「論語」を生かす私の方法―渋沢栄一『論語講義』 (〈座右の名著〉シリーズ)

制作 : 齋藤孝 
  • イースト・プレス
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (534ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781603438

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた本。本の厚さはあるものの、中身は前半までは丁寧で良き言葉が多数ある。後半は前半のリフレインに近い内容だったから、こんなに厚くする必要は無かったのでは?と感じた。
    渋沢栄一の生き様も孔子の教えと比較しながら語っているので興味深い。明治維新の人物がたくさん出る中で、木戸孝允や徳川慶喜や西郷隆盛を高評価していた。江藤新平は辛辣な感じ。
    今後の人生の教えにしたい所は仁徳を備えた君子には積極的に近づき自分の徳性を養うよう心掛ける。全て物事は論より実行。実行の伴わない論は、どれほど筋道の通った論であっても役に立たない。知らざるを知らずとせよ。視・観・察の3点から人物鑑定、真正の性格が明瞭になる。渋沢流記憶力強化法は、毎夜の就寝前にその日あった出来事を全て思い起こす習慣づけ。人間の器は文・行・忠・信で菅原道真や水戸光圀、大倉喜八郎が備えていたと思われる。知・仁・勇を備えていたのはワシントン、徳川家康と思われる。

  • 渋沢栄一の実際に体験した事を、論語の解釈で展開されるので、興味深い。

  • 【読書】最近何度も読み、尊敬の念を抱いている渋沢栄一の論語講義の解説した本。仕事のやり方、姿勢に留まらず、生きる姿勢にヒントを得る。
    「子夏曰く、君子は信ぜられてしかるのちその民を労す。未だ信ぜられざれば、則ち以って己をやますとなすなり。信ぜられてしかるのちいさむ。未だ信ぜられざれば、則ち己を謗るなすなり」
    部下を使う道は部下に信用されることが先決。誠意をもってすれば部下は必ず心服してついてくる。上司に仕えるみちは常日頃から誠心誠意をもって忠勤に励むこと。これができれば信用してもらえる。信用が得られないうちに進言すればそれがいかに正しくても誹謗ととらえられるかもしれない。

  • 論語の本は、何冊か読んだが、1番読みやすく、現代の身に置き換えて読める。

  • 渋沢栄一という実務家の解釈を通すため、分かりやすい。

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著者プロフィール

渋沢栄一:1840(天保11)年2月13日、現在の埼玉県深谷市血洗島の豪農に生まれる。幕末はのちの将軍・徳川慶喜に仕え、家政の改善などに実力を発揮し、次第に認められる。 27歳のとき、慶喜の実弟・昭武に随行し、パリの万国博覧会を見学するほか、欧州諸国の実情を見聞し、先進諸国の社会の内情に広く通ずることとなった。帰国後は「商法会所」を静岡に設立。その後、明治政府に招かれ、のちの大蔵省の一員として国づくりに深くかかわる。1873(明治6)年に大蔵省を辞した後は一民間経済人として活動。第一国立銀行の総監役(後に頭取)として、同行を拠点に、株式会社組織による企業の創設・育成に力を入れた。また、「論語と算盤」として知られる「道徳経済合一説」を説き続け、生涯に約500もの企業にかかわった。さらに、約600の教育機関・社会公共事業の支援や民間外交に尽力。実業家のなかでは最高位となる子爵を授爵する。1931(昭和6)年11月11日、多くの人々に惜しまれながら、91歳の生涯を閉じた。

「2024年 『渋沢栄一 運命を切り拓く言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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