タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か?

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著者 : 戸部田誠
  • イースト・プレス (2014年3月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781611495

タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か?の感想・レビュー・書評

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  • 読もうかどうしようか迷って、やっぱり読むことにした1冊。読んでよかったかどうかは微妙。
    なぜなら、読めば読むほど「タモリの謎」の深さを思い知らされるから。
    それくらい、本書は「タモリ」という人をくっきりと浮かび上がらせている。
    浮かび上がらせているにも関わらず、いやむしろ浮かび上がらせているからこそ、タモリの底なしの虚無が強く意識される。
    「オールナイトニッポン」のパーソナリティをしているころから、なんとなく好きだった。好きなんだけど、絶対近寄りたくない感じもしていた。その理由が本書を読むとわかってくる。

    大変な力作である。「タモリ」っていったいどういうやつなんだ、と思った人は読んだほうがいい。
    読んで、一瞬わかったような気になって、でもやっぱり全然わかんないや、と思うことだろう。

  • 2014年3月初版
    戸部田誠著  
    ==
    芸能界においてもっとも稀有で奇怪な存在ともいえる「タモリ」とは何者なのか。過去の本人の発言や、彼の周りの人々の言葉を引用しながら語った一冊。

    「自分を自分足らしめているのは、余分なもの」
    「立派になることが人生で一番くだらない」
    「人間は、わからないことに興味を持つ」
    「嫌いなことこそ、面白がれる」
    「夢があるから、不自由になる」

    奇をてらってひねくれているわけでもなく、かといって無思想に「無思想」をやっているわけでもなく、ただただ力を抜いて、思うように生きることを優先し続けた人が、実は一番稀有な立ち位置に立つことになったというような。一言一言はとても腑に落ちるのに、なんでこんなところまで行けているのかっていう。不思議な人なんでしょうね。

    力を抜こうと思った一冊。

  • 具体的な発言やアクションを詳述した、タモリのエピソード紹介。「芸能界における」タモリというパーソナリティについて学ぶのに格好。

  • タモリは自然体で、何が起きても様々な事を楽しむ。頑張りすぎることはダメ。目標も夢も持たない。なかなかタモさんのような生き方はできないな。

    偽善とはなにか。
    子供の頃に、幼稚園のお遊戯を見て、あの中には絶対に入りたくないと思った。
    自由ということは、不安になること。人は不自由になりたがっている。
    予定調和、内輪が嫌い。
    才能は持って生まれた物であり、努力しててに入れたものではないので、誇れるものではない。
    意味がないものが好き。意味を求めすぎ。
    人は、理論で押しまくられると、感情で反発する。
    人見知りは、相手の反応がわかるから。こういうことが喜ばれるということもわかるはず。

  • ミーハーが書いたタレント本のようなものを想像していたら違っていた。しっかり調べて構成できていると思う。タモリの思考に共感できることが多い。でもどうしても虚無的になってしまうのですが、明るくて救われる。

  • 私、みょーにタモリのこと好きなんです。
    もうデビューしたての頃から、好きでしたね。

    …えっ?みんなそう?
    タモさんのこと嫌いな人っていないの?

    ほんとうに不思議ですよね。こんなに嫌われない人、いないのではないでしょうか。
    なんでかな?
    これでも昔は某女性誌の「嫌いな男No.1」に輝いたこともあるんですよね。

    もともとネガティブで人見知り。
    毒を吐きまくっていたタモリ。

    それが、なぜ今ではポジティブな国民の「タモさん」になったんでしょうね?

    その秘密を、一般人ブロガーであった著者が、さまざまな参考文献をもとに
    抱腹絶倒のエピソードとともにひもといていきます。

    特に、松岡正剛さんとタモさんの対談本「愛の傾向と対策」からの引用が面白すぎます!
    https://www.amazon.co.jp/愛の傾向と対策-1980年-プラネタリー-ブックス-16-松岡-正剛/dp/B000J7Z19O/
    これ、絶版のお宝本だそうですよ!
    2時間の対談だったはずが止まらなくなり、途中松岡正剛さんが招かれていた絵本作家レオ=レオニさんとのイタリア大使館でのレセプションパーティーに乱入してアングラ宴会芸を変なイタリア語で披露してレオニさんと意気投合し、そのあともずっと話し続けたという…
    読んでみたい!お持ちの方は高く買い取ります(笑)

    ・偽善を嫌う
    ・意味を求めない
    ・流される
    ・好きなものはとことん
    ・組織に属さない一匹狼
    ・嫌いなものこそ興味をもってみる
    ・権威はイヤだといいつつ、目先のゲームには子どものようにムキになる

    そして、私は、
    「笑っていいとも」の企画会議の中で、何も言わずにじーっと聞いていたタモリが、最後に、
    「で、この企画は誰を傷つけるものなんだい?」
    と面白おかしく聞くのが定番となっていた、
    というエピソードが胸にささりました。

    タモリは「誰も傷つけないような番組を作る」ことを意識していた。

    前回の主体的に生きる、のときにも書きましたが、
    コヴィーさんの提唱した「Proactive」の本当の意味は、
    「共同体感覚をもちながら主体的に生きる」
    ということ。

    それがタモリの美学であり、「共同体感覚」であるんだな、と。
    これは「偽善」とは違うんです。

    中退した早稲田では西洋哲学を学んでいたというタモリ。
    その「共同体感覚」は、「笑っていいとも」を通じて、お茶の間に伝わっていたんだ。
    たった一人の男の、そんな哲学がこんなにも人を動かすものなんですね。

    ネガティブの中からポジティブをみつけたタモリ。
    日本のポジティブリーダーとして、ぜひ好きなものをとことん追求しながら
    たまにはお下劣なアングラ宴会芸も披露しつつ
    これからも私たちを楽しませていただきたいし、
    誰よりも長生きをしていただきたいものです。ハナモゲラ!

  • タモリさん最高!

  • 「笑っていいとも」の終了の頃に出された本だが、この本の出版のきっかけは番組の終了ではなく、終了の発表前から執筆はされていたものを、終了発表により大幅に修正を余儀なくされた内容であるとのことが書かれている。
    「笑っていいとも」の終了や、赤塚不二夫氏の葬儀の弔辞等により、あらためてタモリという芸人のすごさがクローズアップされたが、それまでは我々素人の視聴者にとってはまさに「空気」のような人で、なぜ「BIG3(たけし、さんま、タモリ)」の一角とされているのか理解できない部分もあったのは確か。本書を読むとその疑問は一瞬にして晴れ、やっぱりこの人はすごい人なんだ、ということにちゃんと気づく。いわゆる裏話的な話ではなく、既出の膨大な文献やエピソードを引用し、それをもとにタモリという人物を考察していくという手法だけに、とても説得力があり、面白く読める。過去にも執着せず、将来に期待せず、何事にも束縛されずに、ジャズのセッションのように自由に、ただ面白いことをやる。そんなタモさんの哲学にたっぷりと浸ることができる良著だ。

  • 深い。丹念に資料を読み込んである。
    そしてタモリという稀有な存在をあぶりだしている。

  • 新旧幅広い様々な本、テレビ映像からテーマごとにまとめた力作、労作。
    骨が折れる、時間のかかる作業だったとおもう。

    これが、大滝詠一で自分がやりたい事。

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タモリをもっと知りたくて。デビュー時から現在までの、タモリの様々な発言やエピソードを丹念に読み解き、その特異性と唯一無二の魅力に迫る。親しみ深くて謎の多い、孤高の男の実像とは。

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