読書マスターになるためのコツが書かれています。いくつか参考にしたい内容もあり為になる本ですが、ただ、この分量でしたら新書で販売して欲しかったかなと思います。本書の中で著者も新書の素晴らしさを述べているので。 -
この初版が2009年、この後2013年発行の「本を読んだら自分を読め」の方が断然面白い。
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子飼弾は年間5000冊も本を読むらしい。365で割ったとしても、一日14冊を読んでいる計算だ。どうやったらそんなに読めるのか分からないけど、その一端を覗かせてくれる。
だけど、子飼弾としてはそんな速読的なことはどうでもよくて、読書に対してどういう姿勢で臨んできたかを伝えたいのだ。読書は体験である。そして、遊びでもある。自分勝手な贅沢な時間でもある。エロ本におぼれることもできれば、マンガの世界に引きこもることもできる。一方で、登校拒否や家庭内暴力という環境の中、読書に溺れたのは現実逃避の側面があったからだと言っている。読書は彼の人生の一部なんだと思う。
「おわりに」に彼の最近の世界観の一端が見える。
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現在、世界の経済は、毎年、成長を続けていくことを前提にしています。要はモノをつくって売る。(中略)ところが今は、生きていくうえで必要なモノは足りています。モノが足りた時点で、この仕組みを改めなければならなかったのに、ムダにつくって無理やり売りつけてきたのです。経済成長を続けて、収入が増えたとしても、いったい何を買えばいいのでしょうか? それをつくるための資源は、どこから持ってこようとしているのでしょうか?こういう流れをそろそろ断ち切らないと、人間以外のもの、たとえば資源の枯渇や自然サイクルの破壊を招いてしまう。そうとうヤバい状況に近づいている。
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自分と世界を知るために、読書することの可能性について背中を押してくれる。
ボク的には、この本で実際に役立ちそうな方法は次の箇所かな。
・ノンフィクションは論文型だから構造を読む。これに尽きる。
・フィクションは物語型であり旅と同じ。つまらない旅も含めて、旅はたくさんしておくべき。
あと、本の最後についている「子飼弾が選ぶ最強の100冊+1」は必見。 -
本はかなり読んでるつもりなんですが、ぜんぜん賢くなりません。むしろバカ。そのため、この本を参考にしてすこしは賢くなりたいです。
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著者の読書に関するエッセイ。巻末のリストの本を読んでみようか。
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