新装版 こんな僕でも社長になれた

著者 :
  • イースト・プレス
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感想 : 96
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781608556

作品紹介・あらすじ

津田大介氏推薦、佐々木俊尚氏解説。
ロリポップ!・ブクログの制作者でもあり、IT業界を牽引し続ける連続起業家・家入一真が、
誰にも打ち明けられなかったという過去を語る。彼の事業に共通する、強いメッセージ性・優しさの源流がここに。

感想・レビュー・書評

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  • 現Peparboyco.を起業し、このブクログも立ち上げ、今回の都知事選にも立候補した家入一真氏。
    なぜ選挙への出馬をしたのか、どういう人生を歩んできたのかということに興味があって読んでみたけど、この人なら何か変えてくれそうだなという期待感でいっぱいになったのが正直な感想です。

    いじめ、不登校、ひきこもり、新聞配達のアルバイト、就職、父親の事故、企業と簡単にキーワードとなることを書くとこのようになるけど、それぞれの時において葛藤があったことがリアルに伝わってくるなと感じました。
    ただどの時点においても誠実な人なんだってことはひしひしと伝わってきました。
    そして、数々の困難から知った痛みが起業後の人を動かす力に繋がっているということも感じました。

    最後の解説文にあるように社会に蔓延する「普通じゃない」ことによる排除する風習というのは自分も今まで痛感してきたことで本を読んで共感する部分もありました。
    そして、最後に本人が語っている巻き込み論に関しては凄く胸に響きました。
    困難があっても逃げてもいい、自分も大きな塊になるかわからないけどとりあえずやってみた先に何があるか
    読了後は本当に背中を押されるそんな思いでいっぱいです。
    ただ、政治に関してや今現在に至る部分は書かれていないので続編があれば是非とも読みたいと思いました。

  • 本文より
    世の中は広い。地球は、途方もなく大きい。どんな人にだって、どこかにきっと、なにも恐れることなく、ハッピーに暮らせる場所があるはずだ。前に進まなくたって、逃げたって、生きてさえいれば、きっといつか、そんな場所にたどり着く。逃げることは、決して悪いことじゃない。



    家入一真さんの生い立ちから2007年までにかけた自伝です。なにもかもうまくいかない学生時代、作者は「逃げた」と表現していますが、パソコンや絵画、予備校や新聞配達など、自分がハッピーに暮らせる場所を求めて行動を起こす作者を逃げと捉えることはできません。
    そして、家入さんを包容する家族環境にも目を向けたい。学生時代からの彼を、両親はどんな気持ちで見守っていたのだろうと考えると堪らないものがあります。
    この本を読むと、私を包容する大切な人達を、やはり大切にしなければと思う気持ちになれます。


    感想の始めにあげた一文が心に残って、ついメモにとってしまったものです。きっと誰しもが、自分がハッピーに暮らせる場所を求めています。しかし、「探し」求めている人はきっと少ない。少なからず今の環境を我慢して耐えていたり、諦めていたり、折り合いをつけようとしていたりする人が多いように思います。本当は、自分の居場所はここではないと思いながらも。そんな人に対して、家入さんは逃げろと言っているのかな、と感じました。
    逃げろとは言葉のあやで、思い切って環境を変えろといっているように思います。それでもなんとかなる、と。

    今の環境に我慢しているのは、今の環境を変えることより労力が少ないと判断しているから。では、実際にそうなのでしょうか。食わず嫌いになっていないでしょうか。そんな自問自答が生まれた良著でした。

  • ブクログを開発した人の本。
    引きこもりから新聞奨学生などを経て起業、IT社長として成功を収めた家入一真氏。
    その劇的な半生が、平易かつコミカル、そしてなにより飾らない素直な言葉で綴られている。

    転がっては弾かれて、弾かれた先でまた転がる。
    そんなふうに同じことを繰り返しながらも、塊は確実に大きくなっていた。
    と、人より寄り道の多かった自身の半生を、塊魂というゲームに喩えているのが面白く、同時に自信をもたせてくれる。

    全体を通しても、内容が説教くさくなく、軽めのノリで書かれているわりに、印象的な言葉が多かった。
    現代社会で燻っている人に最適な、勇気の出る本だった。

  • 初めて家入一真氏の本を読む。
    この方、東京の選挙に出馬していたときから、存在は知っていたが実は何をしている人なのな全く知らなかった。なんとロリポップ創業者だったとは。
    明るかった少年時代から一転して、引きこもり、貧乏生活、結婚、資本提携。
    読めば読むほど家入氏の人間味を感じることができた。生きることに希望を与えてくれる一冊でした。

  • 読みやすかった。ゼロに似ている。なんか福岡の話とか椎名林檎とか結構親近感わいた。自分もこういう風に働けたらええなと思った。タイミングが完璧だ。

  • 読んで気持ちが楽になった。ずっと誰かに「いやだったら逃げてもいいんだよ」って言ってもらいたかったのかもしれない。

  • すごくいい本。人生に悩んでる若者に読んでもらいたい。
    家入さんの本初めて読んだけどすごく共感した。

    特に起業の苦労話とかにフォーカスしているわけではなく、幼少期からペパボ創業ぐらいまでの純粋な自伝本。
    300ページぐらいあるけど平易な小説みたいで一気読みできる。

    引きこもり、高校中退、自堕落な浪人生活。
    その後、結婚、妻の妊娠を機に、家族との時間とお金の両方を犠牲にしないための手段として起業。
    目の前の課題を必死でこなしてきた結果としての成功。

    家入さんは、どうしても成し遂げたい野望のため、ではなく、単に生活のために起業した。
    その点が、よくある「夢を大きく持て」「やりたいことを諦めずにやり続けろ」のような起業家論とは一線を画している。
    こういう生き方もありなんだ、と勇気づけられる。

    また、あとがきにある「逃げることは、悪いことじゃない」というメッセージにも共感。
    悩みごとに押しつぶされてしまう人は、「逃げる」というカードの存在に気づいていない場合が多いように思う。
    最終手段として懐に「逃げる」を忍ばせておくだけで、人生ってすごく気楽になると思う。

  • 起業家、家入一真さんの生い立ちから、上場するまでの半生が綴られた一冊。

    体育祭から逃げ出したエピソードや、「片岡さん」の話、そして「ペーパーボーイ」という社名の由来など、まるで小説を読むようにワクワクしながら読ませて頂きました。中でもアキコさんとの出会いのエピソードには心がほっこりさせられました。ホント、人生って何があるかわからない。

    とても勇気がもらえる一冊です。

  • ひきこもりだった頃の気持ちや状況が正直に書かれていて、好感を持ちました。またロリポップやこのブクログを作った人だと知ってびっくりしました。

  • 以前、著者である家入さんの本を一冊読んで、
    この人の仕事哲学や考えを書いた本ではなく、
    自分の自伝の本の方が面白いだろうと思って読んでみました。

    毎日の隙間時間に少しずつ読み進めていたのですが、
    イジメ・引き篭もりという激動の青年時代を過ごしているだけあって、
    とても面白い人生体験記になっています。
    何をする気力もなかった著者が
    たまたま利用していたパソコンを使って起業をし、
    一躍有名人にまで登りつめるストーリーは、
    多くの若者を勇気付けてくれそうな話です。

    人生どこで何が起こるかわからない。
    立ち止まっても悩んでもいいので、
    とにかく何かアクションを起こしておくことが
    大事であると感じさせられる本です。

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