ドキュメント 発達障害と少年犯罪 (イースト新書) (イースト新書 29)

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 97
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781650296

作品紹介・あらすじ

なぜ、発達障害は顕在化しないのか。少年事件は「二次障害」によって起こる。発達障害者と健常者の「脳」の違い。なぜ、彼らは「空気が読めない」のか。「キレやすい子ども」が増えた理由。「発達障害者支援法」は機能しているのか。元東京少年鑑別所法務教官が徹底追跡でつかんだ「具体的方策」。

感想・レビュー・書評

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  • 古いデータが頻繁に出てくるので、何故かなと思ったら、「おわりに」が終わった最後の最後に
    「本書は、二〇一〇年一一月に弊社より刊行された『大人たちはなぜ、子どもの殺意に気づかなかったか?』を再編集したものです」
    とありました…。

  • 「発達障害と少年犯罪 (新潮新書)」田淵俊彦"
    と同じタイトルだったので読んでみました。
    内容は少し前の情報なんだろうな、という事を前提にして読みました。
    センセーショナルだった事件の詳細が載っていましたが、結局「発達障害」はあまり関係ないのでは?と思ってしまう感じ。
    事件の内容について知る事ができたのは良かったと思います。

  • 面白かった。
    広汎性発達障害PDD に、自閉症、アスペルガー、特定不能の広汎性発達障害が含まれる。

    佐世保の少女や静岡タリウム母親毒殺、奈良エリート少年自宅放火の子供たちの行きにくさを感じた。こういうことだったのか。

  • 静岡タリウム少女が泣けました。母親は日々弱っていく自分に対して何を思っていたのか、父親がどういう思いで娘と向き合う決意をしたのか。

  • 発達障害(広汎性発達障害・アスペルがー・LD・ADHD等)についての早期発見・早期療養等、それから周囲の
    認識と助けが必要なのは、非常に同意します。
    そのために、犯罪の加害者が発達障害と関連する事例を
    ルポするのも一つの方法だとは思います。
    著者がある程度しつこく書いている、発達障害と
    犯罪の加害は直線的な関係は無いということも
    そのとおりだと思いますが。。。
    少し、ルポを実施するための、興味的な感心を
    無理やり起こしているような内容のような気がして
    気分が悪くなる本でした。
    発達障害の人がすべて(すべてではないと書いて
    ありますが)人に対して切れたりするのではなく
    そういう人に切れられるのも発達障害の人も
    多くそれは、多くの忍耐と、”石になるんだ”みたいな
    我慢をしている人(子)もいるんだ。
    なんとなく、そういう悩みや苦しみを持っている
    人に寄り添っていない内容のような感じがします。

  • 「発達障害は直接の原因ではない」とくりかえし書いてることが確認できてほっとした。
    そこはとにかくよかったのだけど、
    他の発達系のルポと比べれば、訴え感も魅力もなく、読む側に、私に響かなかった。

    発達障害は、情状酌量の要素ではない。
    刑罰に反映させるものではない。
    発達障害診断関係なく、疑わしきはコミュニケーション工夫しろよ、ということ、

    このあたり、この著者が本当に理解してるかどうかは、判断できなくて、
    事件概要は別として、
    内容の説得力がいまいちというか、
    うーん…なんか入り込めなかった。

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著者プロフィール

ジャーナリスト・ノンフィクション作家。日本発達障害システム学会員。地方局アナウンサーからブルームバーグL.P.でファイナンシャル・ニュース・デスクを務め、独立。著書『少年A矯正2500日全記録』(文春文庫)など。

「2018年 『となりの少年少女A 理不尽な殺意の真相』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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