ドキュメント 発達障害と少年犯罪 (イースト新書) (イースト新書 29)
- イースト・プレス (2014年4月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781650296
作品紹介・あらすじ
なぜ、発達障害は顕在化しないのか。少年事件は「二次障害」によって起こる。発達障害者と健常者の「脳」の違い。なぜ、彼らは「空気が読めない」のか。「キレやすい子ども」が増えた理由。「発達障害者支援法」は機能しているのか。元東京少年鑑別所法務教官が徹底追跡でつかんだ「具体的方策」。
感想・レビュー・書評
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古いデータが頻繁に出てくるので、何故かなと思ったら、「おわりに」が終わった最後の最後に
「本書は、二〇一〇年一一月に弊社より刊行された『大人たちはなぜ、子どもの殺意に気づかなかったか?』を再編集したものです」
とありました…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「発達障害と少年犯罪 (新潮新書)」田淵俊彦"
と同じタイトルだったので読んでみました。
内容は少し前の情報なんだろうな、という事を前提にして読みました。
センセーショナルだった事件の詳細が載っていましたが、結局「発達障害」はあまり関係ないのでは?と思ってしまう感じ。
事件の内容について知る事ができたのは良かったと思います。 -
面白かった。
広汎性発達障害PDD に、自閉症、アスペルガー、特定不能の広汎性発達障害が含まれる。
佐世保の少女や静岡タリウム母親毒殺、奈良エリート少年自宅放火の子供たちの行きにくさを感じた。こういうことだったのか。 -
発達障害(広汎性発達障害・アスペルがー・LD・ADHD等)についての早期発見・早期療養等、それから周囲の
認識と助けが必要なのは、非常に同意します。
そのために、犯罪の加害者が発達障害と関連する事例を
ルポするのも一つの方法だとは思います。
著者がある程度しつこく書いている、発達障害と
犯罪の加害は直線的な関係は無いということも
そのとおりだと思いますが。。。
少し、ルポを実施するための、興味的な感心を
無理やり起こしているような内容のような気がして
気分が悪くなる本でした。
発達障害の人がすべて(すべてではないと書いて
ありますが)人に対して切れたりするのではなく
そういう人に切れられるのも発達障害の人も
多くそれは、多くの忍耐と、”石になるんだ”みたいな
我慢をしている人(子)もいるんだ。
なんとなく、そういう悩みや苦しみを持っている
人に寄り添っていない内容のような感じがします。 -
「発達障害は直接の原因ではない」とくりかえし書いてることが確認できてほっとした。
そこはとにかくよかったのだけど、
他の発達系のルポと比べれば、訴え感も魅力もなく、読む側に、私に響かなかった。
発達障害は、情状酌量の要素ではない。
刑罰に反映させるものではない。
発達障害診断関係なく、疑わしきはコミュニケーション工夫しろよ、ということ、
このあたり、この著者が本当に理解してるかどうかは、判断できなくて、
事件概要は別として、
内容の説得力がいまいちというか、
うーん…なんか入り込めなかった。