クリスマス・キャロル (まんがで読破)

著者 :
  • イースト・プレス
3.86
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本棚登録 : 146
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781602424

作品紹介・あらすじ

19世紀のロンドン。人間嫌いの老商人・スクルージは、非情で利己的な商売で隣人や商売仲間からも嫌われていた。そんな彼のもとに、かつての相棒マーレイの亡霊が現れて…。格差が広がる産業革命渦中、イギリスの社会的矛盾に挑み、人間の尊厳を描き続けた文豪ディケンズのベストセラー「クリスマス・ブックス」の一編を漫画化。

感想・レビュー・書評

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  • めっちゃケチなスクルージおじさんが、クリスマスの妖精に自分の「過去」「現在」「未来」を見せられて、やべぇってなって、改心していいおじさんになる話。

    物語としてはとても王道でわかりやすく、かつとても教訓に富んでいてよかった。

    この作品が出された頃は、イギリスはめっちゃ不景気で、みんなスクルージおじさんみたいに荒んで、クリスマスを楽しむ余裕がなかったらしい。
    が、この作品をみんな読んで、考えを改めて、暗かった時代が明るくなっていったという。

    この功績もあって、著者のチャールズ・ディケンズは、イギリスを代表する国民的な作家になり、その後紙幣にもなったらしい。
    日本で言うところの夏目漱石的な立ち位置かな。

    ちなみに、ディズニーのドナルドダックのスクルージおじさんはこのスクルージおじさんがモデルになっているらしい。

    小説1冊で、一時代の世相を変えたって思うと、物語の力ってすごい。

    確かに、こうした方がいいよってアドバイスされても人はなかなかいなそうだけど、
    物語の登場人物のセリフとかに共感して、感化されて、生き方を変えてる人は結構いるイメージ。

  • あったかいお話。
    人は一人では幸せになれない。自分だけ幸せになろうとすることは叶わない夢というか、叶ったとしても結局は寂しい。

    短い話だけど、教訓がたくさん詰まっている。

  • もし己の境遇を変えたいと思うのならば
    自分から相手に心を開き
    歩み寄ることから始めるのだ

  • クリスマスキャロル作品の中で、一番、わかりやすく、すっきりとまとまっている漫画です。クリスマスのプレゼントなどにも良いでしょうね。
    感動しました。キリスト教の漫画は、一般の漫画と比べると表現レベルが低いですが、これはコマ割りやテンポや展開、読みやすさ、見やすさがプロで、とても良かったです。

  • クリスマスの有名な本の漫画版。何気なく読んでみたけど、思わず感動してしまったので☆5

    内容を要約すると、ケチな金持ちのおじさんがクリスマスに精霊と出会い、心を新たに再スタートするという話。
    ケチだった頃は周りに人が集まらず寂しい人生を送ってきたけれど、周りの人を幸せにすることで自分も幸せになるというところで思わずウルッときてしまった。

    ぼくも周りに人を寄せ付けない時期があったけど、今は人を大切にするようになって以前よりも幸せになれた気がする。そういった寂しい経験をしたことがある人は読んでみるといいと思う。

  • まんがで読破を読破するシリーズ。
    ケチな守銭奴がクリスマスイブに聖霊によって、このままだったらどうなるかっていう見せられて、心を入れ替えてクリスマスを過ごすっていうお話。
    クリスマスの位置づけとか、その慈悲の考え方だとか、キリスト教の背景も理解していないと、ただおじさんが心を入れ替えて良かったなってだけの話になっちゃうよな。

  • [墨田区図書館]

    ふとみた図書館のティーンズ本コーナーで見つけた、「まんがで読破」シリーズ。知る人ぞ知るで有名なシリーズのようだったけれど、これまで知らなかった!のでとりあえず息子が読みそうな「昆虫記(ファーブル)」と「動物記(シートン)」、続いて「おくの細道(松尾芭蕉)」と「銀河鉄道の夜(宮沢賢治)」、更に「十五少年漂流記(ヴェルヌ)」と「緋色の研究(コナン・ドイル)」と読ませ、今回は第四弾。

    緋色の研究が読めたのなら、と同系色の「黒死館殺人事件」と「クリスマスキャロル(ディケンズ)」をチョイス。クリスマスキャロルは絵本でもあったかもしれないし、あったならそちらの方がらくに楽しく読めたかもしれないけれど、とりあえず緋色の研究をどの程度のハードルで読めるのかわからなかったし併書としては良かったのかな?「過去と現在、未来の三人の亡霊」というキーワードはきっと感じ取れず覚えられなかっただろうから、それはまた次の機会の課題かな。

  • Kindle版をセールで購入。現在は取り扱いがない模様。
    残念ながら原著を読んでない(と思う)ので何とも評価しにくい。でも、非常にわかりやすいのでオススメ。子供に見てもらいたいですね。
    気になる点としては、わかりやすすぎて(本来もっと重いテーマだとしたら)やや軽いように感じること。
    入門としては素晴らしいなと思った。

  • レビュー省略

  • 記念日を大事にする人は皆から好かれる。楽しい時は楽しんで仕事をするときは仕事に没頭しよう〜という事を物語っている。
    仕事だけの人になるほどつまらない人間はいない。

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著者プロフィール

1800年代を代表するイギリスの小説家。おもに下層階級を主人公とし、弱者の視点で社会を諷刺した作品を発表した。新聞記者を務めながら小説を発表し、英国の国民作家とも評されている。『オリバー・ツイスト』『クリスマス・キャロル』『デイヴィッド・コパフィールド』『二都物語』『大いなる遺産』などは、現在でも度々映画化されており、児童書の発行部数でも、複数の作品が世界的なランキングで上位にランクされている。

「2020年 『クリスマス・キャロル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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