統合失調症がやってきた

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  • イースト・プレス (2013年8月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781608990

統合失調症がやってきたの感想・レビュー・書評

  • ボキャブラ天国を当時見ていた自分にとって、キックさんの語りで始まる最初のページから衝撃を受けた。
    そこで語られていたのは、私の知っている“芸人・ハウス加賀谷”とはかけ離れた人物だったからだ。

    加賀谷さんの幼少期から発症、ボキャブラ天国時代、入院、復帰にいたるまでと、どれもとても印象的なエピソードが多く、重くて深刻な話なのにどこか優しさやユーモアがあり、読んでいて苦しくもなるが不思議と温かな気持ちにもなる。

    あとがきを読んで初めて気づいたが、加賀谷さんのメモを、キックさんがまとめて文章にしていたそうだ。

    “お笑いコンビにとって相方は、友達という関係ではない”と、キックさんは書かれていたが、この本は二人の友情の本でもあるように感じた。

    芸能人が書いている本という程度の期待でしかはじめはなかったけれど、キックさんはとても文章を書くということに秀でているようで、どの場面も情景が思い浮かぶかのような繊細さで、読み物としての完成度もとても高いと感じた。

  • ひとことの重み、空白の奥にある思いやりの深さ。人としてこんな風にありたいと、二人の姿は心に残り続けると思う。新聞連載のときから刺さったけど、やはり刺さりました。描写が細かく、症状がよくわかった。

  • 統合失調症で苦しんでいる様子、症状が、短い文の積み重ねの中でよく伝わって来た。

  • 内容は非常に重い。でも症状についての理解が進むし、とても分かりやすく描かれているのでこの人は根っからの芸人なんだなあと思った。

  • 芸人で統合失調症のハウス加賀谷さんの本。

    芸人としての活動休止から復活までの話だけでなく、その前の子供時代に統合失調症の症状が出たところから書かれている。

    芸人さんということを知らず統合失調症の理解のための一冊として読んだが、体験者が実際に感じた感覚を軽めに伝えてくれるので入口の一つとして良い一冊と思う。実際はここで語られるようなものよりもっともっとしんどかったろうことは想像に難くないけれど、つらさアピールではない形で統合失調症を知ってもらおうとする姿勢に心打たれる。さすが芸人さん!

    この本を読んでからネタを拝見したけれど、統合失調症と付き合いながら芸人をやっていたこと、闘病期間を経て復活されたことは本当にすごいことで、勇気をもらえた。


    そして、精神疾患の薬の合う合わないというのがどういうことか、垣間見れたのもよかった。合う薬に出会えるということは人生を変えるのかもしれない。そう考えると、新薬の認可の遅い日本の問題は大きい。

  • 芸人ハウス加賀谷による統合失調症闘病の記録と、見守った相方松本キックによる共著。周囲の理解、見守り、受け入れが、いかに大切であるかが感じられる。加賀谷には松本キックがいたことが、幸運だったのだろう。

  • おともだちにいただいて読んだ本。
    障害や病気を持つ方の本を読んでいて、幼少期のエピソードはいつも悲しくなる。自分も、小中高の時はこんな障害があることを知らなかったし、知らずしらずに悪気もなく誰かを傷つけてしまっていたかもしれないな、と。

  • お笑いコンビ「松本ハウス」のハウス加賀谷さんの病気について、相方のキック松本さんが聞きとり綴ったもの。私は彼らを知らないので、統合失調症を理解するためだけに本著を手に取った。薬を常用しながら社会で生きていく姿を読みたかった。

    統合失調症という病気を扱っている本であるが、あえて重い本ではないと紹介したい。なぜなら相方キックさんをはじめ理解者に恵まれ、加賀谷さんは自分を生きているからだ。後半にかけて加賀谷さんと相方のキック松本さんの友情に泣きっぱなしだった。うらやましいほどの友情だ。
    これからも理解者が増えていくことを願っている。

  • 松本ハウスのハウス加賀谷が、文字通り自らの症状を記録した一冊。
    当然ながら統合失調症の話なので、非常に重い。。

    この手の本は比較的読みなれてる自分でも衝撃だったのは、彼が取り立てて不幸な境遇の家庭環境でなく、それでも重度の精神疾患にかかってしまったこと。
    しかも親族にそういう人がいたわけでもなさそう。

    この手の病気に対する偏見を完全に拭い去るのは難しいものの、少しでも理解することが大事だと感じた。

  • 松本ハウス好きだったので、コンビ解消を知らなかったので、活動が見なくなって心配していた。そしてTVであんなに活躍してた加賀谷さんに、こういう事情があったのも、本で初めて知った。そして、予想以上に病状が重いなか、芸能活動を続け、視聴者やキックさんにもそれを悟らせなかった・・・。病状や回復に至るまでの様子は、本でじっくりと。すごくわかりやすいし、飽きさせない作り・構成をしているのも好感です。


    おかえりなさい、松本ハウス。

  • 私はテレビを殆ど見ないので、この著者のことは全く知らない。統合失調症の患者の体験記として読んだ。
    統合失調症になぜなるのかはまただわからないところが多いとは思うが、草間彌生や著者のように、かなり若い内に発症し、本人も家族も病気と気付かず苦しむことを考えると、、こうした読みやすい本でどんな病気か知らしめることは、非常に意義があると思う。
    偏見が根強くあるものの、いつ、誰がなってもおかしくない病気だから。
    幻覚や妄想は、肉体的苦痛より耐え難いと推察する。
    相方のキックさんの深い優しさに感動。
    加賀谷さんには無理して病気を悪化させないで、できれば活躍して、統合失調症の希望の星となってほしい。

  • 著者は、お笑いコンビ松本ハウスのハウス加賀谷さん。p139保護室エピソードには、著者自身の経験が記されています。

    ・・・1年生の後期より精神看護学の授業が始まります。
    精神看護学のテキストに照らし合わせながら、読んでみて下さい。

  • 「松本ハウス」の加賀谷さんが精神疾患にかかっていることは割と最近知ったんですが(コンビ復活のニュースで、だったかな?)、あの落ち着きのなさ、テンションの高さは芸風だと思っていたのでびっくりしました(もちろん、キャラとして演じていた部分もあると思いますが)。
    芸人としての全盛期(ボキャブラ天国のあたり)も、裏では大変なことになっていたんだなぁ。そしてその後も。病気は色々なものを奪っていきますね・・・。

    でも、加賀谷さんは諦めなかった。浮いたり沈んだりしながらももがき続け、ついに芸人として復帰するところまできた。これは本当にすごいことだと思います。
    それから、キックさんも。壊れてしまった相方を何年も見守り続けるなんて、愛情がなければできませんよ。二人の間に強い絆を感じました。

    精神疾患は特に偏見が強いけれど、頑張って生きている人が受け入れられるような、優しい世の中になっていくといいな、と思いました。

  • ただひたすらに復帰できてよかったと思わざるを得ない。
    そのくらいつらく大変なことと対峙し、寛解まで持っていけたことを尊敬する。

    100人に1人弱が罹患するといわれる統合失調症、病識があることや本人が治りたいという強い意志を持つこと、信頼できる医師をみつけること、家族や周囲が正しく病気を理解すること、薬をきちんと飲み勝手に断薬したり増やしたりしないことなど大切なことをたくさん教えてもらった。

  • 上司に借りた本。
    発症から治療、社会復帰までを当事者の視点で連続して知ることがてわきる点は貴重。症状や治療、生活など、見落としていた考え、感じ方をもらえた。

  • 一気読み。精神科医から見て正しいとの書評も読んでいたので期待していたが、それ以上だった。お笑いは興味ないが、彼らがずっと活躍しますようにと応援する気持ちになった。

  • 統合失調症の治療には薬は必要!正しい服用も必要!でもそれ以上に、本人の芸人を復活させたいっていう意思、周りの人たちの理解と協力が大きな力になる、と感じた。
    あとがきまで素敵だった。とても前向きな気分になった。加賀屋さんがんばれ、超がんばれ。

  • キックさん男前すぎる惚れるわ

  • ハウス加賀谷よかったなあ
    病院は選ばなくちゃだし、薬は勝手に減らしたらダメなんだよなあ
    心を石にして、身体も石にして、さぞ辛かっただろうなあ
    社会復帰をあせる姿が共感しまくる
    あせるよ、
    年老いていくだけだし、親に申し訳ないし、友達にも悪いし
    でもいまの自分からスタートすることはできるんだよね

  • 読みやすく、面白かった。

  • 統合失調症への理解が少し深まった。彼らから見えている世界がどのようなものなのか、少しわかった気がする。
    また、加賀谷さん自身の精神的なアップダウンに、統合失調症の症状自体も影響を受けてきたことが分かった。

    両親への恨み、離れていった友人への恨み、そういった負の感情から頑張ってきたことが、彼自身を傷つけてきたこと。そのことで統合失調症が悪化してきたこと。
    一方、このような病気であっても芸人として復活できたのは、芸人の相方(松本キック)と加賀谷さんの母親の力であったことが印象に残った。

    僕自身、仕事柄精神に課題を抱えた方々に接する機会が多いが、そういう困難な状況であっても人が生きていけるのは「他者」の力が大きいと改めて思った。

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