獣神サンダー・ライガー自伝(下) (新日本プロレスブックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781615523

作品紹介・あらすじ

「世界の獣神」、レスラー人生33年にして初の自伝!
「生みの親」永井豪先生とのスペシャル対談も収録!

Chapter.1
『G1 CLIMAX』初出場
第3回『スーパーJカップ』/“vsヘビー級"の壁/全日本プロレスとの遭遇

Chapter.2
『スーパージュニア』全勝優勝
橋本一派の退団/00年代初期のニューカマー/獣神が見た第三世代/巨漢レスラー攻略法/プロレスと総合格闘技

Chapter.3
パンクラスで鈴木みのると激突
プロレスリング・ノアと開戦/新日本の狂った季節/「新日本は逃げない、俺がやる」/プロレスは長く観るもの

Chapter.4
CTU始動
00年代『スーパジュニア』の再評価/GHCジュニアヘビー級王座奪取/やりたい放題のヒールユニット/盟友たちの死

Chapter.5
新日本プロレス暗黒期
ジュニア大量離脱未遂/『レッスルランド』と『LOCK UP』/“理想の王者"棚橋弘至

Chapter.6
「レジェンド」結成
オープン・ザ・ドリームゲート戴冠/CTU解散/20周年イヤーでの出来事

Chapter.7
獣神再生
“ライガー第2章"の幕開け/10年代ジュニアのキーマンたち/昭和の偉人たち

Chapter.8
ブシロード体制始動
『CMLL FANTASTICA MANIA』/ユークスへの感謝/オカダ・カズチカとの出会い/ジュニアタッグの進化

Chapter.9
ライガー最終章
引退問題/WWE/NEXT参戦/IWGPジュニアヘビーへの思い/最後の『スーパージュニア』/解説者・芸能活動/後輩たちに伝えたいこと

Special Talk.1
永井豪(漫画家/ライガー生みの親)×獣神サンダー・ライガー
時代を超えてライガーが愛される理由

Special Talk.2
千景さん(妻)×貴光さん(長男)
家族しか知らない「世界の獣神」の本当の素顔

感想・レビュー・書評

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  • 「僕はレジェンドって呼ばれるのがイヤなんですよ。いつでも重要なのは“いま”であり“これから”なんで」

    自伝の下巻は2000年からスタート。

    時は総合格闘技の大ブーム。

    1972年の創立以来「キング・オブ・スポーツ」を標榜してきた新日本プロレスに試練の時代となる。

    「新日本の狂った季節」のなかでも、リング上で勝負をし続けていく。

    総合格闘技団体パンクラスでは、かつての後輩 鈴木みのると一騎打ち。

    これが鈴木のプロレス復帰のきっかけになり、そして引退発表後の2019年10月14日に両国国技館で再戦が組まれた。

    時空を超えた男と男の勝負に、全世界のファンが涙した。
    リングを囲むレスラー、OBも皆泣いていた。

    プロレスは壮大な大河ドラマなのだ。

    冬の季節からV字回復を果たしていった新日本プロレス。

    その一筋の選手人生だった。

    そして、日本国内、全世界のリングに、どこにでも行ったし、どこからも呼ばれ続けた。

    パキスタン、イラク、フィリピン、北朝鮮、台湾、香港、アメリカ、カナダ、メキシコ、パラオ、イギリス、イタリア、ドイツ、ロシア、オランダ、オマーン。

    「子どもの頃からの憧れでした」という世界中の選手との対戦も数え切れない。


    巻末には、獣神ライガーの原作者永井豪氏と著者の対談。

    「元祖プ女子」の夫人千景さんと「獣神二世にならなかったジュニア」長男貴光さんとの対談も併せて掲載。

    著者本人も知らない原作者の思い。

    家族だけが知る著者のありのままの姿が、ユーモアと愛情たっぷりに明かされる。

    「個人的にプロレスというものは、人生の映し鏡だと思っています。さまざまなレスラーが生き様をぶつけあうからこそ、観る側の心を震わせることができるんじゃないかな、と。ファンのみなさんにはせっかくプロレスを好きになったのなら、そのままずっと好きでいてほしいですね。プロレスには長く観れば観るほど、多くの楽しみかたができるのが、何よりの醍醐味だと思うので。若い選手だけじゃなく、オジサンにも優しくもらえるとうれしいです(笑)」

    「世界の獣神」は、強くて、雄弁で、人間くさい。

    等身大の我らのヒーローは、永遠に。

  • 文字通り、ライガー選手の自伝の後編。

    主に2000年以降の活躍について記されているのだけど、面白かったのは最後の永井豪との対談とご家族(嫁&子供)のインタビュー。
    家族はライガーファンではないみたいけれど、やはりレスラーとして尊敬されてて、何より愛されてることを感じた。

  • ライガーの自伝、待望の下巻。
    前巻は山田惠一としてのデビューからJ-CUP時代の1999年
    までのエピソードで構成されていたが、今回は2000年から
    現在までのお話。

    個人的に「凄い!」と思ったのは、この中に出てくライガ
    ーの話の中にピンと来ないモノが一つも無い、ということ。
    すれっからしのマニアを自称し、プロレス検定2級を所持
    する僕ですら、知識がすっぽり抜けている時代があるのだ
    が、ことライガーに関してはその全てを鮮明に思い出せち
    ゃうのだから凄い。僕の中で獣神サンダー・ライガーがい
    かに特別なプロレスラーなのか、改めて確認した次第。

    「ライガーの偉大さ」を手っ取り早く体感したいのであれ
    ば、一度海外のリングで闘うライガーを観れば良い。僕は
    2015年のレッスルマニアウィークにサンノゼでライガー
    の試合を2試合観たのだが、とにかくファンのライガーに
    対するリスペクトぶりが異様(^^;)なほど。ROHでの試合
    では入場通路の脇を固めたファンのほぼ全員がアラーの神
    に祈るようなポーズを取っていたし、レッスルコンのスペ
    シャルマッチではショーの開始前から「ジューシン・ライ
    ガー!」のチャントが鳴り止まない。日本のプロレスファ
    ンとして、本当に誇らしかった覚えが・・・。

    そういうリアルなリビングレジェンドの話は本当に面白く、
    さらに全てが腑に落ちる。当然、現在宣言している「ライ
    ガー最終章」にも触れているのだが、その集結はまだ当分
    先、と僕は信じている。ライガーが引退したら、僕の中で
    もきっと何かが終わる。だからもうちょっとだけ、リング
    で闘うライガーの姿を観ていたい、と感じた。

    すばらしい自伝に感謝。
    そして巻末のライガー奥様&ご子息の対談、ナイスでした!!
    世界の獣神サンダー・ライガーに栄光あれ!

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著者プロフィール

1989年4月24日、東京ドームでの小林邦昭戦で獣神ライガーとしてデビュー。5月25日、馳浩を下して第9代IWGPジュニアヘビー級王座を初奪取。以降、同王座には歴代最多となる11度の戴冠を誇る。そのほか、IWGPジュニアタッグ(戴冠6回)やジュニア8冠王座、GHCジュニアヘビー級王座など、国内外の団体問わず数多くのベルトを獲得。『BEST OF THE SUPER Jr.』では2度の優勝を飾る(94年、01年)。94年4月16日には他団体を巻き込んだオールスター戦『SUPER J-CUP』を成功に導き、プロデューサーとしての手腕も発揮。“世界の獣神”として唯一無二の地位を確立。2020年1月4日&5日の東京ドーム2連戦で現役生活の幕を閉じた。得意技はロメロ・スペシャル、垂直落下式ブレーンバスター、掌底、ライガーボム、空中胴締め落とし。170cm、95kg。

「2020年 『獣神サンダー・ライガー自伝 完結編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

獣神サンダー・ライガーの作品

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