純喫茶、あの味

著者 :
  • イースト・プレス
3.45
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本棚登録 : 269
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781614519

作品紹介・あらすじ

ナポリタン、バタートースト、クリームソーダ……

昭和の博物館である純喫茶には、子どもも大人も大好きな、ノスタルジックなメニューたちが今もなお並んでいます。
いつでも同じ味が食べられるチェーン店とは違い、個人経営のマスターが作る料理には、譲れないこだわりや、お客様への想いがたっぷりとこめられているのが魅力。
しかし、後継者のいない純喫茶の多くは、時とともに閉店の道を辿ります。
純喫茶のメニューとは、懐かしい思い出の味であり、いま、ここでしか味わえない貴重な一皿でもあるのです。
本書では、純喫茶を巡って十数年、訪ねたお店は全国1600軒以上の著者が厳選した
「いま食べておきたい純喫茶の味」を全国57店紹介します。
定番の真っ赤なナポリタンから、昭和を感じるゴージャスな盛り付けのフルーツパフェまで、
愛され続ける名店の一皿をご堪能ください。
さらに、いくつかのお店については、貴重なレシピも掲載しました。
「読んで」「訪ねて」「作って」楽しめる、純喫茶グルメの決定版です。

感想・レビュー・書評

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  • ナポリタン、バタートースト、クリームソーダ……

    昭和の博物館である純喫茶には、子どもも大人も大好きな、ノスタルジックなメニューたちが今もなお並んでいます。
    いつでも同じ味が食べられるチェーン店とは違い、個人経営のマスターが作る料理には、譲れないこだわりや、お客様への想いがたっぷりとこめられているのが魅力。
    しかし、後継者のいない純喫茶の多くは、時とともに閉店の道を辿ります。
    純喫茶のメニューとは、懐かしい思い出の味であり、いま、ここでしか味わえない貴重な一皿でもあるのです。
    本書では、純喫茶を巡って十数年、訪ねたお店は全国1600軒以上の著者が厳選した
    「いま食べておきたい純喫茶の味」を全国57店紹介します。
    定番の真っ赤なナポリタンから、昭和を感じるゴージャスな盛り付けのフルーツパフェまで、
    愛され続ける名店の一皿をご堪能ください。
    さらに、いくつかのお店については、貴重なレシピも掲載しました。
    「読んで」「訪ねて」「作って」楽しめる、純喫茶グルメの決定版です。

    行ったことがあるのは2店舗のみ。まだまだ探求しがいがありそう。

  • 都内でいろんなところに行ったなぁと思いつつ、それ以上にいってない美味しそうなお店がたくさんありました。天気のいいお休みの日が楽しみになりますね

  • コロナ禍が落ち着いたら出かけたい

  • 10/1はコーヒーの日
    コーヒーとともに味わいたい味。
    純喫茶57店舗分収録。ページをめくるたびに幸せな気持ちになれそうです。

  • 行きたい喫茶店が増えてしまって困る。
    こういうお店が長く続きますように。

  • うれしくなって武蔵野文庫に行ってカレーと焼きリンゴを食べてしまった。早稲田文庫の味だったかどうかわからないけれど、懐かしくおいしかった。平成は終わるけれども、まだまだいろいろあるなあ。

  • 純喫茶のあの味と聞いて思い浮かぶのは、個人的にはクリームソーダ、ナポリタン、オムライス、パフェ、手立てのコーヒーを思い出す。作中の喫茶店のメニューはどれも美味しそうで、特にのりトーストが気になるなと感じる。作り方も掲載されていたので今度作ってみようかと思う。純喫茶のムーディーな雰囲気と昭和レトロ感は、今のカフェとは違う、落ち着きと重厚感、風情がある。カフェに押されたり、近所の純喫茶はマスターの高齢化で閉めてしまうなど、減ってきているようであるが、純喫茶の雰囲気は絶えることなく受け継いで欲しいと感じた。

  • この本の中で、知ってるお店は、さぼうるとアンヂェラスくらいだったけれど。

    純喫茶…。

    苦いコーヒーしかないお店。

    子供の頃、連れて行かれて食べたのは、コーヒーゼリーだけ。パフェもカレーもサンドイッチもあったのに、なぜ食べなかったのだろう。

    それなのに。
    本書のメニューを写真で見るとどれも知っていると感じる佇まい。苦いコーヒーも今なら、とても美味しいと感じる。大人になって味わったら、すごくきっと美味しいだろう。

    ここにあるのは、日曜日にコーヒーを飲みに出かけた祖父が、銀のナイフとフォークで美味しそうに食べていた、朝食代わりのホットケーキ。

    難しい英文タイプを打ちながら、これが終わったら
    と楽しみにしていたプリンアラモード。

    どこかで覚えて、祖母に作らせていた、毎日のお弁当用のサンドイッチ。

    店は違うのだけれど、祖父が

    「おじいちゃんは、いつもこんなのばかり食べるんだよ。子供のようだろう。」

    コーヒーをおかわりしながら言っていたものばかり。お店や食べ物の顔つきが似ているのだ。

    この本を読んで

    「あ、おじいちゃんは純喫茶でお茶をすることが
    多かったんだ…。」

    と思い当たる。

    それはおそらく、仕事の打ち合わせであり、休日の一人で楽しむコーヒータイムであり…。

    私は、病院の帰りに寄る、中野の喫茶店のジャムトーストと、時折、一緒に出かけると疲れた母が、休む店を探しあぐねて入るコーヒー専門店のゼリーが思い出の味だけれど。

    カフェとか、スタバとは違う、喫茶店という文化がきちんとあって、それぞれが違う場面で現れてくるのに、私の記憶に残っているのだと思い当たる。

    思えば、洒落たカフエよりも、丁寧に手をかけられた喫茶店の、素朴で、でもハイカラな…そういう食べ物を、祖父も母も選んでいたのだろう。

    どのお店のメニューも、この本をおやつにコーヒーを飲むと、それだけで気が済みそうな楽しさだし、エッセイも巻末の寄稿も、滋味がある。

    なんとなく入りにくそうな気がする純喫茶だけれど、訪う人がいなくなれば灯が消える。

    まだ営業をしておられるうちに、あまりにも美味しそうで…という理由で、訪ねてみたいものだ。

  • 神宮前 cafe香咲 ホットケーキ 食べたい

  • 全国1600軒の純喫茶から、
    著者おすすめの逸品が味わえる店を厳選。
    店の紹介とマスターやママの話、
    その店を代表する逸品メニューの紹介で構成されている。
    レシピの紹介やコラムも楽しい。
    そして本の作りにも著者のこだわりが・・・。
    ほんの少しセピア色がかった紙に、
    ノスタルジックな感じの写真。
    各章の扉はメニュー表を模した描き方。
    行ってみたい感、味わってみたい感を掻き立ててくれます。
    ただ、厳しいことを言えば、
    その他のおすすめ紹介と隣の写真(小さいの)が一部違う、
    記事の重複が、ちと気になりました。

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著者プロフィール

東京喫茶店研究所二代目所長。日中は会社員、仕事帰りや休日にひたすら純喫茶を訪ねる日々。
「昭和」の影響を色濃く残すものたちに夢中になり、当時の文化遺産でもある純喫茶の空間を、日替わりの自分の部屋として楽しむようになる。近著に『純喫茶とあまいもの 京都編』(誠文堂新光社、2020年)など。

「2021年 『なないろのクリームソーダ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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