獣神サンダー・ライガー自伝(下) (新日本プロレスブックス)
- イースト・プレス (2017年10月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781615523
作品紹介・あらすじ
「世界の獣神」、レスラー人生33年にして初の自伝!
「生みの親」永井豪先生とのスペシャル対談も収録!
Chapter.1
『G1 CLIMAX』初出場
第3回『スーパーJカップ』/“vsヘビー級"の壁/全日本プロレスとの遭遇
Chapter.2
『スーパージュニア』全勝優勝
橋本一派の退団/00年代初期のニューカマー/獣神が見た第三世代/巨漢レスラー攻略法/プロレスと総合格闘技
Chapter.3
パンクラスで鈴木みのると激突
プロレスリング・ノアと開戦/新日本の狂った季節/「新日本は逃げない、俺がやる」/プロレスは長く観るもの
Chapter.4
CTU始動
00年代『スーパジュニア』の再評価/GHCジュニアヘビー級王座奪取/やりたい放題のヒールユニット/盟友たちの死
Chapter.5
新日本プロレス暗黒期
ジュニア大量離脱未遂/『レッスルランド』と『LOCK UP』/“理想の王者"棚橋弘至
Chapter.6
「レジェンド」結成
オープン・ザ・ドリームゲート戴冠/CTU解散/20周年イヤーでの出来事
Chapter.7
獣神再生
“ライガー第2章"の幕開け/10年代ジュニアのキーマンたち/昭和の偉人たち
Chapter.8
ブシロード体制始動
『CMLL FANTASTICA MANIA』/ユークスへの感謝/オカダ・カズチカとの出会い/ジュニアタッグの進化
Chapter.9
ライガー最終章
引退問題/WWE/NEXT参戦/IWGPジュニアヘビーへの思い/最後の『スーパージュニア』/解説者・芸能活動/後輩たちに伝えたいこと
Special Talk.1
永井豪(漫画家/ライガー生みの親)×獣神サンダー・ライガー
時代を超えてライガーが愛される理由
Special Talk.2
千景さん(妻)×貴光さん(長男)
家族しか知らない「世界の獣神」の本当の素顔
感想・レビュー・書評
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「僕はレジェンドって呼ばれるのがイヤなんですよ。いつでも重要なのは“いま”であり“これから”なんで」
自伝の下巻は2000年からスタート。
時は総合格闘技の大ブーム。
1972年の創立以来「キング・オブ・スポーツ」を標榜してきた新日本プロレスに試練の時代となる。
「新日本の狂った季節」のなかでも、リング上で勝負をし続けていく。
総合格闘技団体パンクラスでは、かつての後輩 鈴木みのると一騎打ち。
これが鈴木のプロレス復帰のきっかけになり、そして引退発表後の2019年10月14日に両国国技館で再戦が組まれた。
時空を超えた男と男の勝負に、全世界のファンが涙した。
リングを囲むレスラー、OBも皆泣いていた。
プロレスは壮大な大河ドラマなのだ。
冬の季節からV字回復を果たしていった新日本プロレス。
その一筋の選手人生だった。
そして、日本国内、全世界のリングに、どこにでも行ったし、どこからも呼ばれ続けた。
パキスタン、イラク、フィリピン、北朝鮮、台湾、香港、アメリカ、カナダ、メキシコ、パラオ、イギリス、イタリア、ドイツ、ロシア、オランダ、オマーン。
「子どもの頃からの憧れでした」という世界中の選手との対戦も数え切れない。
巻末には、獣神ライガーの原作者永井豪氏と著者の対談。
「元祖プ女子」の夫人千景さんと「獣神二世にならなかったジュニア」長男貴光さんとの対談も併せて掲載。
著者本人も知らない原作者の思い。
家族だけが知る著者のありのままの姿が、ユーモアと愛情たっぷりに明かされる。
「個人的にプロレスというものは、人生の映し鏡だと思っています。さまざまなレスラーが生き様をぶつけあうからこそ、観る側の心を震わせることができるんじゃないかな、と。ファンのみなさんにはせっかくプロレスを好きになったのなら、そのままずっと好きでいてほしいですね。プロレスには長く観れば観るほど、多くの楽しみかたができるのが、何よりの醍醐味だと思うので。若い選手だけじゃなく、オジサンにも優しくもらえるとうれしいです(笑)」
「世界の獣神」は、強くて、雄弁で、人間くさい。
等身大の我らのヒーローは、永遠に。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文字通り、ライガー選手の自伝の後編。
主に2000年以降の活躍について記されているのだけど、面白かったのは最後の永井豪との対談とご家族(嫁&子供)のインタビュー。
家族はライガーファンではないみたいけれど、やはりレスラーとして尊敬されてて、何より愛されてることを感じた。