- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781614885
作品紹介・あらすじ
悪人ならいくら叩いても良いって、それを娯楽みたいに感じてるんだと思うよ。
みんな、正論で人を殴るのが楽しくて仕方ないんだよ。
スキー教室の夜、姿を消した少年は、雪山の中で救助されるが意識不明の重体。
クラスメイトとの人間関係に問題があったと申し立てる保護者は、入院したままの少年を転校させた。
バツの悪い思いをしながらも、日常生活を取り戻した生徒たちに、突然、少年からのメッセージが届き……。
『響け! ユーフォニアム』著者が贈る、衝撃の学園ミステリー
どんでん返しの連続に、あなたはついてこられるか!?
感想・レビュー・書評
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学校という閉塞感のある環境にスクールカースト、SNSを織り交ぜて物語は進む
常に主人公の恵美の視点で書かれているので、恵美と同じ感情に引っ張られていくからこそ、ラストに向けての展開が衝撃的に感じるんだと思います
ただ、正義もやり過ぎると、正しさが見えてこないことってあるよなぁ〜とも感じましたね
全体的に面白かったし、ラストも良かったですが
復讐=正義な感じが受けてしまったところが、少し乗りきれなかったですね詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
SNSが高度に発達した今の学校という村社会は、いよいよもって弱肉強食で、しかも一発で立場が逆転する世界になってしまった。
本当に生きづらい世の中
弱者を徹底的にたたき、悪を徹底的にたたき、自己承認・満足感を得るこの構図、実に救いようが無い。 -
石黒くんに来ない『春』は『青春』だと思っていたけど違った
学校の独特な雰囲気が少し心に痛かった
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スキー合宿中にクラスの女王様的な存在に告白した石黒くんは振られた上にLINEグループに告白したことを晒されて失踪!から始まるスクールカーストを巡る青春ミステリー
1000年後くらいに日本昔ばなしで語り継がれそうなSNS全開時代を過ごす青春のいろんな要素が入ってる物語 -
石黒くんと宇正くんがグルなのは2人の会話を通して分かっていたけど、まさか黒幕があの人だったとは、、
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正しさとは?どんでん返しの最後になってもわからなかった。面白かったです。
クラス内カースト下位の生徒の生き方、LINEでのいじめに値するやり取りがリアル。
陽キャのいじめっ子に肩入れする担任も、カーストの女王も、それを潰そうとするあの人も、正しいような正しくないような。なんて考えてしまう。 -
誰よりも一番怖かったのはあのひと
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図書館で借りた本。
LINEを使ってクラス内のやり取りや学年全体のやり取りが行われるなど、今どきの高校ってこんな感じなんだろうか。
2016年に出版された本なので、今2020年はまた少し違うのかもしれない。
後半になるにつれて物語が加速する。一気に読んでしまった。高校生の時ってここまでいろんなことを考えられただろうか。高校という狭い世界で生きているからこそ生まれる葛藤や思い込みなど、青春といえば聞こえはいいが、狭い世界だからこその怖さがあった。
衝撃のラスト、というと大げさだけど、あまり予想していなかったラスト。というかそこまでは書かれていないんだろうと思って読んでいた。そうか。そうだったか。
これはこの高校での話だけれど、このまま大人になって、大人になっても同じようなことをする人もいるのだろう。
読んでからちょっと時間があいての感想なので、漠然としたものになってしまった。