ひきだしにテラリウム

著者 :
  • イースト・プレス
4.16
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本棚登録 : 3274
感想 : 258
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781609485

感想・レビュー・書評

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  • 日常の些末な出来事も、九井さんのフィルターを通すとSFチックで不思議な話に昇華される。彼女のような捉え方だったら人生もっと楽しくなりそうだ。

    ショートショートの作品集なので、さっくり読めます。結構考えながら読んでしまうけど。笑 少し咀嚼して次の話にいくといいかも。示唆に富んでるので。

    以下はお気に入りのショートショート。

    "恋人カタログ"
    "代理裁判"
    "春陽"
    パーフェクト・コミュニケーション"
    "ショートショートの主人公"
    "遠き理想郷"
    "すごい飯"
    "夢のある話"

    【読了時間:1時間38分 / 2日】

  • すごく大好きな短編集。

    この漫画を読んでから我が家では蚊が現れるとイェーカーと呼んでいる。

  • 「遠き理想郷」が好き。
    「ノベルダイブ」に憧れて、ブックライトを衝動買い。思った以上に快適で悪くないなと思いました。

  • ショートショートとして綺麗に仕上がっているのが多くてよかったです。

  • 「湖底の春」「恋人カタログ」「かわいそうな動物園」「龍の逆鱗」「記号を食べる」「代理裁判」「遠き理想郷」「すごいお金持ち」「えぐちみ代このスットコ訪問記」ほか千変万化の発想と筆致でおくる、九井諒子のショートショート全33篇を収録。(Amazon紹介より)

    少し不思議なお話の波に流されて、そのままどこか遠くの国へ行けそうな本です。

  • すごい。ネタバレを避けて感想を書くのは難しいけれども、考えさせられる話が多く、またページをめくって驚かされたのは何回あったか。読み切る頃に「これは、そういうことだったのか!」と思わされた。

  • 九井諒子さんは四次元ひきだしを持っている。

  • 『ダンジョン飯』で九井諒子作品にハマったのでこちら作品集も読んでみました。

    SFあり、ラブしトーリーあり、伝奇あり……色んなショートショート作品が詰まった作品集です。個々のストーリー自体は、大学の漫画研究部とか、そういう部の部誌にありそうな感じの、実験性というかチャレンジ精神あふれた作品が揃ってるなぁという印象を受けました。受けたんですが、何といいましょうか、やっぱりいいんですよ。小ネタの仕込み方がクスッと笑いを誘うような、何とも絶妙な味があっていいんですよねぇ。

    何より、九井さんの「ひきだしの多さ」に、作風の多彩さに魅了されます。これだけ色んなタッチが描けるというのもうらやましい。「龍の逆鱗」「記号を食べる」あたりなんかは『ダンジョン飯』のスタイルに通ずるものを感じます。

    個人的には「すごいお金持ち」の話が好き。次点で「かわいくなりたい」「湖底の春」がGood。

  • とても面白かったです。オチの付け方がなんとも、毒がなく肩透かし感があって爽快。いきなり非日常のぶっ飛んだ世界観が飛び出して来るのに、なぜかすごく日常の世界からの地続き感があるのも、なんとも言えず魅力的だと思います。さまざまな絵柄が当たり前のように使い分けられているのも良い。うーん、『生き残るため』『ユイカ!ユイユイカ!』『神のみぞ知る』とか…『かわいそうな動物園』『竜の逆鱗』『ショートショートの主人公』も好き。『未来人』もすごく良いよね。いや、もう正直どれも好き。あと、UORIRの頃からのファンなので、トーワ旅行編はすごく嬉しかったです。
    ずっと前から、「こんなすごい才能を持っている人がいるものなんだなあ」と思っていたのですが、その才能が認められるようになってとても嬉しく思います。他の漫画も集めます。

  • 極短い短編集。
    数ページで終わる話がほとんど。
    星新一さんのショートショートみたいです。

    話によって絵が全然違っていて、描いた時期による違いじゃなくて、話の内容に合わせて絵柄を変えてるところがすごいです。
    色んな絵が描けるのにどれも上手い。

    以下、気に入った話。

    「恋人カタログ」
    将来自分が出会い、交際する可能性がある人のカタログが届く。

    「遺恨を遺す」
    色んな惑星に行ける未来で、ある星の宗教について。

    「代理裁判」
    脳内での自分裁判。

    「語り草」
    植物にも愛情をこめて接すれば応えてくれる、というよく聞くフレーズについて深く考える話。
    接ぎ木や挿し木をされた木の心は二つになるのか?そうしたお世話にも植物は愛情を感じるのか?

    「神のみぞ知る」
    おっきい猫の姿をした神の苦しみを取り除くことにより、村の疫病を静める。

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著者プロフィール

pixivやコミティアで活動し、2011年、短編集『竜の学校は山の上 九井諒子作品集』でデビュー。13年『ひきだしにテラリウム』で、第17回「文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞」を受賞。14年より「ハルタ」にて連載開始した『ダンジョン飯』は、「2015年度コミックナタリー大賞」「このマンガがすごい!2016」オトコ編、「THE BEST MANGA 2016 このマンガを読め!」「全国書店員が選んだマンガランキング2016」と数々の賞で1位を獲得した。

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