さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ

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著者 : 永田カビ
  • イースト・プレス (2016年6月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781614427

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポの感想・レビュー・書評

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  • タイトルがすごいけど、親に認められなきゃ…と思う自分と、生きていくことに息苦しさを感じる自分の間でもがく作者さんのエッセイコミック。

    絵柄が可愛くて、非常に読みやすい!

    私にはそういう趣向はまっったくないのだけど、この漫画を読んで、驚かれてもいいからレビューしたくなりました。

    フツウの暮らしをしなければならない脅迫観念って、あるなー。
    働くこと、友達がいること、休みが充実していること、結婚、出産。
    自分の出来上がり具合を考慮してくれるわけではなく、ただ生きてきた年数だけで測られるフツウの暮らし。いやー。マジ怖いっす。

    放っておいてくれよ、と思いながら、誰かがいなくては自分も成り立たないわけで、無条件で甘えさせてくれる人っていないのかなと思う作者の気持ちが分かる人って多いと思う。
    何も言わず抱きしめて欲しい。ほんとに。

    でも、この人は自分の内面を外に出せる表現方法があったわけで、それは言葉と同じくらいすごくて、ちゃんと伝わっている。
    たくさんの人に読まれれば、心ない言葉にも触れるだろうけれど、全ての人が前向きに理解出来る作品なんてないと思う。

    そんなワケで、心を込めてレビューしました。
    オススメです!

  • ひきこもり・ニート・摂食障害・自傷癖の28歳の女性が、鬱に至るまでの生活・教育の水準が高く保守的な家庭環境や、誰かに受けれてもらえる安全な居場所を依存的に求める自分の人格に向き合った結果、レズ風俗を必要としていると気付き、実際に体験するまでの一部始終のマンガ。

    心療内科の場面としては
    ○投薬によって読書ができるようになった
    ○カウンセラーには傾聴よりも2秒でも抱きしめてほしかった
    などと描写されている。

    また、リストカット痕などの物理的な描写は悲惨ではない程度のポップさで、心理的な図解はなかなかのセンスで、自傷してしまう心理、頑張りたくても頑張れない心理、摂食障害が生活の質をどれほど低下させるかの説明が心理療法系の『○○○がよくわかる本』よりもわかりやすい。それは実体験を基礎として、心理学を援用して自己分析を習慣にするとどのような日常を過ごすことができるのかが生き生きと朗らかに綴られているからであり、今まさに生きづらさを感じている人に(それも本を読むことができないくらいの不安障害のさなかにある人に)自己探求の勇気を与える本著を丁寧にオススメしたい。また、レズ風俗に興味がない普通の性嗜好の人、女性にとっての性の意義を知りたいと考える男性にも同様に一読の価値を説きたい。

    著者が他人に心を開くことができないのは、個人的にはフォトリーディングレベルの視覚情報処理能力の高さが他者との一体感を分断しているのではないかと思えるのだけれど(理解力が高すぎると共感の妨げになり「~する価値がない」と結論づけてしまう)、それゆえ激しく切望していた一体感が漫画の才能によって一つに結びついていく文学的な手際の見事さに驚嘆する。

  • レズ風俗の内容なのかな?と思ったけど違った

    自意識の話で、なんというか結構大事な話が詰まっていたと思う

    甘い蜂蜜 って呼び方の考え方?感じ方は
    自分の居場所 きちんと好きなものがある みたいな
    大事な話だと感じた

    この作者は感情の振れ幅が極端だけど、
    誰もが多分きっと少しは感じたことがある負の感情を描いてて面白かった

    タイトルで読むのを避ける人がいそうだけど
    なんかもったいない

    親の期待と 自分の欲望
    セックスはコミュニケーション
    いろいろとさらりと一冊にまとめ過ぎだ

    人にこの本を勧めてみようと少し思ったけど
    きっと難しい気がする

  • タイトルは結構衝撃的ですが、描いてある内容はまじめだと思います。
    摂食障害とうつ症状について、これまで読んできたどの本よりも、自分が感じているものと一番近いことが書かれていました。
    拒食のころの心情。「自分がボロボロになっていき、傷つくことで何かが免除され、人が人を承認するハードルが下が」ると思っていた。その通り。実際は全くそんなことはないのに。
    拒食は過食に転じる。自分でどうにもできない過食衝動がきて、仕事中でも食べずにはいられない。カップ麺をそのまま食べる。こんにゃくを常備。
    わかる。わかりすぎます。
    うつ状態の時の描写も、まんまでした。
    何も考えられない。頭の中身がぽろぽろこぼれるようで文章が読めない。何も考えられなくなる。
    『うつヌケ』という本では、脳みそが寒天に覆われている感じ、というような表現がありましたが、そんな感じ。何も頭に入らない。
    そして話は性に関することのにも及ぶのですが。
    綺麗な線画と、丁寧な心理描写が相まって、とてもきちんとした内容だな、と思いました。誰かにぎゅっとしてほしい。愛情がほしい。読んでいて泣きそうになりました。
    毎日きちんと自立して生活している、心身ともに健全な人たちから見たら、ともすれば甘えているだけと思われてしまうかもしれませんが、でもそうではない、と私は思います。まあ、他人になることはできないので、本当に他人と比べてどうなのか、甘えてるだけなのか、というのは一生分からないですが、でもそう思います。「過食をしている人」は、ああ見えてめちゃくちゃ苦しい、というのは本当です。なぜこんなことしているのか。自分を痛めつけているのか。本当に自分でもわからない。同じ思いをしている人がいること、その気持ちをきちんと書いてくれている人がいて、本当によかった。
    この作者が偉いのは、どう考えても死ぬしかない、という状況になった時、「なにくそ!!」と思ってあがいたことです。そのおかげでこの本が出版されているのですから。私は「なにくそ」と思えていないので、全然直っていないし、しかも作者と比べてだいぶ年を取っているので、本当に駄目だなあと思いますが。でも少しだけ、勇気をもらえて頑張ろうと思えました。
    作者が本当に伝えたかった部分とは違うところのレビューになってしまったかと思うし、長くて気持ち悪いですが、とりあえず今は感想を書きたいので書きました。落ち着いたら書き直す。たぶん。

    他の人のレビューが本当に素晴らしい。評価の高いレビューも低いレビューも、いろんな面からの意見があって考えさせられる。

  • わたしがいつか言葉にできたらいいなあと思う感情がだいたい上手く言い表されて驚いたし、こういう気持ちを抱えたまま生きているひとってちゃんといたんだな(社会には実は結構いるのかな)と思った。
    これにつきる。
    絵もかわいらしいし、読みやすいし、わかりやすいし…頭よさそう…この方とお友達になっていろいろ話したい。と読みながら思っていた。
    わたしがちょっと忙しいとかいいつつさぼってる間(?)に、ちゃんとこのもやもや(一緒なものではなく似たようなもの)がわかりやすく言語化(そして美化ではない)されていたのはちょっと悔しいなと思った。上から目線とかそういうわけではなく、あーそれはわたしもやってみたかったという類の感情。一種の羨望です。

    タイトルが直球だけど、直球だからこそ、この本が合わない人はその人が勝手に避けてくれそうなタイトルで良いなあと思った。表紙も。表紙もデザイン好きです。

  • 誰もがうつと無縁とは言い切れないし、うつではなくとも理解を深めることはとても重要だと思いながら生きておりますが、これはそのうつの描写がすごく上手すぎて、寂しさの極北的なその感覚空間は共感できてしまつし、結果希望もあるというすさまじいマンガだった。全くエロくはなかった。

  • ネタとしてのレポかと思いきや著者の動機はかなり切実。
    風俗体験記というよりはすごく動機の部分で読ませる作品だった。

    「まっとうに働いて」ない自分が許せない。
    自分を追い込むのはいつだって自分だ。
    自分を責めるのも自分だ。
    自分を大切にするにはお金がかかる。

    そこにすごく共感した。
    自分を許して大切にするのって存外に難しい。
    自分を甘やかすのとはまた違うのだ。
    許して大切にできたら良い。そう思った。

  • 支部で見たことがあったが、それに大幅な加筆を行っており内容がより詳しくなっている。
    エロ要素はほぼ皆無で、内容は作者が自己の承認と親との関係性などに向き合ったものである。
    最近毒親という言葉をよく耳にするが、作者は作中で自分の親に対し、そういった表現をしていない。まだ中に彼らに対する葛藤があるのだろうな、考えながら迷いながら書いたものなんだなと感じた。
    絵も可愛らしく、とても面白い作品だった。

  • コミカルな風俗レポ・・・かと思いきや、とっても真面目な?お話です。そして思いもよらず、とても勇気がもらえる本だと思います。

    生きづらさをずっと感じていて(全ての選択肢に”しぬ”が入っていたとか、なんでみんな生きていられるのか不思議とか)だけど、このままではダメだと思いその原因を探り、自分を変えていくという作業を、もがきながら続ける姿に勇気をもらい、応援したくなります。

    また、親に対して複雑な思いを抱きながらも、誰のせいにもせずただ自分を変えようとするところもとても好きです。

    私自身も20代後半~30過ぎまで、なんだか毎日辛い日々でしたが、他人と比べる必要なんてないし、自分の為に生きていいんだよって思えるようになり、楽になりました。「甘い蜜」を見つける事が出来たんだと思います。

    いわゆる「風俗レポ」ではありませんが、人間の弱さと強さを感じられる作品だと思います。

  • pixivで読んでいて、気に入っていたから購入。
    散々言われてますが、書き下ろしがメインです。
    生き辛さを感じてる人に読んでほしい。
    この人は本当自己分析がきっちとされてるから、凄く読んでて読みやすい。客観的に自分の事を見てるのでどんなダメな行動書いてても、読者はさるっと受け止められる。エッセイ描くのにほんと向いてる方だと思う。ダメなエッセイストのお前の思考が気に入らねぇ!がなかった。
    今後も応援していきたいです。

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