ひきだしにテラリウム

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著者 : 九井諒子
  • イースト・プレス (2013年3月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781609485

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ひきだしにテラリウムの感想・レビュー・書評

  • いやぁ〜コレは面白い。

    4コマ漫画ではなく
    ちゃんとオチのある
    掌編漫画があったとは
    ちょっと驚きでした♪

    コメディに昔話に
    SFにファンタジーにホラーもどき、
    短くて2ページ、
    長くても7、8ページの
    切れ味スルドいショートショート33篇を収録。


    社長令嬢との交際に不満を持った男は
    タイムマシンで将来出会うハズの異性を調べようとするが…
    「恋人カタログ」

    何か不安になるたびに脳内裁判を開く女性が笑える
    「代理裁判」

    唯一の楽しみである就寝前の読書。しかし彼女には
    ある特技があったのだ…(笑)
    「ノベルダイブ」

    イマジネーションを刺激する
    ○△□の調理方法に思わずツバを飲む(笑)
    「記号を食べる」

    ほんわか旅行記と
    サスペンスが見事に調和した
    (名作映画「太陽がいっぱい」が浮かんだなぁ〜)
    「えぐちみ代このスットコ訪問記」

    お金があるって滑稽なんやね(笑)
    「すごいお金持ち」

    猫の女の子の健気な努力を描いた
    「かわいくなりたい」

    イジメをテーマに紙芝居をすることになった中学生たち。
    話を練るうち、
    やがて紙芝居はとんでもないスケールの歴史絵巻へと変貌を遂げていく…(笑)
    「遠き理想郷」

    恋人や職場のストレスに悩む男は
    やがて宇宙に魅せられ…
    最後の胸キュンオチは反則!(>_<)
    「スペースお尺度」

    サンタ派遣会社を舞台に
    サンタクロースへの夢破れた
    年老いたカナダ人が起こす奇跡(笑)
    「夢のある話」


    なんかがお気に入りです(^O^)


    特に「夢のある話」は
    少し膨らませて
    映画化して欲しいなぁ〜(笑)

    監督はラッセ・ハルストレムかティム・バートン、
    もしくは「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネで(笑)

    サンタの夢破れたカナダ人には
    ハーベイ・カイテルかビル・マーレイ、
    もしくは
    アンソニー・ホプキンスあたりでどうでしょう(笑)


    しかしまったく違うテイストの話を描き分け
    しかも総じて
    オチのレベルが高いのがスゴいし、
    気軽なショートショートだけに
    何度となくまた読める
    耐久性も抜群です。


    すべての出演者を見つけるのも楽しい
    凝りに凝った表紙カバーがまた
    素晴らし過ぎます!

  • イメージしていたものとは違い、今読みたいタイプではなかったものの斬新ではありました。

    恋人カタログは好きだな。

  • 「竜のかわいい七つの子」に感動して購入。五刷。まず表紙から感服。学生服着た少年が机の上に乗って狼の様な式神に指示してる図にしばしうっとり(帯が邪魔)。全部ショートショートで、見事に様々な絵柄とストーリーなので頭の切り替えが難しい程それぞれ唸るほど面白い。奇想天外な話だけど、ラストはほこっとしてしまう、悪意を全く感じられないブラックユーモアが魅力的。加えてこの画力。かなり迷うけど「神のみぞ知る」「こんな山奥に」「まる しかく さんかく」は忘れられないだろう。きっと読者のお気に入りは分かれるという気がする。

  • なかなか、深いお話ばかりですね。ひねりがあるのかないのか、わかんない作品もあるのですが、私の知識不足ですね。(たぶん・・・)高野文子さんの作品も思い出しました。

  • 一話一話の余韻にひっぱられるので、一気にたくさんは読めません。
    少しずつ、少しずつ、丁寧に読まざるをえない良作漫画。
    多くを語らない面白さがここにはあります。

    ・・・せっかちな人は読みにくいかも。

  • 魂消た、といって良いくらいに驚いた。
    星新一のセンス、岡崎二郎のワンダー、竹宮恵子の感性。一流の本格ミステリ作家の技量も兼ね備えている。
    現代日本が生み出したクールジャパンwの一つの結晶。
    「かわいそうな動物園」はここ数年味わったことの無い鳥肌を感じた。
    持ち上げ過ぎず、潰さず、永く創作してほしい、とてつもない才能。

  • お菓子の詰め合わせのように、どこから読んでも美味しい。話の内容はもちろんのこと、絵柄も豊富でわくわくした。

  • ぼくは基本的に女性作家の漫画で読み返す漫画が数える程しかないなと最近気づいた中で、結構な頻度で手にとる。
    短編で読みやすいということもあるけど。
    恋人カタログ、猫の女の子のお化粧の話、脳内裁判の話が好き。
    同じ作者とは思えないほど絵柄も、ストーリーも多岐に渡って退屈させない。
    遠回しに哲学的で、作者の中の危惧?や疑問をポイと軽くパスされ、銀河鉄道999を読んでるようなそんな考えるということにもなる。

  • 絵のうまい漫画はそれだけで幸せになれる。
    「わたしならこうするのに」が浮かばない筋書きに出会うと寿命が伸びる。

    代理裁判とノベルダイブとかわいそうな動物園が特に好きです。

    あとすき間に挟まってるひとこまもハイセンス。

  • ショートショートの詰まった一冊。
    既刊二冊も短編集で独特の味があり、コミック界で話題になった九井さんの作品。おもしろくないはずがない。
    くすっと笑えたり、よく考えるとダークだったり、シリアスに見えてコメディだったり、福袋をあけるようで楽しい。

  • すごい。ネタバレを避けて感想を書くのは難しいけれども、考えさせられる話が多く、またページをめくって驚かされたのは何回あったか。読み切る頃に「これは、そういうことだったのか!」と思わされた。

  • 九井諒子さんは四次元ひきだしを持っている。

  • 『ダンジョン飯』で九井諒子作品にハマったのでこちら作品集も読んでみました。

    SFあり、ラブしトーリーあり、伝奇あり……色んなショートショート作品が詰まった作品集です。個々のストーリー自体は、大学の漫画研究部とか、そういう部の部誌にありそうな感じの、実験性というかチャレンジ精神あふれた作品が揃ってるなぁという印象を受けました。受けたんですが、何といいましょうか、やっぱりいいんですよ。小ネタの仕込み方がクスッと笑いを誘うような、何とも絶妙な味があっていいんですよねぇ。

    何より、九井さんの「ひきだしの多さ」に、作風の多彩さに魅了されます。これだけ色んなタッチが描けるというのもうらやましい。「龍の逆鱗」「記号を食べる」あたりなんかは『ダンジョン飯』のスタイルに通ずるものを感じます。

    個人的には「すごいお金持ち」の話が好き。次点で「かわいくなりたい」「湖底の春」がGood。

  • 一つの世界が終わっても、どこかで連環している。宇宙は案外、近くにあるのかもしれない。

  • とても面白かったです。オチの付け方がなんとも、毒がなく肩透かし感があって爽快。いきなり非日常のぶっ飛んだ世界観が飛び出して来るのに、なぜかすごく日常の世界からの地続き感があるのも、なんとも言えず魅力的だと思います。さまざまな絵柄が当たり前のように使い分けられているのも良い。うーん、『生き残るため』『ユイカ!ユイユイカ!』『神のみぞ知る』とか…『かわいそうな動物園』『竜の逆鱗』『ショートショートの主人公』も好き。『未来人』もすごく良いよね。いや、もう正直どれも好き。あと、UORIRの頃からのファンなので、トーワ旅行編はすごく嬉しかったです。
    ずっと前から、「こんなすごい才能を持っている人がいるものなんだなあ」と思っていたのですが、その才能が認められるようになってとても嬉しく思います。他の漫画も集めます。

  • 極短い短編集。
    数ページで終わる話がほとんど。
    星新一さんのショートショートみたいです。

    話によって絵が全然違っていて、描いた時期による違いじゃなくて、話の内容に合わせて絵柄を変えてるところがすごいです。
    色んな絵が描けるのにどれも上手い。

    以下、気に入った話。

    「恋人カタログ」
    将来自分が出会い、交際する可能性がある人のカタログが届く。

    「遺恨を遺す」
    色んな惑星に行ける未来で、ある星の宗教について。

    「代理裁判」
    脳内での自分裁判。

    「語り草」
    植物にも愛情をこめて接すれば応えてくれる、というよく聞くフレーズについて深く考える話。
    接ぎ木や挿し木をされた木の心は二つになるのか?そうしたお世話にも植物は愛情を感じるのか?

    「神のみぞ知る」
    おっきい猫の姿をした神の苦しみを取り除くことにより、村の疫病を静める。

  • 4コマでない、連作でない、ショートショート漫画33篇。話によって絵が違ったりするのが凄い。読み終えた最初の感想は「これ頭のいい人が好きそう」。短い中に、いろいろ詰まっている。『代理裁判』と『恋人カタログ』が好き。

  • 皮肉やブラックユーモアを感じるショートショートが33篇詰まっています。あるよね~こういうこと、とか言われてみればそうかもしれない、とか、こんなことになったら嫌だなあ、とか、短くてもずっしりくる物語ばかりです。

  • ネタが先か、絵柄のパロディの選択が先か、どっちなのかわからないが、話も絵もセンス抜群のショートショート。題材のフィールドの幅広さと、画の凝りようと、基本的に実験的な作風は、とり・みきに近いかも。本作を読むと、星新一の作品はかなりテキスト的にオチが作られている落語に近く感じるし、ブラックユーモアの要素は強いが筒井康隆のような偽悪的な感じはない。作者の基調は「悪ノリ」にある、と思う。

  • 話のひとつひとつはすごく短いのに、お話が終わる度に思わず本を閉じて余韻に浸ってしまう。
    なかなか次に進むことができなかった。

  • 1話1話短く手軽に読めて、本数も多く色んなジャンルの話を扱っているので誰でも楽しく読めそうです。オチの意味を考えるのも楽しい!

  • すれ違わない **/湖底の春/恋人カタログ **/恋/かわいそうな動物園/パラドックス殺人事件/未来面接/龍の逆鱗/TARABAGANI */遺恨を残す */代理裁判 **/ノベルダイブ **/記号を食べる/えぐちみ代このスットコ訪問記 トーワ国編/旅行へ行きたい/ユイカ!ユイユイカ!/ピグマリオンに片思い/すごいお金持ち/語り草/春陽/秋月/かわいくなりたい/パーフェクト・コミュニケーション/ショートショートの主人公/遠き理想郷/神のみぞ知る */すごい飯/生き残るため/スペースお尺度/ひきだし/こんな山奥に/夢のある話/未来人 **

  • 店頭で適当に取った(惹かれた)作品。

    久しぶりの初見で「アタリ」な一冊。


    映画もショートショートを好んで観るので漫画もこんな感じのものがあったらいいな、が実現じた感じ。

    とにかく表現力と想像力がある方なので、惹きこまれます。

  • 前二作よりさらに短いショートショートを収録した短篇集。その数33篇!わずか数ページの中に凝縮された丸井ールドを楽しめる一冊です。
    ギャグ、SF、ファンタジー、寓話風、人情ものなどとても一言では言い表せないような色々な作風の作品がギッシリなので、大抵の人はどれかひとつくらいは気に入るものがあるのでは。
    時々手にとってパラパラ読み返したくなる、そんな楽しい漫画でした。
    恒例の表紙の全部盛りっぷりもすごい。
    ウォーリーとか旅の絵本を眺めるようなワクワク感!

  • 本を世界に例えるなら
    この本は、宇宙です。

    本当に、それくらい様々なお話がこの一冊には詰まっています。

    **

    画風も作風も、作品ごとにまったく変わっていて
    「本当に、一人の作者さんがこれを描いているの!?」と思わず疑ってしまうほど。
    前作のときもそうでしたが
    作者さん自身の幅の広さを感じ取ることが出来ます。

    ただ、★5つをつけられなかったのは、
    前作が本当に好きすぎたから。
    (『竜の学校は山の上』の方です)
    内容的には本当に充分★5つです。


    「久井諒子にハズレなし」
    この煽り文句に、嘘はありません。

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ひきだしにテラリウムの作品紹介

「湖底の春」「恋人カタログ」「かわいそうな動物園」「龍の逆鱗」「記号を食べる」「代理裁判」「遠き理想郷」「すごいお金持ち」「えぐちみ代このスットコ訪問記」ほか千変万化の発想と筆致でおくる、九井諒子のショートショート全33篇を収録。

ひきだしにテラリウムのKindle版

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