〈小説〉東大過去問・現代文 (文庫ぎんが堂) (文庫ぎんが堂 か 4-1)

著者 : 川渕圭一

• イースト・プレス (2012年3月31日発売)

作品紹介・あらすじ

ある日の夕暮れ。37歳で医者になった変わり者の“おじさん”が、30年前の東大入試問題（現代文）を一緒に解くため、甥っ子受験生シゲルの家をふらりと訪れた。……“連ドラは「線」か、「面」か？”“「言葉がすべて」な場所とは？”“経験はコドクか？”。　名問題文と格闘するうち、見えてきたものは――。「やりなおし人生」を自ら明るく実践してきた「脱サラ現役医師」にしてベストセラー作家である著者が放つ、痛快「勉強小説」！

感想・レビュー・書評

[redwing66さんの感想 · 2016年2月17日]

小説としてのオチも何もなく面白味に欠け、国語の参考書としても分析が浅く解説がおざなりで何とも中途半端な感じ。
清水義範の傑作小説「国語入試問題必勝法」と比べるべくもない。
ただ、本物の東大入試問題を載せているので、これを実際に解いてみると、なかなか楽しい。具体的で簡単な問題文から抽象的で難解なものへと並んでいるので取り組みやすいし。

受験生時代、国語は得意だったのだが、結構、全問正解は難しいし、正解を聞いても納得いかないものもある。
それに、悔しいことに国語が苦手のはずのシゲルが出来すぎる。
こうして、どんどん解いていくと、なぜか読解力がアップしてしまうという不思議。

あれっ、俺はこの本を貶してたんだっけ、褒めてたんだっけ？(笑)

[mon2oscaさんの感想 · 2013年2月12日]

小説ってレベルじゃない。ただの問題解説。

[yucco0107さんの感想 · 2012年10月11日]

小説ではなく、参考書的な位置づけ。国語って楽しいよ、東大の現代文って面白いよ、といったような事がなんとなく理解できる本。
ただ、問題文を解説しきれていない感も結構あるので、本格的な参考書として扱うのも難しい感じの本。

[flbjeさんの感想 · 2012年6月8日]

勉強小説。地の文がなー。論説文が古過ぎる。小林秀雄…読解力養成でない、全くの趣味なので、良いけど。

[ryokkeさんの感想 · 2012年5月26日]

『読み終わった本』で登録したけど後半問題文難しくなってきたから読んでません…高校生の頃は現国結構好きだったけど、やっぱ所詮高校の定期テストレベルが限界だな。(笑)

[茶福豆さんの感想 · 2012年5月14日]

小説というより参考書？
自分も国語が苦手だったのですが、あまり意地悪な問題が出てこなくて、とても楽しく読ませていただきました！
あの頃の自分に読ませてやりたい。(笑)

[マイケルさんの感想 · 2012年4月6日]

国語の苦手な受験生の親として、藁をも掴む思いで買った本である。
作中人物に一緒に問題を解いてみて、我なりに息子に授ける策に思い至ったが、問題は息子が親のアドバイスを聞いてくれるかだ。聞いてくれなければ、1年間の浪人は無駄になるだけである。