スクールガール・コンプレックス SCHOOLGIRL COMPLEX

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 497
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781604152

作品紹介・あらすじ

挑発か、無防備か-少年の視点で切り取られた、少女に対する戸惑いと妄想。思春期の原風景としての"スクールガール・コンプレックス"。

感想・レビュー・書評

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  • 青山氏の写真集(作品)は多分初めて見る。今はこの『SCHOOLGIRL COMPLEX』も一応の完結へと向かったか、総集版が¥4,500程で販売されている。青山氏の世界観を知るには良いボリュームに思えるが、いかんせん価格が高い。そこで、序盤からの当時出していた作品をまずは見て、突き刺されば追っていこうと考えた。
    結論を言えば、「これは女子高生(女の子)を無垢と見せたいのか、卑猥に見せたいのかどっちなんだろう」と、どっちつかずな感想が終始あった。読了後、最後に青山氏のあとがきが書かれているが、それを読んで納得。そのどっちも撮りたかったのだ。少年時代に触れてみたかった女子たち。大人になって色々と知った彼が、もう一度向き合ってみてどう見えてくるのか──その過程さえも作品(愉悦)として楽しんでいたのだろうと推測できる。
    ただ惜しい点がいくつかある。一つは、まずサイズが小さい。正直一枚いちまいをゆっくりと見たくても、小さい故にどうしても数ある頁の一部にしか見れずもったいない。逆に言えば、つまらない構図や頁があったとし、それが大袈裟なくらい大きく(例えばポスターのようなサイズで)あれば、より作者の視点に立てたかと思える。二つ目は、似たような構図が多い。No.157まである中で、1/3は「Schoolgirl Scanner」と、「Pack-Age」で占めている。口説いというより、伝わらない。フェチ的に好みの人にはもっと出せと思うだろう。そうでない人には「またか」「ふむ…」と同じ感想しか出せない。つまり、青山氏の視点に立てていないと解釈して納得するしかない。
    彼の世界を知りたい、彼の求めた女子高生、制服へのロマンを追い求めたいと思う人には、続編・総集編を手に取ってみて良いだろう。

  • これをだたのエロというのか?甘酸っぱい思春期を回想させる心の奥を覗かれたような写真集。笑

  • 結構前に話題になっていた写真集。
    ニッチそうで実はかなりのニーズがあるんじゃないかと思うジャンル。
    はまってしまったら大変そうだなー、と他人事として見れたけど。

  • オフィス樋口Booksの記事と重複しています。記事のアドレスは次の通りです。
    http://books-officehiguchi.com/archives/4070550.html

    鉄道と学校帰りの女子高生の写真を撮ったことを思い出しながら、この写真集を見ていました。

  • 実にいいと思います。

  • 中途半端な妄想と、やや病的チックなフェチシズムな写真が多い。
    女の子の顔を撮さないコンセプトは非常に素晴らしいだけに、残念に感じてしまった。
    エロいようでエロくないを目的としているなら、思春期の時に感じた、一瞬ドキッとさせられた女の子達の自然なエロスとノスタルジックなものをもっと載せて欲しかったなぁ。

  • 言わずと知れた女学生写真集の先駆けにして決定版。ドキッとさせられる一瞬を切り取った、エロいけどエロすぎない、どうしても中も開いて見たくなってしまう妖しい魅力のこの美しい表紙。おそらく非常に表紙買いの多いと思われる本。

  • 勢いで買ったけど後悔
    エロくも思えないし、おもしろいとも思えない
    なんか、もっと露骨にするかはっちゃけるかしてくれた方が俺には合ってると思った

  • ページをめくる度にドキドキします。

    思春期の男の子に見せたらどんな反応をするのか、ちょっと気になるところ。
    きっと私以上にドキドキする…はず。笑

    いや、寧ろ思春期じゃなくても、異性同性関係なくドキドキしちゃうんじゃないかな。
    何て思う一冊。

    しかし青山さんの着眼点は凄い。

  • 顔を写さずに、女の子の制服に焦点を当てたフェチズムを凝縮したような写真集。……写真集でいいのかわかんないけど。

    妄想力を刺激する素晴らしいアングル、ポーズがある一方で、なんだかよくわからない写真も多かった。枚数だけは沢山あるけど、その中で気に入ったのはたぶん10枚もない。
    コンセプトはいいんだけど、なんかこう、物足りない印象だった。

    写真だけでなく、想像力をかきたてるような文章なんかが添えられていればもっと良かったかもしれない。

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著者プロフィール

1978年愛知県名古屋市生まれ。写真家。2005年筑波大学卒業。
2007年キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。まるでモテなかった高校時代を経て、
一目惚れした子を追いかけ続けた大学時代にカメラに出会う。2010年に
『スクールガール・コンプレックス』(イースト・プレス)、『思春期』
(ピエ・ブックス)など女子高校生を撮った写真集が大きな話題を呼ぶ。
その後『吉高由里子 UWAKI』(マガジンハウス)、『指原莉乃1stフォトブック
「さしこ」』(講談社)などトップ女優・アイドルの写真集を次々に発表。
近著に『ガールズフォトの撮り方』(誠文堂新光社)、『僕は写真の楽しさ
を全力で伝えたい!』(星海社新書)、『透明人間⇆再出発』(詩:谷郁雄、
ミシマ社)など。www.yukiao.jp

「2012年 『〈彼女〉の撮り方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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