大人たちはなぜ、子どもの殺意に気づかなかったか?

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著者 : 草薙厚子
  • イースト・プレス (2010年10月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781605043

大人たちはなぜ、子どもの殺意に気づかなかったか?の感想・レビュー・書評

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  • …私、この人嫌いかも。
    『少年A矯正2500日』の時も思ったんだけど、先天的な機能障害と決めつけ過ぎな気がする。

    この人がよっぽど鈍い中高生時代を過ごしたのか、
    私がやっぱり発達障害なのか…なんだろうな。
    後者の方が、ありそうか(^^;
    いや~でも、程度の差こそあれ、皆そんな危ういところを綱渡りみたいにして、生き延びたんじゃないのかな?思春期って。
    少なくとも私は著者が「不可解」と表現する彼らの行動(もちろん殺人は除くけど)「あるある」「あぁ~、そうなっちゃうよね」って読むけどな…。

    生まれつきの欠陥のケースも、もちろん無い訳じゃないだろうけど、
    人間なんて、完成品として生まれてこない訳じゃん?
    その後、正常な発達を阻害された要因を、あまりに軽視しすぎじゃないかしら…。
    「先天的」と決めつけることで大事な事を見落としてる気がするんだよねぇ。

    ただ、適切にフォローされなかったことによる二次災害なんだっていう見方や、なかなか見えてこないはずの少年犯罪の経緯や背景の取材力は凄い!
    だから、きっとまた読むんだろうな…私。

  • 一気に読んでしまった。興味深い部分はあるのだけどモヤモヤする部分も多くって、歯に物が挟まったような感じにもやっとした。

    第四の発達障害と言われる暴力や虐待で脳の成長が阻害されてしまう状態にも触れられていた。佐世保小6女児同級生殺害事件、静岡タリウム少女母親毒殺未遂事件、奈良エリート少年自宅放火殺人事件などが取り上げられている。

    報道を見るとかいつまんで断片的な情報なので、さっぱり意味がわからない…となるけど、文章で読むとある程度はわかりやすいと思った。

    七章の学校に何ができるか?は、学校、医療機関、家庭がうまく協力サポート機能し合えば、理想的な形になると思うけど…こううまくいくのは全体の何パーセントなんだろうか…と疑問を感じる。教師らに知識がなければ病院に行って発達障害でした…と報告しても、「あ、そう」で終わる。で、問題児&モンスターな親というレッテルが貼られる。

    227ページの「キレやすい子が増えた」のではなく、「対人関係が上手に取れない子が増えている」と言った方が本当は正しいのである。
    には共感出来た。SSTだって障害児のみ取り組んでも意味がない。SSTを受けた方が一生懸命習ったように対応しても、バカにされたりからかわれたりすると、そりゃキレるのだ。なので全学年ごとにSSTを取り入れて学んでいけたら理想的だと思う。

    参考文献も多く参考になるかも。だけど自分の本を「僕パパ」って略すのはどうなんだろう…と思った。

  • 発達障害を抱える未成年の犯した犯罪について取り上げられている本。
    事件のあらましからその背景にある子供の発達障害について、詳細に書かれていた。
    後半には発達障害を抱える児童を、家庭で、教育現場で、友人として、どのように支えていけるか、どのような必要があるかを書いてあった。
    教職につく人にぜひ読んでほしい。

  • この本は、発達障害を早く発見・認知し、早く療育しないとどうなるかを示した本としてよむべきものだと思います。
    3件のショッキングな事例が出てきていますが、それを解明したり紹介するのが目的ではないです。
    第6章から8章までの親が何ができるか、学校が何ができるか、司法がなにが出来るかがメインの本です。
    この本で言及されているソーシャルスキルトレーニングSSTを学ぶ必要があると思いました。
    特に小中学校の先生とその親に読んで欲しいですね。

  • 発達障害についてはまだ解明されていない事も多いようですが、育て方の問題だとか、テレビの見せ過ぎだとか訳の分からない事が書いてある本ではありませんでした。
    障がいについても詳しく書かれているので、とても興味深く読めました。

    ただ、どうしても犯罪における「心理」というのは加害者・被害者本人たちにしか分からない事も多いのだろうなと思わされます。
    いくら本人にインタビュー出来たところで、本当の理由は当人達しか知り得ない。
    更にこの本で取り上げられているのは、他人との関わり方に問題を抱える人も多い発達障害の方々なので尚のことです。
    難しい問題だと思います。
    発達障害が怖い物、犯罪を犯す人と考えてしまうような人が増えてしまうといけないですね…。

  • 発達障害についてかなり詳しく書いてあった。
    この本で挙げられていた3つの事件についても詳細に書かれていたけど、それでもやはり犯行に至る動機がわかりづらいかなあという印象。
    でもこうやって、彼らの心情をつかもうとすることは発達障害と少年犯罪の関連を考える上でとても大事だと思う。

  • 発達障害について取材し、子どもたちの心と向き合う内容の本。
    以前の著書『僕はパパを殺すことに決めた』が発禁となったことについても書いてありましたが、それをここで書くのは違うんじゃないの? と個人的には思ってしまいました。

  • 「少年犯罪」が起きたときにだけ、執拗に衝撃的に報道を垂れ流す今の日本の報道。また、それをそのまま鵜呑みにして興味本位で周りに垂れ流す大衆。
    ほんとうにやりきれない。
    と、思っている人に、ぜひページを繰って欲しい一冊です。

  • 『僕はパパを殺すことに決めた』の著者の最新本。これは只今絶本のハズ。
    実は3年半程『出版停止』だった事を初めて知りました。

    著者の言いたい事がやっと分り始めたって感じ。
    今まで『色眼鏡』とかで見てた感じがあったので、この本で『警鐘を鳴らす』って態度をハッキリと見せてくれた。

    ただ。
    少年犯罪=障害 と決め付けているメディアとか、医師とかいるのは間違いない。
    それがオーソドックスに、インパクトを付けて偏見を持たれたくない。

     普通の子 って誰が決めるの?
    カメレオンみたいに その場その場で色を変える のは大人も同じじゃないのかな?
    なんて思ったりして。

    8章から成り3つの大きな事件を(『佐世保小6女児同級生殺害事件・静岡タリウム少女母親毒殺未遂事件・奈良エリート少年自宅放火殺人事件)を軸として 障害とはなんぞや と問いかけている。

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大人たちはなぜ、子どもの殺意に気づかなかったか?の作品紹介

子どもたちの「脳」にいま、起こっていること。"発禁"の書『僕はパパを殺すことに決めた』著者が徹底追跡でつかんだ、子どもの心との向き合い方。

大人たちはなぜ、子どもの殺意に気づかなかったか?はこんな本です

大人たちはなぜ、子どもの殺意に気づかなかったか?のKindle版

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