義父―梅花日記 (AZ NOVELS)

著者 :
  • イースト・プレス
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781604534

感想・レビュー・書評

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  • 明治末期が舞台の父子もの。王道エロなのがかえって清々しい気がします。でも、古いロマンポルノみたいな暗さや泥臭さがあって、BLというには異質なところもあったりするのです。
    父子ものといっても、義父で血の繋がりはなし。そこをほっとするのか残念に思うのかで評価が分かれるところですね。

    妾腹であるにも関わらずやり手で父親に認められ、大財閥の二代目となった清一は、独身を貫き養子の徹雄を我が子として大切に可愛がり育てています。美しく可愛く17歳となった徹雄を、清一は自分の跡取りにと考えていたのですが、反逆され逆上します。
    目に入れても痛くないほど可愛がっていた徹雄の遅い反抗期に憤った清一は、「もう俺を父と呼ぶな」と言い放ち今までの恩は体で返せととんでもないことを言って陵辱。「お前は俺の女だ」と宣告して、息子を無理矢理手篭めにするのです。

    すごいです。お義父さん、野獣化。しかもデカい。ものすごいです。そこは素敵ですが、あまりにも展開がポルノちっくなテンプレで苦笑気味に。いかにもなネタが満載で、しかも擬音がH。
    そして、セリフがいちいち素晴らしい。「さあ言え!!俺のほうがいいと言え!!」「ひぃっ、お父さん!」…悶絶もの。
    そして、濃厚エロ。緊縛あり、道具あり、スカあり、女装あり。かわいさあまってナントカみたいな責めまくりが明治末期なりのスタイルでいろいろ登場します。ただただ圧倒されて読了。

    思わず冷静になってはいけません。理性を捨ててどっぷりはまり込んで読むのが正解。
    清一は無茶をしてますが、そこには徹雄がかわいくてかわいくてたまらんという強烈愛がちゃんと存在しているので、嫌悪感はゼロでした。

  • 丸木さんらしい背徳感と閉塞感の漂う作品。丸木さんの作品の中では『兄弟』『兄弟 夏』が大好きですが、あれよりは痛みを感じることなく読めました。それはたぶん、血の繋がりがないことと、父親の異常なまでの執着が息子にとっても必要なものだと読み取れるからではないかと思います。それにしても、この体格差で父親に突っ込まれる息子の華奢な身体が心配になりますが、いらん世話ですかね(笑)77ページの挿絵、父ちゃんの、デカ過ぎてちょっとコワイのだけどw

  • ぬちゅぬちゅばちゅんばちゅん。お父さんのアレがしゅごい。

  • ★4.0。攻の鬼気迫る「あ、愛してる、徹雄ぉ…!」に堪えきれなかった(笑)好きです、こういう滑稽過ぎる程狂ったヤンデレ攻。どんな腹黒の執着攻かと思えば、義父なのにでっかい子供に見えるほど危うく不器用だった。受はどう見ても洗脳だけど、本人幸せならそれでいいのだろう(笑)最後の攻視点、前髪を垂らした洋装姿の攻にギャップ萌え!和装だと七三分けぽかったのに。いや、着物から覗く胸板とか褌も萌えるんですけどね!エロスの直接的かつ古典的表現も好きなので、また時代物を書いて欲しいです。とりあえず暫くすももを正視出来ない。

  • 総帥(義父)×2歳で引き取られた養子。

    大会社の総帥として日々を忙しく過ごしている男は、帝大在学中に成績を競った男の子供を引き取った。
    それから月日がたち、息子は気が弱いながらも勉学もよく出来る青年に育つ。しかし、趣味にと習わせた絵画の道に進みたいと言い出す。
    跡取りに、と望まれていた息子の反抗に義父は激怒する。落胆した息子は絵画の教師に相談をもちかけ、その帰りにさらわれて阿片入りの誘淫剤を使われてしまう。
    住んでのところで助けられるが、中を洗う為と義父・・・・。

    えーとさらっと描かれていますが、大スカありの義親子モノです。
    この作者さんですから、エロは濃いです。
    ただ一つ不満があるとすれば・・・・義父の年齢をせめてあと5歳上にできなかったのだろうかと・・・だろうかと!!
    (設定がそうなんだからしょうがないんだけど!!そうなんですけども!おやじすきーとしては!!若いんだよ父ーー!!)

    大変美味しく頂きました。

  • 所在:自宅マンション

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著者プロフィール

埼玉県出身。BL、乙女小説、ゲームシナリオを中心にジャンルを跨いで幅広く活動中。近刊は、『双囚 ふたりの姫は愛獄に堕とされる』 (KADOKAWAジュエル文庫) など。

「2021年 『フェロモン探偵 花嫁になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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