- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781615134
作品紹介・あらすじ
今から約400年前、中国は明の時代の末期に生きた洪自誠という男。
彼が書き残した処世訓『菜根譚』は、その後多くの人々によって読み継がれ、「中国の処世訓の最高傑作」とも言われています。
人間関係や出世、経済的な問題など、悩みの多い現世を生きる人々の心を捉えた名作は、日本でも読者を増やし、田中角栄、吉川英治、川上哲治らに座右の書として愛読されたそうです。
儒教・仏教・道教それぞれの思想を取り入れた『菜根譚』のエッセンスを、ぜひまんがで味わってみてください。
感想・レビュー・書評
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明代末期・万暦帝の御代(在位1572-1620)の洪自誠の著。題字は于孔兼。マンガは洪自誠と于孔兼の掛け合いで進む。若かりしころの洪自誠、科挙に挑み、合格する。万暦帝は10歳で即位、宰相・張居正が実際の政治を見るが、張が亡くなった途端、万暦帝は堕落し、後宮に引きこもる。結果的に宦官が力を持つ。宦官と対立した清護派の官僚たちは下野し、洪自誠も嫌疑をかけられ、杖刑に処せられる。
前集222条、後集135条から成る。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久々にまんがで読破を読破するシリーズ。twitterでこの時期読むのにおすすめと書いてあるのを見て、積読から。ブックオフで見つけて、ヨメに去年ハンドキャリーしてもらったやつ。
357の箴言から抜き出してエピソードにしてまんが化しているのかと思ったら、箴言はそのまま全部記載され、時代背景とか著者の洪自誠の生涯をまんが化。
明代末期に書かれたものだけど、処世術なんてこれで失敗してきた中国人の歴史満載。手元に置いて、これからも何度か読み返したい。
花は五分咲き。酒はほろ酔い。 -
一族郎党を上げての猛烈なお受験・科挙を勝ち抜き、晴れて官僚になってからはその分を取り返そうと同じような情熱で甘い汁を吸い(人生転換期・略)空しくなって仙人のようになった洪(こう)じいさん人生のすべてを詰め込んだ指南書。
357箴言すべて掲載されているので、いくつかヒリヒリ迫ってくる言葉を発見することになる。
「心を砕いて仕事にはげむことは美徳だが、努力も度を過ぎると喜びを失って、ただの苦役になってしまう。さっぱりとした気風も高尚だが、淡泊も度を過ぎると人を救うことも、世の中の役にたつこともできなくなる。」 -
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あるがままであることの大切さを痛感した。漫画と357からなる格言を交互に展開する作風で読みづらさを感じた。
欲望に翻弄されて身を滅ぼす人間は明代時代から存在しており人との本質は時代を超えて普遍的なものだと感じた。
足るを知る。平凡な生活こそが幸せであること
それに感謝して生活したい。 -
この本では、才能・能力を使いこなす力・その力を鍛える方法、他にも、一味違ったこの世の楽しみ方、一歩引いてみた処世術等が載ってて、勿論、漫画と合わせて学べます。
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明代の箴言集、菜根譚。
半分はマンガで洪自誠の生きた時代背景が描かれている。
絵柄は余り好みではないが分かりやすい。 -
仙人が言いそうなありがたいお言葉